被災地の人たちのリアルな「いま」を伝えつづける

2011年10月12日(水) 7:34:28

以前も書いたが、助けあいジャパンでは「情報レンジャー」という新しいプロジェクトを始めている。

サイトの中のこのコーナーを見ていただくのが早い。ぜひ。

見ていただくとわかるが、情報レンジャー号(愛称考え中)で被災地を周り、いろんな方に会い、現状を知り、それを発信していくのが目的だ。

マスメディアでは伝わってきにくい真の被災地の姿を知りたい・届けたい。
そして、点で伝わっている情報をつなげて線にしたい。

そんな想いの、地道かつ継続的なプロジェクトである。


読んでいる方は、もしかしたら「いまごろ情報取得活動?」と思われるかもしれない。

違うの。「いまだから」なの。
被災地への関心が薄れ始めたいまだからこそ、生の情報が必要なのだ。どんどん被災地が(我々から)見えにくくなってきている。情報が足りなくなってきている。避難所でひとつに固まっていた情報が、被災者が仮設や自宅避難に分散し始めたことで、チリヂリバラバラになってしまったのだ。

ボクも先週、石巻で1日だけ合流できた(上の写真の左端に写っている。下の写真はUst中継をした「復興バー」)。

こうして実際に被災地の人たちに実際に話を聞くと、いろいろな「いま」、いろいろな「これから」がわかってくる。「ISHINOMAKI 2.0」の阿部久利さんや松村豪太さんをインタビューさせていただいたが、こうしてよくよく聞いて初めてわかり、初めて「自分ごと」にできたこと多数。

というか、様々な支援活動を通じて毎日のように被災地の情報に触れ、普通の人よりかなりくわしいボクですら、「現地で生で聞いて初めてわかること」がたくさんある。「わかっていたつもり」になっていることがたくさんある。

本当に、被災地は「まだまだ」なのだ。
これからが正念場。本番。始まり。第一歩。

そんな「いま」と「これから」を、今後も地道にお伝えし続けられたらと思う。


この「情報レンジャー」プロジェクトのリーダーは石川淳哉さん。ディレクターは並河進くん。
他にも(第2回目の今回は)西村正宏さんや古橋大地さん、今井麻希子さん、辻野さんや久野さんや長谷川くんや大原くん、そしてサイト制作の澄子さんや圭吾さんなどなど、他にもたくさんの方にご協力をいただき、動いている。

クルマは「エスティマ」をトヨタさんのご協力の下、使用させていただいている。

このハイブリッド車、何がすごいって、車内にコンセントがあって、1500WのAC100Vの電源となっているのだ。だから電源がない場所でもいろいろな機器を使用できる。タコ足配線やりまくっても全然余裕。災害時の停電のときの備えにもなるし、こういうレンジャー活動でも、マックやらUst発信機器やらの電源切れがない。

そう、まるで情報レンジャーのためにあるようなクルマなのである。

今回もキバンさんのご協力の下、HDでのUst中継をしたが、エスティマが一瞬にして中継車に早変わり(写真)。その豊富な電力を利用して、ハイテク機器をどんな場所でも使用できる。すばらしい。

そして、これからも長く貸与させていただけることになった。ありがとうございます、片岡さん小畠さん。


震災から昨日で7ヶ月。
人々の関心は少しずつ薄れつつある。

そういう「いま」だからこそ、こうした生の声・リアルな情報を仕入れ、伝え続けたいと、仲間たちと言い合っている。ボクたちにできることは限られているけど、できることを継続してやっていくつもりなので、今後ともよろしくお願いします。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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