自然と成長すると思っていたあの頃

2005年8月30日(火) 6:46:56

おっと、石垣島の取材原稿をまだ書いてなかったと思い出し、昨晩と今朝しこしこと書いている。なんか書き出すと長くなってしまい、短くするのに四苦八苦。どこかをザバッと削らねばなぁ…でも牛肉の基礎知識をある程度書かないと石垣牛の貴重さがわかりにくいもんなぁ…とか悩んでいる。

娘が夏休みの自由研究を清書している。「こんなギリギリになってやってるなんて信じられん!」と横で小言を言ってみたりするが、実はボクもギリギリのギリギリまで手をつけなかった方なので、まぁ気持ちはわかりすぎるほどわかる。小六の時だったか、構想が膨らみすぎて図工制作が遅れに遅れ、31日の夜に親に小言を叫ばれ続けながら芋虫が蜂にさされるが如くのたうち回って仕上げた記憶がある。出来上がったものは画用紙を切って貼っつけただけの家のミニチュア。我ながら「こ、これは酷い…」と思った。それを手に持って通学路を歩いた時の学校へ行きたくない気分やその日履いた靴、商店街の様子までくっきり覚えている。友達や先生に見せるのイヤだったもんなぁ。図工は得意だったから期待されてたし。

ボクが通ったのは下町の公立小学校。商店街や工場などの子がいっぱいいた。夏休みは勉強どころではなく家業の手伝いで精一杯っていう家の子もわりといて、彼らの図工はボクのよりもさらに「やっつけ」だった。彼らも恥ずかしいらしく、恥ずかしい同士なんとなく教室の後ろの方に集まってふざけあっていた。家の手伝いすらしなかった自分が一番ダメなのをわかりつつ、ああやってつるむとなんか安心するんだよね。早く大人になりたいと思っていたあの頃。大人になりさえすればだらしない自分とかずるい自分とかと自然におさらば出来、いつの間にかキチンとすると思っていた。自然と成長するなんてことはない、とわかるまでそれから20年近くかかるのだけど。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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