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「手鞠唄」

amazonはっきり言って、益田洋介の前作「オペラ座の快人たち」は傑作であった。この必読エッセイに魅了されたボクが彼の著作を買わないわけがない。で、買った。ううむ。期待が大きすぎた分、わりとがっかりしたかも。
「オペラ座の快人たち」の頃からその自慢癖がちょっと鼻についてはいたのだが、小説になるとまた格別で、嫌味を通り越して逆に読者を納得させてしまうところはある。出てくる小道具から登場人物からすべて、そこまでしなくていいだろうにという程ブルジョア趣味。あまりにそこにこだわったせいか主題も拡散して見える。主人公の経歴からして作者の写しとわかるのだから究極の自慢ではあるなぁ。さぞ気持ちよかっただろうが、読者としてはやっぱりついていけない。含羞という言葉を贈りたい、とちょっと思ってしまった。
1996年09月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)
@satonao310