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「レキシントンの幽霊」

amazon村上春樹久々の短編集。全部で7編からなる。
この人の創作力はずば抜けているな、と今回改めて思った。
文体も一見羽毛のように軽快に見えるが、読み始めると1文1文しっかり噛みしめざるを得ない迫力を持っている。こんなに1文1文立ち上がってくる作家は他にカーヴァーくらいか。なんで同じ写植なのに他の作家のは立ち上がらないで、この人たちのは立ち上がるのだろう。不思議すぎる。まぁそれを「文体」と呼ぶのだが。
中では「氷男」「トニー滝谷」「めくらやなぎと、眠る女」がボクは好き。どれも「クロニクル」以前に書いたものらしいが、とても力がある。
村上春樹を読むとしばらくぼんやりしてしまう。何かを失ったような気がしてしまうのだ。こんな作家も珍しい。
1997年02月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)
@satonao310