さとなおFAQ

ボクがいただくメールの中で、わりと頻繁に聞かれるご質問にここでまとめてお答えしようと思います。といっても、あまりに多いご質問だけ、ですけどね。ほら、ある程度ナゾめいている方がいいでしょ? ホームページ作者なんて。(勿体ぶっているわけではなくて、単にいっぱい書くのが面倒くさいという理由だったりする)

go to toppage
ホームページ・トップへ



すごい数の店に行っていますが、ひょっとして大金持ちですか?
私なら絶対お金が続きません。


こういうメールをいただくと、妻の優子など「プッ」と吹き出してしまいます。
「大金持ちになってみたいわねぇ」と横目でボクをにらみつつ。うーん。わりとキツキツの生活かも・・・。

結局「何にお金を使うか」だと思うんです。
ボクは(マスコミ関係なのでメーカーさんとかより少しは給料いいですが)普通のサラリーマンですし、その給料だけで生活しています。親も普通のサラリーマンで特に財産があるわけでもなく、援助もしてくれていません。
まぁこの頃「朝日新聞の連載」や印税などでお小遣いが増えましたが、ローンもあるし子供の学費もバカにならないし。ボーナス前は会社に前借りしたりするような、わりといっぱいいっぱいの生活なんです。
ただ、ゴルフはめったにやらないし、女性がいるような夜の店も行きません(飽きた)。パチンコもスロットも競馬も株も麻雀も(いまは)しません。
例えばゴルフが好きな人は月二回、一回3万円として月に6万円くらい使う方もたくさんいますよね。ボクの場合は、その分をレストランとか本とかにつぎこんでいる、って感じでしょうか(具体的に月6万円という意味ではなくて)。
もちろんキツキツな月末とかは毎晩まっすぐ家に帰って、地味で滋味な食事を楽しんでいます。服もそんなに買わないし、車に凝ったりもしていません。まぁ食事以外のお金が最小限なんです。つまりはそういうことなんです。エンゲル係数が尋常じゃないんです。

年間どのくらいレストランに行ったりするのですか?
新規開拓ばかりしているのですか?


さぁ、どのくらいでしょう。意識して数えたことがないですね。
大ざっぱに言って、夜の外食は週3軒、ってとこじゃないかな、と思います。単純計算でこれだと年150軒くらいにしかならないけど、まぁ昼ご飯は週5回(つまり会社に行っている時は)外食だから、それを入れると、えーと昼が250軒で、夜が150軒だから・・・400軒、程度、ですかね。
まぁ昼はほとんど会社の近くの「一回以上行ったことがある店」で済ませますから、新規開拓は夜、ですか。
でも夜も馴染みの店にもわりと行くし、同僚と一緒にいつもの店にちょっと一杯、なんて時も多いから・・・年に100軒くらいしか開拓できない勘定になりますね。うーん。もうちょっと多いな。でもまぁそんなところです。

相当忙しそうなのになんでそんなに本を読み、食べ物屋に行きまくれるのか?
正直「なんだ、けっこうひまなんじゃないのか?」と思ったり。


どうでしょうね。わりと忙しさにムラがある仕事をしていますから、確かにヒマな月もあります。
でも、残業は多い月で100時間を軽く越えます(最高は220時間)。少ない月なら40時間くらい。
企画の仕事なので、一見気楽そうですが、締め切りに向けて毎日胃が痛い思いをします。ただ、ボクは会社にいつかないので(というかなるべく居心地良くならないように自分を仕向けている)、例え仕事があっても中抜けでレストラン行ったりはしょっちゅうです(特に東京出張時)。
本は、電車の中と寝る前の30分〜1時間くらいのみしか読みません。でも毎日必ず読んでいるから、月40〜50時間は読めます。短い本から長い本までありますが、まぁ平均10冊は行けるでしょ、それだけあれば。

一番時間を取られるのは「お酒」。
週に5回くらい飲むかな。飲むとね、飲んでいる間はもちろん、飲んだ後も使いものになりませんから。ええ、ザルと言われるくらい強いのですが、でも「飲むからには酔いたい」という学生みたいな強迫観念があるので量を飲む。肝臓のお陰で二日酔いは少ないんだけど、やっぱり飲んだ後は文章書いたり本読んだりがきつくなりますね。

なんなんでしょうね。ボクはこれでも毎日さぼりまくっている気がしてイライラしたりするんだけど、メールで読む限りわりといろいろやっているように見られます。
たぶん普通の人より「根が貧乏性」なんですよ。それだけだと思います。

外食ばかりして、家庭を顧みていないように見えます。
少しはご家庭に目を向けられたら如何でしょう?


