本物とは何か2

2004年12月16日(木) 9:31:36

本物とは何かについて引き続き。

読者の今井さんより「さまざまな揺らぎやためらいをも包容した勁い意志を持ち、また折々で出した結論に対しその責任を引き受けられる人は『本物』だと思います」との言葉。特に後半の「折々で出した結論に対しその責任を引き受けられる人」というのはその通りですね。

工藤さんからは「感謝して、それが自然にできて、穏やかに暮らせる人」という趣旨の言葉。そう、確かに本物(だとボクが思う人)からは、日々の感謝の念みたいなものがちゃんと伝わってきます。

荒井さんからは「人それぞれ使命みたいなものが違っていて、その事を一生懸命行ってる人」との言葉。使命というと大げさだけど、例えばただ存在しているだけで周囲が穏やかな気持ちになれる状態を作れるようなことも使命だ、と。自分の特性をしっかり把握している時点で確かに本物かも。ゴリにはゴリの。りょーちんにはりょーちんの……ってスラムダンクかい!

紳助問題についても賛成反対いろいろありがとうございます。
関連してよく考えるのは「芸人の本物って?」という命題。あんなことをした紳助だけど、芸人として偽物なのだろうか。本物は舞台以外でも完成型であるべきなのか。だったら横山やすしはどうなのか。などなど。

まぁ真剣に突き詰めて考えてはいないのだけど、ボクは「ある分野で突出している人はたいていのことは許される」みたいな意識をどこかで持ってますね。
みんなに同じことを求める悪平等は反対。突出したものがある人が、どこか違うところで全くダメなのは当たり前かと。そういう人を「支える使命」を持つ人もいるわけで、例えば吉本社員とかはそういう使命ではないのかと。そこに誇りを持ってプロとして生きていれば、少なくとも紳助を怒らせる言動は取らないのではないかと。

日本は村社会なので、突出したものの足を引っ張るのが好きです。みんなが一緒じゃないと安心しない。
それはそれで「ある社会のカタチ」だと思うけど、一方で「学力が下がった。世界で○位に落ちた。ゆとり教育のせいだ」とか騒いでる。学力は下がったのではなくて、平均化したのです。突出したものが少なくなってみんなが平等になったのよ。そういうのがお好きなんでしょ? なぜ騒ぐ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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