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激しい地殻変動が起こっているときに、地に足をつけてはならない

2012年2月16日(木) 10:37:42

最近とみに世の中の変化が激しいせいなのか、もしくはあまりに先行きが不透明なせいなのか、ボクなんかにも「未来予測」について意見を求められることが増えた。まぁ特にコミュニケーション分野についてなのだけど。

コミュニケーション業界の10年後はどんなでしょう?
ソーシャルメディアはどこまで伸びるでしょう?
今後どんな新しいデバイスが出て来ると思いますか?
メディアの勢力図はどうなっていくでしょう?
広告の未来ってどんな感じなのでしょう?

すまん。
正直言って、あんまり興味がない。
というか、多少の考えはあるし表明もしているが、基本的に「あえて考えないようにしている」。

なぜなら、未来予測は「未来は予測できる」と思い込んでいる人のものだからだ。予測して目標を定められるほど生やさしい時代ではないと思う。未来はこうなる!と信じ込んだ時点で、激変へのフレキシブルな反射神経を失う。だからあえて考えないで、時代の流れがどうなっても対応できるように、自然体で乗っかっていくことの方が大切だと思う。

最近思うことはただひとつ。

「激しい地殻変動が起こっているときに、地に足をつけてはならない」

じっくり地に足をつけて足場を整えてると、激動に揺さぶられて視線が定まらなくなる。
それよりも、地面から足を離して、ふんわりプカプカ漂って変化に対応し続け、ちょっと俯瞰気味に眺めつづけた方がいいとボクは思う。そのくらい今は地殻変動が激しい時代だ。

少なくともボクはそんな感じで変化し続けたい。自分を持たない、という意味ではない。「変わらないために変わり続ける」ということだ。

思考が硬直化しないように気をつけないといけない年代だしね。五十代。放っておくとすぐ硬直化する。つか、ほんと、自分が五十代になるなんて思ってもみなかったよ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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