のだめオーケストラ・コンサート
2007年3月 1日(木) 7:48:45
昨日は日経で講演。
お題は「クロスメディア時代のクリエーティブ」。副題を「消費者が変わった。広告も変わらないと」とつけて、140ページにまで膨れあがった講演用パワーポイントを90分で説明しきる。1ページ平均38秒(笑)。ま、演出上1ページ1行とかも多いのでそこまでではないけど、動画もいっぱい交えながらだったから相当駆け足ではあった。聞く方も疲れたと思うけど、話す方も疲れたー。でもコレさえ聞けばここ数年の動向はほとんどわかる仕組みにはしたつもり。たぶん。
で、疲れ切った後、その足で有楽町の国際フォーラム・ホールAで開かれた「のだめオーケストラ・コンサート」へ家族で行ってきた。これも受験お疲れさんの一環。娘がずっと楽しみにしてきたものである。
出足良くチケット購入したせいで、1階の前から3列目。ただし舞台に向かって右端。
このホール、なんと5000人入るホールで、クラシックとしては音響に無理がある。だからだろう、PA(舞台用スピーカー)が入っているのだ。オケの生音を増幅して聴かせているわけ。席は右端。スピーカー前。つまり、左耳からオケの生音が聞こえ、右耳からPAのブーミーな音が聞こえる。定位も生の良さもあったもんではない。ちょっと車酔いに近い感覚すらあった。ううむ。
とはいえ、フジテレビ主催なせいか、構成は軽やかで面白かった。
アニメが流され、その筋に沿って演奏が繰り広げられるのだが、ドラマで千秋の手をやった大田佳弘、のだめの手をやった安宅薫らによる「悲愴」や「2台のピアノのためのソナタ」。大阪フィルの主席でもあるという長原幸太による「春」なども良かったし、のだめの声優による「おなら体操」もなかなか。お馴染みのベートーベン7番や3番、マングース君や吉森信のピアニカが登場する「ラプソディ・イン・ブルー」も楽しかった。
ドラマのために公募して結成されたという若手実力派たちによるオケはとても華やかな音を出し、一所懸命さがよく伝わってくる素晴らしい演奏。指揮の梅田俊明もノリがよく、立場も狙いも理解していて軽快。
カメラを多数使ってスクリーンではオケ・メンバーがアップで映し出される。会場の客はみんな「のだめ」の読者なわけで「楽器演奏者ひとりひとりの裏側に人間ドラマがあるんだなぁ」と想像しながら見てるので、なんか感動がいつものクラシック・コンサートとは少し違う。その辺が面白かったし、もっとその辺が表面に出てくると他のクラシック・コンサートも違ってくるだろうと思った。そう、もっと演奏者の肉声や人生が知れれば、地味なオケや演目でもきっと楽しいだろう。オケもこっちの方向に変わっていけば、収支が変わってくるのではないかなぁ。せめてオケ全員ブログを持って肉声を伝え出す、とかから始めるとか。
スペシャルゲストはクリスタル・ケイとSUEMITSU&THE SUEMITH。司会進行はフジの軽部アナだし、スクリーンをいろいろ使ってテレビ的に構成されているし、娘は実に楽しんだ模様。ボク的には細切れの演奏に少し欲求不満が残ったが、でもリラックスして楽しんだ。気がついたら疲れもずいぶん軽減されてた。サンキュー。
5000人入るホールが3日間完売だという。
のだめ人気恐るべし。これに限らず、ベートーベン7番を演目に入れるだけで完売になるコンサート続出だとか。マニアの間では批判もあるだろうが、クラシック・ファンの底上げとしてはとってもいいことだ。
