進歩なし

2005年9月23日(金) 9:27:55

やっと涼しくなってきたので、夏の間休んでいた自転車通勤もそろそろ再開。昨日久しぶりに乗ったら不具合が出ていたので一度整備しないといけない。というか、思い起こせば以前からずっとこうだった。乗るたびに「あぁ直さなきゃ」と思い出す不具合だった。進歩なし。

自転車で街を走っていると、ちょうどいい速度で通り過ぎるいろんな風景に刺激されるせいか、足を動かして適度に脳を刺激しているせいか、意外とアイデアがたくさん出るんだけど、いちいち止まってカバンからメモ帳とペンを取り出してメモるのも面倒くさい。携帯電話やICレコーダーを使って声メモするかとも思うが、走りながらオンオフしたりするのも危険である。ひとりごと言いながら走るのも不気味だし。なんかいい方法ないかなぁといつも思う。で、走りながらいい方法が浮かんだりもする。でもメモれないから忘れてしまう。いつまで経ってもその繰り返し。進歩なし。

とはいえ、メモればいいってものでもない。家でも会社でもいろんな場所にひとつずつメモ帳を置いて、思いついたらすぐメモるようにしているのだが、そのメモを見返すことが非常に少ない。書きっぱなし。メモった時点で安心してしまうのだ。で、数ヶ月後たまたまそのメモ帳を繰って「おー、いいアイデアじゃん!」とか喜んだりするのだが、もう時期を逸していて後の祭り。どうしてもっとメモを整理しないのだろう。進歩なし。

メモも整理しないけど、経験も整理してないなぁ。歳をとればとるほどやたらと経験は増えるのだけど、整理して知恵化しないで知識のままで雑然と脳の隅っこに置いておくから、肝心なときに取り出すこともできない。なにかヒトに想いを伝えようとしても、雑然としたまま伝えてしまって誤解されてしまうことも多い。だったらしゃべらない方がマシ。こうやって老人は無口になっていくのかもしれない。ちゃんと整理して、知識を知恵に昇華して、きちんとヒトに伝えられる大人になりたいのだが、これがなかなか至難の業。相手を傷つけることも多い。進歩なし。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事