「NECK」@青山円形劇場
2010年2月17日(水) 7:42:07
さて、おととい観た青山円形劇場の「NECK」の感想を書こうと思ったのだが、いざ「あそこを褒めたい」「あの部分を書きたい」と思って書き始めたものの、よく考えたらこの舞台、ネタばれは相当まずいタイプのストーリー。まだ絶賛上演中なのでほとんど書けないことに気がついた。
ホラー演劇なのだが、ストーリーの意外性にかなり依存しているのである。いろいろ伏線が張られているので、テーマにすら触れられない。とてもいいテーマなのだけど。
だからひとこと、いや〜怖いよ〜、と言うに留めておく(笑える場面もたくさんある)。
ホラーって大苦手だから、観てる途中でホラーとわかったときは戦慄した(笑)。何の予備知識もなく「モリが出るから」という理由のみでニコニコ観に行ったからなぁ…。
舞台美術についてくらいなら触れてもいいかな。なかなか素晴らしかった。
円形劇場なので、まわりをグルリと観客が囲む形式。舞台も丸いのだが、土俵のように盛り土になっていて(実際には土ではないが、森の中という設定なので土の設定)、その上で、主要俳優は、ほぼ2時間にわたり、首だけ地面上に出して演技する。そう、首=NECK、ですね。映像の使い方も格好よくお洒落(この辺は演出の妙)。あえて言えば照明にもっと凝ってほしかったかも。直射日光、木漏れ日、朝の光などなど、違いをちゃんと出したらもっとよくなった。
あー、このくらいしか書けないなぁ…。
終演後、出演者のひとりである森崎博之くん(モリ:TEAM NACS のリーダー)と飲んだのだが、彼曰く「動きがほとんどないので、台詞を間違えやすい」と言っていた。台詞ってカラダの動きと共に覚えた方が覚えやすいであろうことは素人でも想像がつくが、まったく動かないし、俳優同士、目も合わせにくいシチュエーションなので、たしかに台詞の順番とか間違えちゃいそうだ。
あと「カラダを動かさずに叫ぶせいか喉が痛む」とも言っていた。喉のクスリを多用して舞台に出ているらしい。同姿勢で叫び続けると喉にばっかり負担がかかるのだろう。それと「とにかく腰がいたい」とも言っていたっけ。座りっぱなしで首上だけの演技だからなぁ。たしかに腰に来そう。
この舞台では俳優は極限状態を演じるので、その気分を引きずって帰るらしく、夜もよく寝られないと言っていた。大変だ。でも今回のモリの演技は素晴らしいものだった。2/24の終演まであと1週間、がんばれ。
ちなみに、この「NECK」、原作は舞城王太郎で、同一モチーフのまったく別のストーリーでの映画化も考えられているらしい(くわしくはこちら)。ちょっと面白そう。両方楽しむためには舞台を観ておく必要があるので、ぜひ(まだ多少の当日券はあるらしい)。
キャストも書いておこう。
原作:舞城王太郎
劇作:竹内佑
演出:河原雅彦
出演:溝端淳平、森崎博之、鈴木浩介、加藤啓、市川しんぺー、河原雅彦
本当はもうひとり、重要人物が出るのだが、それは書けない(サイトのキャスト紹介でも書いてないし)。あと、河原雅彦の役は当初板尾創路が配役されていたのだが、体調不良のために降板とのことである。人気の溝端淳平はなかなか達者な演技でありました。
