自分の今の100%

2006年2月 5日(日) 19:29:51

昨晩のTV「世界で一番受けたい授業」で松井秀喜が特別講義をしたが、実に素晴らしかった。

緊張せずに100%チカラを出すための方法を図表やビデオなどを用いて教えたのだが、80%(さぼり)でも120%(ラッキー)でもいけないというのが面白かったな。きっちり今現在の自分の100%を発揮することが大切。そのためにはまず「自分の100%」を知らなければいけない。

たとえば相手が大リーグを代表するようないい投手だったら、今の自分の100%では打てない、という冷静な判断が前提となる。で、そのうえで、もしこのコースに球が来たら打てる可能性がある、と考えてそれを待つ。ラッキーで他のコースも打てるかもしれないとは考えない(打てるかもしれないがそれは自分のチカラではなく運のチカラ)。打席ではそうやって頭を整理して物事に望むので緊張はしない。観客の声援やブーイングも自分ではアンコントローラブルだから気にしない。だから緊張しない。巨人時代も大リーグ時代も緊張したことは一度もない、という。

緊張せず100%を発揮するためにはまず「自分の100%」を知ることが重要。それを知るためには「過去の自分を記憶しておくこと」が必要。彼は400本打ったホームランをすべて球種まで覚えているそうだ(スタジオで証明してみせた)。ミスはもっと覚えているのかもしれない。
次にルーティンを持つ。つまり打席に入るまで、自分を100%に持っていくために普段通りのルーティンを実行するというのである。

一瞬、スポーツ以外では応用しにくい理論かも、と思ったが、よく考えるとそうではないな。
プロとして「自分の100%」を知らないと(たとえば個人的には)年末みたいな自分の能力を超えた嵐に巻き込まれてしまう。100%を冷静に掴んでいれば対処の仕方も違ったろうに。

仕事や原稿なども、いまの自分の100%をどう出すかが大事。そのためには冷静に「自分の今の100%」を知ることだ。

放送後、いままでのいろんな成功や失敗を思い浮かべながら、自分の仕事人生を振り返っていた。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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