ジバランが、光文社知恵の森文庫から本として11月6日に出版された。 ぱちぱちぱち。 7月後半から、出版の日までの激動の日々を思うと、我ながらぱちぱちぱちである。 ジバランは他のガイドと違って、「おいしかったかどうか」ではレストランを判断しない。「楽しかったか」「いい時間だったか」みたいな観点で、25点以上がJJJ、23点以上がJJ、21点以上がJ、という風にランク付けしている。 で、出版するに当たって、メンバー全員一丸となって、J以上の上位店はほとんど再訪した。 食欲も落ちるこの暑い夏、ジバラン・メンバーは自腹でフレンチしまくっていたわけである。そして9月中旬まで評価表を出しまくっていたわけである。 そしてその後に来た執筆校正地獄。 著者側の責任として ・店コメントを完全にして納品 ・ランキングを正確にして納品 ・コラムを14、きちんと書いて納品 ・前書き、後書きを納品 ・座談会をして、編集して納品 があった。 つまり今回、ここまでは著者側の作業。 店コメントはメンバーそれぞれから随時上がってくる。これを規定ページ内におさめないといけない。 1レストラン当たり基本的に見開き2ページと決め、メンバーが提出した店コメントの字数をそこに入るように削っていく作業。まずこれが大変。 また、メンバーは約25名いるわけで、使う漢字も違えば表現も違う。例えば「勧める」という言葉を使うときに「薦める」と書く人もいれば「奨める」と書く人もいる。コメントを削ってページ内におさまるようにしながら、表現をなるべく合わせていく作業を、ジバラン校正グループ(ゲルダ、ラッセル、アレック、光弘、ボク)は2ヶ月弱にわたって続けたのである。 そして、コラム、前書き、後書きの執筆はすべてボクがやった。これもきつかった。 んでもって、地方のメンバーも集まっての本用「座談会」を9月の中旬に東京でやったのだが、参加者14名約2時間に渡るその座談会を20ページにまとめる作業もボクの担当。 いやーーーーー、座談会を、読んで意味が通じるようにまとめるのって、はっきり言って、地獄! テープ起こし(座談会を収録したテープをテキストに書き起こしてくれること)は光文社でやってくれたのだが、それをそのまま文庫のページに流し込んだら80ページにもなった。それを20ページに縮小しないといけない。しかも素人が集まってする座談って話がアッチコッチ飛ぶから、後で聞き直すとまるで優子が3日暮らした部屋のよう(つまりは異様にとっちらかってるってことですね)。 そのうえ、座談って普通2〜4名でするじゃん。それをなんと14名でしたので、誰がどの発言かわかりにくいし、レコーダーから遠い人は声が聞き取れない。んでもって、14名全員なるべく発言を取り上げたいので、ばっさりと削除するとかがしにくい。 ヒーーーーーー! さなメモとかを定期的に読んでくれていた方は、9月末10月頭くらいにボクが愚痴っているのを読まれたかもしれない。 仕事もすごく忙しかった上に、毎晩毎晩、疲れきって家に帰ると座談会原稿が「おかえりー!」と待っているこの恐怖。よくぞ乗り切った!ぱちぱちぱち!なのである。 いまやボクは、雑誌などに対談原稿があると姿勢を正して読んでいる。構成をした方のご苦労が目に胸に尻に染みるのである(←座作業しすぎて痔一秒前まで行った模様)。 話は例によってチャラリと変わる。 ジバランの本の入稿も完全に終わってホッとしまくった10月過日。久しぶりに関西に出張で行ってきた。 【出張目的その1】神戸の「小小」という福建料理店でムツゴロウさんと会食。←一応仕事。 【出張目的その2】満員劇場御礼座ひさびさの公演「弁護士 便剛史郎」観劇。 【出張目的その3】苦楽園の「ザ・バーンズ」で飲んだくれる。 【出張目的その4】大阪の「パイルドライバー」で飲んだくれる。 【出張目的その5】懐かしい地域(芦屋〜夙川〜苦楽園口)を4時間くらいかけてゆっくり逍遙。 ・・・一応、他にも打ち合わせが2件あったことはここで主張しておこう。 でないと、遊びに行ったと誤解されてしまう。←そうとしか思えません。 【出張報告その1】 ムツゴロウさんも初めてだという冬虫夏草、うまかったっす! ムツさんもお元気そうでホッ。打ち合わせも無事終了。好感触。 【出張報告その2】 もういまや満員劇場御礼座は「観なきゃ損」の域にまで成長した感あり。めちゃめちゃ面白かった。時が経つにつれ、あれは大傑作だったのではなかろうかという確信が胸に大きくなってくる。激烈に忙しい団員が多い中(ボクはその忙しさを知っている)、リッパを通り越してノルマンディーである(そりゃパリや!)←わかりにくすぎるやんけ! 次回作も必見だ! 【出張報告その3】 気持ちよく酔った。あのマスターが携帯電話を買ってメールを始めた。時代の流れを感じた。 【出張報告その4】 気持ちよく酔った。大阪に帰っておいでと言われた。揺らぎすぎ。 