仲良くてうらやましいです、というメールと同数くらいこういうのもいただきます。
うーん。どっちなのだ?
いやー、「少しはご家庭に目を向けられたら如何」って言うけど、週のうち(土日を入れて)4日くらいは家族と食事してますよ。
出張が多いときはもちろん別です。物理的に家にいられませんから。でも出張ではないときは週に3日は家で食事。あと家族で外食が1回くらい。だから、少ない週でも計4日は夕食をともにしています。これって一般的なサラリーマン家庭より多いのでは?
そう、だいたい週2〜3日、家族以外のヒトと夕食してますね。でも会社帰りに一杯とかスポンサー接待みたいなものも入れて、ですから、そんなに多い方ではないと思うのだけど。

1回や2回、店を訪れただけで点数をつけるのは如何なものでしょう?
その店の本質は1回や2回ではわからないと思います。


「採点基準などについて」でも書きましたが、基本的には「一期一会」で店を評価しています。
あくまでもその店に訪問したときの一期一会の評価、つまりその時一回限りの評価です。もちろん再訪して印象が違ったら書き直しますけど。

一回か二回訪問したくらいでその店の何がわかるのか、ということですが、でもその店の本質なんて10回通ってもきっとわからないでしょう。わかるのは「行ったその時はどうだった」ということだけです。一生に一回しかその店に行かなかったとしたら、その人にとってその店は「その時の印象のみ」です。他の時どんなにいい店だとしても、その時悪かったらその人にとってその店は「悪い店」なのです。ボクの基本スタンスもそこです。いつもが良かろうが、グルメ評論家や雑誌が誉めていようが、ボクが訪れたその時にボクにとってイマイチだったらその店は「イマイチな店」なのです。
ボクはそう思っています。そしてそれは「プロとしての相手に敬意を払う」ということとほぼ同義だと思っています。一二回の失敗は許す・・・というのは相手のプロ意識をバカにしています。公道に看板を掲げている限り、客と一期一会の出会いを演出するのが、プロでしょう。

店主だってがんばっています。
5点とか4点とかで切り捨てるのはいかがなものでしょう。


これだけ食べ回ってくると、店側の苦労や努力はいやがおうでも目に入ってきます。
理解できるし、改善しようとしても状況上どうしようもないことも多い。
でも。
「5点とか4点とかで切り捨てられた店のご主人はどう思う?」という店側に立った視点はもともとボクは薄いんです。徹底的に客側に立とうと知らず知らずにしてしまう。
傲慢といえば傲慢なんでしょう。ただ、ボクはCM制作を生業としてますが、CMを批判するときに「このCMを作った人がどう思う?」なんてだーれも思わないですよね。作った側も「スポンサーの方針で」とか「制作予算が少なすぎて」とかいろいろ内部事情(言い訳)はあるのですが、でも視聴者は「つまらん!」とひと言で切り捨てる。
作った側も制作者側の気持ちに配慮しない批判・非難は当然としてうけとめています。なにしろ、どんな事情があったにせよ、公に発表された「作品」なのですから(CMは厳密には作品ではないですけど)。

CM、そして本、映画、音楽などと同じように、レストランもそういう批評に晒されて当然なのです。公の道に看板を掲げている限り(そして会員制でない限り)、それは公に発表された「作品」なのです。批評に晒されて初めて客と「対等」と言えるかもしれないくらいです。
本来、ジャーナリズムというのは、根本に批判精神みたいなものが必要だと思っています。現代の日本では育ちにくい精神かもしれません。でもそれが結局レストラン全体のレベルを上げるようなこともあると思っています。
ボクは別に批判しようと思ってしているのではなくて「良い店があったよ、キミもどう?」というスタンスでやっているのですけどね。

あ、それと、店側だってがんばってるでしょうが、食べる側だってがんばってますよ。
少ないポケットマネーを握りしめて外食に行くんです。今の世の中、食べる側だって毎日毎日大変なんです。サラリーマンが安定収入の天国だった時代なんてもうずっと昔ですから。つうか、お金はもちろんだけど、時間が貴重。食べに行く時間をなんとか確保して行って、さんざん裏切られたらこちらだって言いたいことは出てきます。店側の立場・気持ちばかり考えず、自分たちがいい外食が出来るように、まず言わなければいけない批判・批評はしていこうじゃないですか。
会社員だってミスしたら、それがたまたまだとしても内外からこっぴどく叩かれるのですから。

なんで閉店した店がいつまでも載っているんだ?
ややこしいぞ。


レストランの記憶、を残しておきたいからです。「おいしい店リスト」は別にガイドブック的に作ったのではなくて、ボクの食べてきた遍歴みたいなもの。閉店したから削除していく、というのは記憶を消していくのと同じ作業です。それに、「あ、あったねー、あの店! おいしかったよねー!」と、誰かと共感を持ち合えるかもしれないじゃないですか。消えていく店たち・・・せめてボクの中では消さずに置いておこうと思っています。




今回はこれくらいでご勘弁。 またそのうち書き足します。


さとなおのプロフィールへさとなおのホームページ・トップへ

satonao@satonao.com