ミリオンダラー・ベイビー
2005年6月25日(土) 11:04:43
やっと「ミリオンダラー・ベイビー」を観た。
ネタバレするのでくわしくは書けないが、血と誇りの物語だった。止血の場面から始まるのが印象的。骨に至る傷の血。親子の血。繋がらない血。アイルランドの血。そして生きる誇り。死ぬ誇り。それらにボクシングと宗教が練り込まれ、実に見応えのある作品になっている。抑制のきいた演出と明暗をしっかり描いた照明もとても良い。演技はなんといってもヒラリー・スワンクが最高。
伏線もいろいろ張ってあって思い出しては反芻して楽しめる。というか、泣きました、はい。泣けるという評判だったので逆に構えてしまい、この構えを崩して泣かせるには相当じゃないとなぁと思って観てたけど、スタッフロールになってからイキナリ来た。ラストの後で泣く映画は久しぶり。
ただ、老トレーナー役はあんなに格好良くではなくもう少しドロドロに演じて欲しかったと思うし、後半の彼女の描き方が少々薄いのが残念だったとも思う。あの状態で声って出るのかなぁとかピーとなったらアラームとか鳴らないのかなぁとか少し疑問もある。ま、反芻できる名作だからこそいろいろ思うのだけど。
「ロッキー」とは全然テーマが違う重厚な映画なのだが、映画館を出たボクは、「ロッキー」を観終わった中三のときのボクのように、「目標設定をして、そこに向かって強い意志を持って突き進みたい」と強く思った。ヒラリー・スワンクの演技が素晴らしかったからだろうと思う。目標設定することを忘れて日々流されるままに生きているからだろうと思う。
