プライベートと仕事の区別

2007年8月21日(火) 9:03:09

昨日の夜に気がついたのだけど、昨日8月20日はこのサイトの開設記念日でした。12年前、1995年の昨日開設。13年目か…。なかなかの年月だ。こうなったら死ぬ前日までやり続けて、日本最長個人サイトを狙ってみたい(笑)。ま、明日あっけなく死んじゃうかもしれないんだけど。

こうして長いことサイトを続け、毎日毎日更新していると「根気がある人」と思われたりするが、そんなこと親が聞いたら「プッ。プププッ。ぶぁっはっはっ」と米粒飛ばして大笑いするだろう。何やっても長続きしなかった人なのである。日記も中学や高校のときにトライしていたが、最長で3ヶ月続いた程度。受験参考書だって買ってきた当初のやる気はどこへやら。最初の数十ページで挫折なんてしょっちゅうだった。親はボクの根気のなさを嘆き、将来を案じていた。

体力もそうである。日々の行動や旅先での強迫観念的異常行動で、年齢のわりに「体力がある人」と思われたりするが、これも親が聞いたら「信じられない…」と首を振りながら日本酒を飲むだろう。どちらかというと虚弱体質と親は認識していたと思う。小さいときから「あなたはカラダが弱いんだから無理をしてはダメ」と言われ続けた記憶がある。ラグビー部もそれを理由に(親に)辞めさせられそうになったし。

なんでこんなに変わったんかな…。
いや、変わってないのかも。根っこのところでは今でも「根気がない」し「体力もない」と自覚している。たぶん単に自分を鼓舞したり体力温存したりが上手になったというだけのような気がする。

というか、プライベートと仕事を区別してないからかもしれない。
たとえば会社では誰でもある程度「根気がある」し「体力がある」。プライベートならとても続かない事務作業でも毎日こなせるし、徹夜だって仕事ならなんとか体力持つ。仕事を途中で投げ出すわけにはいかないからだ。そういう意味で言うと、ボクはプライベートにもその方式を持ち込んでいるところがある。

ボクは若いころ残業や休日出勤がとっても多い人だったので、「人生=プライベート+仕事」と考えちゃうと「プライベートの時間がほとんどないじゃん!」ということになり、精神的にきつい時期があった。プライベートがほとんどない自分に自己憐憫したり、人生を損していると思い込んだりしていた。でも、ある時「プライベートと仕事の区別をつけなければいいんだ!」と気がついてから楽になった。区別してもしなくても同じ人生にかわりはない。「人生=時間」とシンプルに考えて、プライベートのよいところを仕事に取り入れ、仕事のよいところをプライベートに取り入れようと考え直したのである。

なんかヒトには説明しにくい考え方で、たとえば友人とかに「だから家族との時間もある意味仕事だし、サイトも食事も読書もプールも仕事に近い。そう考えるといきなり楽になるし継続も可能になる。面倒なことも苦痛なことも、ある程度克服される」とか話してもなかなか理解されない。バカじゃないの?と嫌悪の目で見られることすらある(笑)

でも、なんつうか、ボーダーをなくしてみたら(ボクの場合は)自由が獲得されたし、根気も体力も続くようになった。ま、そういうことですね。長々と書くほどのことでもないんだけど。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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