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LV4「アンダーグラウンド」

村上春樹著/講談社/2575円

アンダーグラウンド
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地下鉄サリン事件の被害者達をたんねんに拾いだしてまとめた分厚いインタビュー集。先月の「AV女優」に似た構成。もともとこういう構成の本は好きだ。リアリティが違う。

作家村上春樹は知る人ぞ知るインタビューの名手で前にジョン・アービングをインタビューしたものを読んで舌を巻いたことがある。
今回も簡潔に要点をついている。が、読んでいるあいだ中「何故この著者が?」という思いが離れなかった。それは最後に著者自身の言葉で語られてはいるのだが、答えにはなっていない気がする。

地下や井戸を重要モチーフにする著者にとって「その日東京の地下で何が起こったのか」は興味があるところなのだろうが、ジャーナリズムでも小説でもない新しいカタチが著者によってここで現われるのではないか、と期待した読者は肩すかしを食う。
ボクは「東京の地下で何が起きたか」よりもインタビューをすべて終えた後「村上春樹に何が起きたか」が読みたかった。労作だが力作ではない。今後の著者の栄養にはなっただろうが。
ただし、インタビュー内容は衿を正されるような迫力がある。

1997年05月01日(木) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ノンフィクション

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