人生最高のシアワセのひとつ

2009年4月18日(土) 15:31:53

今週はスプマンテをよく飲んだ。毎日のように飲んだ。やっぱりこの季節、泡がおいしい。晩春もしくは初夏の薄暮にスパークリング・ワインを飲むことは、人生最高のシアワセのひとつかも。

今週泡をいっしょに飲んだ相手のひとりが、今度出版が決まった後輩。
入稿完了祝いで数人で飲んだのだが、人生初出版前後のブルーはもう他人事でなくよくわかるので、思いやり深く(笑)ゆっくり飲んだ。書いている間はハイテンションでも、書き終わって入稿してから「こんな本を世の中に出す意味なんてどこにもない」「誰も読まないし何の役にも立たない」「というか、恥」「いまからでも遅くないから出版を中止するよう出版社にお願いしてみようか」など、ぐじぐじぐじぐじ悩むものなのである(少なくともボクはそうだったし、そういう例をいくつも見ている)。
これは11冊出した後でも実はそんなには変わらない。いや、さすがに麻痺はしたけど、心のどこかで深く落ち込む。出版後数週間すると開き直ってくるのだが、出版までの数週間(場合によっては数ヶ月)、出版してからの数週間(場合によっては数ヶ月)は本当に辛い。処方箋は「飲んで乗り切れ!」くらい(笑)。ちょうど泡が似合う季節。泡飲んで乗り切れ!

一緒に飲んでいる時、その出版する後輩(女性)の同期(女性:仮にM)の話になった。
Mとは彼女が新人のころ仕事をした。もう10年以上前に会社を辞め、ある音楽家と結婚。あるときボクにメールをくれ、それ以来なんとなく連絡を取りあっている(サイトを続けていると、昔の友人からふいに連絡がくるみたいなことがよくある)。というか彼女は今夙川に住んでいて、先々週に桜を見に行ったとき、一緒に散歩しないかと電話で誘ったくらいは親しい(急に電話したので散歩は叶わなかったが)。

でも、今度出版するその後輩は、昔はとても親しかったというMと、もう10年以上話してもいないとのこと。同期の間でも行方不明ということになっているらしい。へぇー、じゃあ今から電話しよう、とその場で電話し、ふたりの同期女子(ただしアラフォー)は十数年の時を越え、いきなりガールズトークへ。

もうね、「人と人を思ってもみなく結びつける」ということも、ボクにとっては人生最高のシアワセのひとつ。好きなんです。うれしいんです。おせっかいな性格なんです。横で盛り上がるガールズトークを聴きながら、なんだかボクまでニコニコニコニコ。泡はうまいし、人と人は結びつくし、シアワセな夜だったな。こういう夜がたまに訪れるから、人生はやっぱり捨てたもんじゃない。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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