疲労感にも似た淡い絶望
2007年8月28日(火) 8:46:42
学生さんとふたりで昼ご飯した。
ひえっ、たぶん25歳下だよ、四半世紀年下だよ、と内心びびりながら。
(学生たちよ、オジサンも内心びくびくしているのだ)
授業の一環としての会社体験である。就活ではない。
好奇心たっぷりにいろいろ質問してくる。
仕事とか広告とか会社員という人生とか生き方とか。とかとか。
あぁそれはね、と、気軽に答えようとしてふと詰まる。
ええと、それは、まぁいろんな考え方があるんだけど、ええと…。
あれ? なに詰まってるんだ、オレ。
詰まってるというか、どっから話せばいいかわからない。
真っ白いキャンバスを何色で塗ろうか迷っている四半世紀年下のヒトに、
話したいこと、伝えるべきことは膨大にある。
でも、ありすぎて、逆にどっから話せばいいかを見失う。
どこまでがお互いの前提で、どっから共通認識じゃなくなるのか、
距離感がはかれなくなっている自分がいた。
よく、老人が若者に意見を言おうとして、
言い淀んでふと口をつぐみシャイに笑う、みたいな図を見る。
あれは「どうせ言ってもわからないよ」と若者を冷笑しているか、
言いたいことがうまくまとまらない「脳の訓練不足状態」かと思っていた。
でも、違うんだな、たぶん。
あれは「どっから話せばいいかわからない」という茫洋たる思いだったのだ。
極限まで散らかった部屋を前にして
「一体どっから手をつけよう」と途方に暮れたときに感じるような、
疲労感にも似た淡い絶望だったのだ。
