2007年度トニー賞発表
2007年6月12日(火) 7:29:23
昨日はトニー賞発表。
発表寸前にブロードウェイで観まくっているので、受賞作品を推理したり、発表をドキドキ待ったりできた。これって実に楽しい。快感。次回も発表前にブロードウェイに観に行こうかな。
ミュージカル部門では「Spring Awakening」が圧勝。最優秀作品賞、最優秀演出賞、最優秀助演男優賞、最優秀振付賞、最優秀脚本賞、最優秀オリジナルスコア賞、最優秀照明賞、最優秀オーケストレーション賞の8部門獲得。他にボクが今回観た中では、David Hyde Pierceが「Curtains」で最優秀主演男優賞。「Mary Poppins」が最優秀舞台美術賞だった。どれも順当かな。最優秀主演女優賞と最優秀助演女優賞、そして最優秀衣装賞の3つを、観ていない「Grey Gardens」が獲った。
個人的には「メアリー・ポピンズ」の作品賞も少し期待したけど、でも「スプリング・アウェイクニング」の斬新さと勢いに2007年度のベスト・ミュージカル賞を与えるのはよくわかる。楽曲、演出、照明もとても印象的だった。主演男優賞も上げてもいいかもと思ったくらい。でもまぁデヴィッド・ハイド・ピアースの大ファンとしては、彼が獲って良かった。「メアリー・ポピンズ」は舞台美術がいいよねぇとモリとも話していたので、これも順当。新しさはあまりないけどいい仕事。
8部門獲った「スプリング・アウェイクニング」の感想を当日(5/27)のさなメモから抜き出しておくと、
19時からソワレで「Spring Awakening」観劇。こんな感じ。
直訳すれば「春の目覚め」。1891年発表のドイツの古い戯曲で、検索すると例えばココとかに戯曲が載っているので、これから観られる方は筋を読んでから行かれるといいと思う。若者の性の目覚めと悲劇を描いたものだが、その過激な内容に発表当時は発禁扱いだったという。その古典をロック・ミュージカルに仕立てた新作で、6月10日に発表されるトニー賞に作品賞を始め最多11部門でノミネートされている話題作。オフ・ブロードウェイから早々にオン・ブロードウェイに上がってきた作品でもある。オープニングから引き込まれる。
シンプルな舞台装置を演出と照明の力でものすごく魅力的に見せている。役者は最初から舞台袖の座席に座っており、出と入りが自然で場面展開がスムーズ。歌になるといきなり胸元からマイクを出してライブ形式になる演出も面白い。照明も卓越していて美しかった。前評判では過激な性描写が話題だったが、それはそれほどのものでもなく(いや、ブロードウェイでここまでやるのはやっぱり過激か)、若者たちの悩みがストレートに伝わってくる。まぁ戯曲自体が古いので性が乱れた現代とは合わない部分はあるのだが、とても魅力的な舞台で11部門ノミネーションもむべなるかな。この斬新さが評価されれば作品賞もとっちゃうかも。
ただ、個人的にはラストのまとめかたが弱いと思った。ホントにこの終わり方でいいの? 作る側も悩んだとは思うけど、アップビートで哀しみを歌っても良かった気がする。主役女性の最期もカタルシスなし。惜しい。
照明が良かった印象が強いな。あと主演男優のツバ。ツバ飛ばしまくりで歌うのだ(恣意的にではないが)。演出もとても良い。ただ脚本はどうかなぁ。もう少しやりようがあった気はする。正直、再見したいかと言われるとそうでもなかったり(ボクは。モリはもう一度観たいと言っていた)。
