今年の東京の暑さにいちばん近いのはインド

2010年9月20日(月) 16:56:22

かなりの冒険家にして旅人の椎名誠が「今年の東京の暑さにいちばん近いのはインドではないか」と書いていた(週刊文春「風まかせ赤マント」暑さの品格について)

彼は(よくご存じのように)世界の “極端な場所” をかなり訪れている。
ブラジルのベレン、オーストラリア内陸部のクーパーズクリーク、ニューギニア、アフリカのサバンナ、ゴビやタクラマカン砂漠、ベトナムのチャウドックなど、酷暑の地の例をあげ、特にクーパーズクリークでは「寒い夏と言われた夏に行って52℃までしか上がらなかった」と書きつつ、ある探検隊が過去にそこで熱死・全滅した様子を描写する。

そんな彼が「こういう体験的な暑さのひどい場所と比べて、東京はいまやけっこう上のランク」みたいなことを、書いて驚いている。そうやって経験豊富な彼から客観的に「高ランク認定」を受けると少し照れくさいな(笑)。いやいやそうか、今年のあれはインド・レベルだったか。インドに行かずしてインドを経験できたのか。

急に我が家の話になって恐縮だが、うちは、老練な建築家が建てたにも関わらず、その建築家が首をひねって不思議がるほどリビングが暑くなる。春先から「クーラーいれる? さすがにそれはないか…」と悩むくらい部屋が暑くなる。天井がなく屋根裏がそのまま露出していること、風が通らないことなどが原因だと思うが、それにしても暑いのだ。

たとえば今日、東京は涼しいが、うちのリビングはうだるほど暑い。今、この涼しい夕方、「やっぱクーラーつけよう。この時間まで我慢したけど、やっぱつけよう! もう無理!」とさじ投げるくらい汗だくになる。

つまり、本当に今年の夏は地獄だったということ。
インドの夏に住んで遠赤外線ヒーターをがんがんにきかせているようなリビングでなんとかひと夏生ききったということ。もちろんクーラーつけっぱなしだが、昼間はそれでもギリギリ。「よく生き延びたぞ」レベルだなぁ。

その暑さも今週でオシマイとか。
ツクツクボウシの声とか聞くと、それなりにゆく夏を惜しむ気持ちになるが、今年ばっかりは過ぎ去ってくれてホッとする。まぁでも我が家のリビングに関してはまだ依然としてインドなわけなのだが。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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