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アントクアリウム日記 by さとなお

アントクアリウム(ANTQUARIUM)というアリ巣穴観察箱を買いました。
これはその「観察日記」みたいなものです。
この商品についてくわしく知りたい方はココとかココをご覧ください。

1日目〜14日目
15日目〜

なお、写真はクリックすると大きくなります。


【第0日目】アントクアリウムが来た!

アントクアリウム到着!注文しておいた「アントクアリウム」到着。
通販で3000円也。高いといえば高いし安いといえば安い。

アントはアリで、クアリウムはアクアリウムから取っているだろうから、つまりアリの水族館? まぁひらたく言って「最新式アリ巣穴観察箱」かな。昔、ボクが小学生の頃、赤いパッケに白い砂のものがあったけど、それの現代版といったところ。なんでもNASAで開発された特殊な透明ジェルを使っているので、3次元で観察ができるとか。アリたちが作る美しいパターンのトンネルがかなりいい「オブジェ」になるらしい。子供の夏休みの自由研究にもいいよね。

ということで、娘の響子と観察して遊ぶために購入。大きさは、カメラのフィルムロールと比べてこのくらい(写真参照)。堅牢なアクリル板造り。

まずはアリを週末あたりに捕まえてきて、それからここに観察日記を書き始める。楽しみだ。

2004年6月20日(日)

 

【第1日目】アリを捕まえよう!

アントクアリウム到着!あれから一週間弱。やっと土曜が来たので、娘の響子といっしょに近くの公園へ。
同じ巣穴のアリ同士でないとケンカするらしいので、そこらのアリをおもむろに捕る、とかいう捕り方はダメ。まずは巣穴を探し、その巣穴に出入りする同僚アリを狙う。が、都会はいまや意外とアリがいない。ちいさーいのはいるが、適当な大きさのがいない。都会はこうして地味〜に自然破壊が進んでいる模様。近所を歩き回って、結局近くの団地の入り口にそこそこの巣を発見。

まずは砂糖の山を巣の近くに作り、アリたちが隊列作って運びに来るのを待ち、ペットボトルに移す作戦。手で取るとすぐ死ぬことが多いそうなので、割り箸にはわせてペットボトルに移そうとするも、そんなことではじぇんじぇん取れない。アリなんて30年ぶりに扱うこともあって、アリ勘が戻らない(なんじゃそれ)。

作戦を変えて、家に一度帰り、ハチミツを割り箸にたっぷり塗って巣の近くに置くことに(写真参照。クリックすると拡大。ぼけてるが、箸の先で2匹吸い付き中)。ハチミツ目当てで箸に乗ったアリを1匹ずつペットボトルに移すのだ。
今度はなかなか順調。すぐに2匹捕まえたが、娘と二人、藪蚊の攻撃にさらされ悶絶。1匹捕まえては「かゆいかゆい!」と悶絶走り柴田恭兵風。

で、30分ほど蚊に刺されまくったあげく、なんとか6匹確保。説明書に5〜6匹が適当と書いてあるので、これにて終了。家に走って帰って薬箱にあった古いムヒをたっぷり塗る。気分的にはキンカンが欲しい。

2004年6月26日(土)

 

【第1日目】いったいどうやってアリを移すのだ(泣)

アントクアリウム到着!ペットボトルに入れて持って帰ってきた6匹のアリ君たちをアントクアリウムに移す作業がここまで大変とは!

というか、不可能とすら思った。

1匹目は簡単だった。ペットボトルから出てきたヤツを中に落としてフタを閉めるだけ。だが、フタをずらして2匹目を入れようとすると1匹目がササササと逃走する。慌てて逃げたヤツを追っているうちに2匹目も逃走する。ゲッ!とうろたえてると開いたままのペットボトルから3匹目も逃走する!

ストレスがたまり、イライラ最高潮。
響子に「ちゃんと見てろ!」などと怒鳴るオレ。自分のやり方が悪いくせに。
それにしてももう少しアリを入れやすいフタにしてほしい。なぜにこんなフタにするのだ(写真はフタを取ったところ)。
とにかく一度6匹をペットボトルに戻して(これもひと苦労だったが)、ズズズとお茶飲んで落ち着いて、 頭を冷やす。

んー、策が浮かばない。

2004年6月26日(土)

 

【第1日目】芯企画!

