温かい祝福を受けて逆に気持ちが引き締まった

2011年6月16日(木) 11:34:38

大阪勤務時代の「戦友たち」が独立のお祝いをしてくれた。@銀座「一二岐」。

当時の上司である宇和川さんはもう引退し、当時の先輩ふたり、西尾さんと長谷川さんはとても偉くなり、当時の後輩である増山は前線で大活躍している。そんな方々が東京から大阪から集まってくれた。ボクを含めて5人の会。

あんなに忙しい部はありえないだろうなと思う。
量が多すぎて処理能力が高いメンバーが勢揃いしても追いつかなかった。残業は200時間を越え、同時に13本のCMを作り、部に配属された増山はすぐ過労で入院した。しかもクライアントは理不尽で有名なところ。もうエピソード満載で本が数冊書けるほどなのだが、いざ思い出そうとすると忙しすぎたせいかあの頃の記憶があまりない。本当に忙しいというのはそういうことなのだろうと思う。

でも、そのころに「うまひゃひゃさぬきうどん」とか「沖縄やぎ地獄」とかの本を書いていたんだよなぁ。このサイトも律儀に更新していたし。いま考えても「よくそんな時間があったな」と感嘆する。きっと執筆が逃げ道になっていたのだろうと思う。ある種の逃避。

料理が美味しかったこともあって、あっという間にあの頃の宇和川部の雰囲気が戻り、みんなで思い出を語りあう。そして、それぞれの方がボクに贈る一品を選んできてくださり、それぞれの言葉とともにいただいた。

辞めるタイミングが大震災と重なってしまい、きちんとご挨拶できてない方がたくさんいるボクとしては、なんか「正式な卒業式」みたいな気分だった。で、辞めるときの自分の気持ちの整理をようやく思い出した。「シンプル&ダウンサイジング。そしてスローダウン」。あぁ、全然シンプルにも出来てないし、スローダウンも出来てないや。みなさんの祝福に応えるためにも、もっと自分が目指した人生に忠実にならないと。

つか、スローダウンどころか、会社員のときよりずっと忙しいかも。会社員時代もメール処理が間に合わなかったが、いまや間に合わないどころか爆発していて、たとえば未読は(減らしに減らして)700通。必死に読んで必死に返信しているが、まったく追いつかない。そういえば会社から送った段ボールも手つかずになっている。デスク周りもいつの間にかモノが溢れて混沌としている。おかしいな。なにかが間違っているぞ…。

そろそろちゃんと自分のペースを取り戻さなければいけない。
温かい祝福を受けて逆に気持ちが引き締まった。ありがとうございました。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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