「すきやばし次郎」小野二郎さん前
2005年1月22日(土) 9:02:21
「鮨 水谷」の味を舌が鮮明に覚えているうちに、と、水谷さんが長年修業した「すきやばし次郎」に、ない財布はたいて久しぶりに行ってきた。今回も小野二郎さんの前に座れてラッキー。前回の印象は普通だったのだが、まぁこのごろスシ・リテラシーも上がっているし、と、かなり真剣に握りに向き合ってみた。結果。んー…。この店を世界一とおっしゃる方々がいっぱいいらっしゃるのは知りつつも、やっぱそれほどでもないかも。もちろんトップクラスのクオリティだけど、これならボクは「松波」や「鮨 水谷」もしくは「與兵衛」の方を勧める。タネは酢飯と渾然一体にならず口に残るし、なにより「うわっうめ〜!」と唸る瞬間がない。一見普通に見える中に隠された凄さとかも理解するし、職人の技も尊敬するけど、もう一度自腹で再訪するかと言われると躊躇する。病後の小野さんは白いタートルを着て(手術をされたと聞く)、おまかせで次々と21貫、かなりのスピードで握ってくれたが、なんか孤独な作業に没頭しているような握り方で、客としても楽しくない。「しまあじですか?」と同行者が聞いたら「はい、しまあじです」と小野さん。で、横にいた職人に「カンパチです」と訂正される一幕も。流れ作業的に握りすぎかも。まぁ評判を聞いて物見高い一見客ばかりが集まってしまう辛さとかもあるのだろうけど。
その後、東京芸大のあるクラスでアタラシイ映像表現の流れについて少ししゃべった。もっととんがった生徒が多いかと思ったが、意外と大人しい生徒ばかりで残念。受身すぎ。芸大ってそういうところなのかなぁ。