新兵器熟考すること30分。
ポンッ!
なんとか膝を打つ企画が空から降りてきた。

まずサランラップの芯を持ってきて、一方の口にラップを張ってフタをし、もう一方の口にペットボトルの口を差してアリを移す(ペットボトルの口とサランラップの芯が同じ大きさゆえ、芯に口を差して振ると6匹なんとか移った)。

芯の中に移ったアリたちをアントクアリウムに移すため、アントクアリウムのフタの代わりにラップでフタをし、その一部に丸い穴を開けて、そこに写真のように芯を立てた(芯の直径がアントクアリウムの奥行きとほぼ等しかったのが勝因)。

で、そのままではいくら振っても全部のアリは下に移らないので、芯の上部からティッシュの丸めたのを入れ、少しずつ箸で下に押し出していく。ところてんのように。そうするとティッシュに押されて、芯の中はどんどん狭くなっていき、仕方なく、押し出されるように、アリたちは下に移ったのである。

成功!!(ぱちぱちぱち)

で、6匹とも移ったところでティッシュを芯の底まで押し出して元に戻れなくし、彼らが落ち着いて動きが鈍るまで待って、サッとラップから備え付けのフタにチェンジ。大成功!!!

2004年6月26日(土)

 

【第1日目】ということで、苦節2時間

やっと6匹入った〜!(写真では5匹しか見えてないけど右上にもう一匹いるのです)

いやぁ、苦労した。
アリ君たちも疲れたらしく、しばらく探検したあと、じっと休みに入った。お互いキスしたりマッサージしあったり、なんだかとても人間的な行動。早くも情が移ってきたワタクシ。すまんのう、仲間たちから離してこんな狭いところに入れてからに。でも、6匹とも傷つかずに入って良かった良かった。

このジェルは栄養満点のエサでもあるらしいので、食事の心配はない。あらかじめジェルの真ん中に小さく穴を開けておき、「ここらへんから巣穴掘れよ〜」と喚起しておく。

夜遅く覗いてみたら、みんなピクとも動かず静かに寝ていた。「アリも寝るんだね」と響子。死んだように寝るんだな。いつから巣を作り出すのか楽しみである。

2004年6月26日(土)

【第2日目】アリの朝寝

朝起きてすぐ覗いてみたが、まだ起きる気配なし。
というか、みんな固まって寝ているあたりがかわいい。仲間はずれも出ず、このまま仲良く行って欲しいもの。一匹だけいじめられて殺されちゃうとかなったら可哀想だし。

昨日よっぽど疲れたのか、午前中はわりとぐっすり。ピクとも動かず。なんかこのまま何もしないで数週間経つのではと不安になるような静けさ。ううむ。

2004年6月27日(日)

 

【第2日目】お、掘ったみたい!

昼前に一度覗いてみたら、5匹は眠ったままだけど、1匹だけ妙に活動的に動いていた。
と、思ったら、おお!なにやら掘った形跡がっ!

写真では見えにくいかもしれないけど、真ん中より少し左上になんかジェルのカケラがあるでしょ? あれ。ボクがあけた中央の穴にもぐって少し掘り出した模様。妙にうれしく、家族中で「やったやった」と喜ぶ。軽薄な家族である。

2004年6月27日(日)

 

【第2日目】二八の法則がここにも?

と、はしゃいでいたら、1匹が右隅を掘り出した〜!
写真はちょっとぼけているが、右の角をぐいぐい掘っている。ジェルは土より掘りにくいのか悪戦苦闘しているが、30秒にひとかけらくらいずつ運び出して穴の周りに置いている。えらい。えらいぞ、きみ。

というか、あとの5匹は相変わらずボーッとしたままである。
いわゆる二八の法則というのがあって、集団は実はその二割しか働いていない、その二割に集団全体が引っ張られる、という理論なのだが(その働く二割の集団を抽出してチームにしても、しばらく経つとまたその二割しか働かなくなると言う)、この集団は6匹。その二割というと、約1匹という計算だ。うーむ、働きアリの集団なのに、こいつしか働かないの?

