普通で常識的で等身大

2009年7月26日(日) 8:38:05

数日前、和田裕美さんとご飯を食べた。
言わずとしれたベストセラーの著者にして有名な営業ウーマン。

前回お会いしたときも思ったけど、「28歳にして世界でNo.2の成績をあげた営業ウーマン」とか聞くとちょっと怖いけど、ホント、まったくそういう部分がなくて「普通」なのであった。ガンガンにアピールしてくることもなく、クセの強さもなく、わざとらしい笑顔もなく、とても控えめで柔らかくて「普通」ないい人。ものすごく常識的で等身大。ある意味徹底して等身大。

でも、考えてみると、「今」って優秀なヒトほど「普通」だなと気がついた。
普通っぽい。常識的。とっても等身大。
ボクの周りの有名クリエーターたちも、とっても普通で常識的で等身大な人ばかり。

昭和時代は、優秀なヒトは何かヒトと違う異様な部分が目立っていたと思う。見るからに人と違う雰囲気をまとっていた。クリエーターとかアーチストは特にね。そうしないと「大衆」から抜け出られないからだろうな。群から抜け出て目立つための方策でもあったのだと思う。

で、「大衆」とか「マス」とかいう言葉が死語になりつつある現在(死語にした方がいいくらい変化しつつある現在)、群から抜け出てますよというアピールがいらない。「個」を必要以上に主張しなくてよくなった分、そういう人たちも普通で常識的で等身大でいられるようになったのかも。いや、逆か。普通で常識的で等身大であることが逆にとっても大切になったのかも。そうしないと共感を呼べない。生活者と豊かなコミュニケーションをとれない。そういう時代。
クリエーターもアーチストも普通っぽくて常識的な人が増えたけど、小粒になったとかそういうことではなくて、それがとっても大切な時代なんだな、きっと。

優秀な人ほど普通を大切にする。常識的な目線とか考え方を常に意識する。等身大の自分から離れないように気をつける。
和田裕美さんはまさにそんな人。「カー・ウント・カー」でおいしい料理を食べながら、内心ずっと感心してた。この普通さこそ、時代に乗っているということ。そういうことなのだろう。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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