【出張報告その5】 今回改めて「芦屋〜夙川〜苦楽園口という地域はまさに日本一の環境だなぁ」と再確認した。最高である。現在住んでいる方々は誇りに思っていいと思う。 いや、でもマジで芦屋〜夙川〜苦楽園口あたりは最高だ。 キレイで民度が高くて静かである。 つうか、戒厳令でも発令されたの?と思わずニュースを確認したくなるくらい人がいない。 住んでいたときはそんなことこれっぽっちも感じなかったが、やはり東京が異常すぎるのだろう、久しぶりにこのへんを歩くと出会う通行人の少なさに愕然とする。そして、これが人間が住む街として適正な人口なのだと理解する。東京はヒトが住む街ではない。 芦屋からゆっくり彷徨って、夙川へ。 家の敷地は適正に大きく(東京は相続税のせいもあって小分けされすぎた)、ほとんどの家は窓辺や庭を花で溢れさせ、キレイにしている。 ふと振り仰ぐと緑溢れる六甲山が見える。山も川も海も近い。 たまに品のいいおばさんとすれ違ったりすると、知り合いでもないのに軽く頭を下げていったりする。 住宅街には小さいけど品揃えのいいブティックがポツリとあったりし、行き交う高級外車には母親が大学生の娘を乗せて運転していたりする。 なんつうか、いい意味で、ハイソ。 成り上がってない、地に足のついたハイソ。 別にハイソ好きではないし、プチブル系は嫌いなくらいではあるが、品とか含羞とかいう面でここらへんの街のハイソ具合は好きである。自然も適度な都会感も住んでいるヒトのセンスも、好きである。そして大阪へも神戸へも電車で15分の近さ。 もちろん住んだら住んだで不満はあったけど、やはり日本一の環境なのである。 そんなことを思いながら、夙川までゆっくり歩き、久しぶりに足裏もみの先生のところに行った。 この先生については過去日記のコレやコレなどを参照してほしい。夙川芦屋在住時代、ボクの健康を支えてくれた大事な先生である。 コレらの日記を読んで、頭痛などで悩んでいる方から「ぜひぜひその先生をご紹介ください!」というメールをわりともらった。 で、本当に困っている方だけご紹介することにしているのだが、診療中その中のOさんという方(メールのやりとりだけで本人のことをボクは知らない)の話題になった。 先生「Oさん、ちょっとおふとり気味だったので、痩せるクスリを差し上げたんですよ」 ボク「痩せるクスリィ〜? (あやしい…)」 先生「ハイ。それがね、佐藤さん、ホントに効くんです」 ボク「ハァ (はなから信用していない)」 先生「Oさん、8キロ痩せられてね」 ボク「は、8キロ!?」 先生「そう。内臓の脂肪をとるのと、表面、例えばオナカですね、の脂肪を取るのとふたつあって」 ボク「ハァ・・・」 先生「Oさんは両方飲まれたのかな? とにかくこれは間違いないおクスリなんですよ」 ボク「ハァ・・・・・・」 あ・や・し・い・・・・普通に聞いたらめちゃあやしい。 けど、ボクははっきり言ってこの先生を大信用している。商売気もまるでない先生である。 うーむ。この先生が言うなら本当かもしれない。Oさんという成功例もある。ウソなら具体的な名前はださないはず(メールで問い合わせばすぐばれる)。 ボクは183センチで85キロと、まぁ上背があるからデブとは言えないが、そろそろ内臓系の脂肪は気になってきているお年頃である。腹の脂肪もちょいと気になる。うむむむむ、ちょっと分けてもらおうかなぁ、でもなぁそんなクスリ本当だったらノーベル賞もんだしなぁ、インチキくさいよなぁ・・・ とか考えていたら、すごいタイミングで客が来たのである。 ピンポーーーーン! あ、せんせーい、また来ちゃったーーー! だってあのおクスリ、すっっっごく効くんですものーーーー! また分けてくださいませんかーーーーー! ・・・せ、せんせい、いまボクの見えないところで「サクラさん登場ボタン」押しませんでした? 先生「あ、佐藤さん、ちょっと待っててくださいね。 あ、Hさん、どうもー。あら、ちょっと痩せすぎじゃないですか?」 やだーーーー、でももうちょっとだけ痩せたくてーーーー、でも本当に効きますねーーー、ビックリですーーー、ほっぺたやオナカや二の腕までスッキリですーーーー、今日はお友達も連れて来ちゃったんですけどーーー、10コほど、無理でしょうかーーー??? もう是非にって泣きつかれてしまってぇーーーーっ ・・・せんせい、このタイミング、この殺し文句、サクラとしか思えません! 30分後、中国語の怪しいパッケージの「痩せるクスリ」を手に握りしめて、夙川の流れをぼんやり見つめているボクがいた。 果たして本当に効くのであろうか? ボクは183センチ73キロの美形を手に入れてしまうのであろうか?? 同じメーカーから毛生えグスリは発売してないのだろうか???(←論点ずれてます) 気をもたせたあげく、次回へつづく。 ↑ いい加減、日記とは呼べないくらい長いので。 |
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