「このアリ、一番小さいから、働かされているのかしら?」
「そういえばカラダが小さいな。やっぱ一番若いのが働くのが普通なんだな」
・・・ジロリ。
二人して、一番働かない響子(小四)を睨む。響子、すっと席を外す。

娘を祖父母に預けて、ボクと優子は友人の山荘へ。
帰ってきたらどうなっているか楽しみである。

2004年6月27日(日)

 

【第3日目】なんじゃこりゃぁ!

山荘から帰ったら(つまり丸一日覗かなかった)、すごいことになっていた。
すげぇ汚い。いや、不潔なのではないが、ジェルのカケラで地面がいっぱいになっているではないか。ぐげー。

「でも掘ったわねぇ」「掘ったなぁ」「掘った掘った!」と家族で喜ぶ。しかし穴が3つもあるぞ。まずボクがあけた穴。ここは掘り進んで手前側に流れてきている。次に昨日1匹が掘り進めていた右隅の穴。これはなかなか深く掘り進んでいる。そして左隅から手前真ん中に向かって広く掘ってある穴……。

ううむ。イメージ的には、穴はひとつで、そこからキレイに枝分かれして、って感じだったのだが……。

2004年6月28日(月)

 

【第3日目】それぞれの穴にそれぞれの穴主。

※この画像をクリックすると上の他の画像より大きくなります。

夜、ぼんやりと長く観察。
アリを見てるとほんわかするよ。いわゆる「癒し」ってやつかな。この言葉キライだけど。

で、気づいたが、右隅の穴を掘り続けてるのは相変わらずあのチビ君で、真ん中の穴を掘っているのはちょっとおでぶな個体で、左手前を掘っているのは中肉中背の個体。

おいおい、協力しあってひとつの穴を掘っておくれよう。

あとの3匹はうろうろして掘ったり掘らなかったり。二八理論はいまや当てはまらなくなったが、とにかく6匹でひとつの穴を掘り進めてみて欲しい!と強く願うわが家族なのであった。

2004年6月28日(月)

 

【第6日目】横から見た図。

数日前よりあまり変化なし。
それぞれの穴主がそれぞれに活動している感じ。

メールで指摘があり、今日からジェル部分(自然でいうと土の部分)を黒い紙で囲ってみることに。そうしたらもっと掘るよ、というサジェスチョンなのだ。で、観察するときだけそれをはずしてみる。

横から見ると、左から広がっている穴には一応天井があり、そこがアリの巣っぽいかな。
真ん中に掘りかけてやめた穴(ボクがリードした穴)が透けて見える。
右端の深い穴には相変わらず孤独なチビくんが住んでいる。 わりと彼、孤立してるかも。夜とか覗くと独りでしんみりしている。いや、しんみりではなく、独立主として意気軒昂なのかもしれないが、アリゆえ表情がわからん。

2004年7月1日(木)

 

【第7日目】いつの間にか裏にも。

ふと気がつくと、裏側にもひとつ穴を掘っていた。
写真(←)ではわかりやすいように線でなぞってみた。クリックすると大きくなります。

というか、やっぱ隅っこ掘るのが好きなのね。
そういえばアリの巣って家とか縁石とかに沿って出来ていることが多かったし。

この写真では珍しく6匹共同作業しているように見える。


2004年7月2日(金)

 

【第14日目】あまりの暑さに

あまりの暑さもあるのか、一週間ほどほとんど動きなし。
観察していると、朝も夜もほとんど動いていない。妻によると昼間もじぃぃぃぃっとしているそうだ。暑さのせい以外もあるかもしれないが、まぁ暑さのせいだろう。

14日目の今日、 少し動きがあった。

上の7日目でなぞったふたつの穴をつなげる通路がふたつに増えていた。
(また線でなぞってみた 写真をクリックするとよくわかります)

でも、相変わらず、じぃぃぃっぃぃぃっとしている。

2004年7月9日(金)

 

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