「人がそれぞれ違う」という前提を無視する人々

2002年10月31日(木) 10:29:15

思い込みの激しい人というのがいて、その人は良かれと思って他人に何かを押しつけるのだが、その「良かれ」な部分に正義とか志とか宗教とかが入るとたちまちタチが悪くなる。もっともタチが悪いのは情が入ること。かわいそうに、みたいな情。その人たちは「人がそれぞれ違う」という前提を無視する。あなたにとっての「かわいそう」は他人にとってはそうではないかもしれない、ということを一瞬たりとも考えない。そして押しつける。本人やたらと燃え、イイコトをしている気になっている。そういう人とは話し合いも出来ない。
中島義道も書いていたが、「自分がされてイヤなことをヒトにするな」という、わりと普及しているしつけ法こそ元凶かもしれない。このしつけは「他人と自分は感じ方が一緒である」ということを前提に展開されている。裏返せば「自分がされて気持ちいいことを人にするのはいいこと」となる。思い込み激しい人のスタンスはここだ。相田みつを的思考停止。ホントは「他人と自分の感じ方は違う」という教育をまず先にすべきなのだ。

…などとNHK朝連ドラマ「まんてん」を見てて思った(笑)。毎朝「このドラマまじで最低!」という意見を娘に押しつけているボクである。いや、これは思い込みではなく批評であるからいいの。いいったらいいの。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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