ミリオンダラー・ベイビー

2005年6月25日(土) 11:04:43

やっと「ミリオンダラー・ベイビー」を観た。
ネタバレするのでくわしくは書けないが、血と誇りの物語だった。止血の場面から始まるのが印象的。骨に至る傷の血。親子の血。繋がらない血。アイルランドの血。そして生きる誇り。死ぬ誇り。それらにボクシングと宗教が練り込まれ、実に見応えのある作品になっている。抑制のきいた演出と明暗をしっかり描いた照明もとても良い。演技はなんといってもヒラリー・スワンクが最高。
伏線もいろいろ張ってあって思い出しては反芻して楽しめる。というか、泣きました、はい。泣けるという評判だったので逆に構えてしまい、この構えを崩して泣かせるには相当じゃないとなぁと思って観てたけど、スタッフロールになってからイキナリ来た。ラストの後で泣く映画は久しぶり。

ただ、老トレーナー役はあんなに格好良くではなくもう少しドロドロに演じて欲しかったと思うし、後半の彼女の描き方が少々薄いのが残念だったとも思う。あの状態で声って出るのかなぁとかピーとなったらアラームとか鳴らないのかなぁとか少し疑問もある。ま、反芻できる名作だからこそいろいろ思うのだけど。

「ロッキー」とは全然テーマが違う重厚な映画なのだが、映画館を出たボクは、「ロッキー」を観終わった中三のときのボクのように、「目標設定をして、そこに向かって強い意志を持って突き進みたい」と強く思った。ヒラリー・スワンクの演技が素晴らしかったからだろうと思う。目標設定することを忘れて日々流されるままに生きているからだろうと思う。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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