6月のニューヨーク出張に続いて、またまたニューヨーク出張である。 とはいっても、マンハッタンは素通りだけど。 ニューヨークのJFK空港について、タクシーでペンシルバニア駅へ行き(30ドル)、そこから電車でフィラデルフィアへ行き(47ドル)、そこからタクシーで田舎の町へ行くだけ(24ドル)。 そこで一週間。 そう、マンハッタンはペンシルバニア駅周辺のみ。 でもなー。わりと苦労したなー。 ペンシルバニア駅での電車の切符の買い方がわからなくてねー。 出迎えもコーディネーターもいなくて、ひとりきりでその田舎の町までスーツケースがらがらひいて行ったんだけど、全くひとりだと(当たり前だけど)さすがに不安。 度胸は据わっている方だけど、とにかくどの電車に乗ればいいかもわからない状態だったからペンシルバニア駅では苦労しました。日本とはずいぶんシステムが違うし。 それにとにかく表示が不親切だし非合理的。あら、日本ってとっても便利にできていたのねって、改めて認識。天下のペンシルバニア駅ですら、このレベルなのかー、ってね。 まぁそれはいいんだけど、とにかくいま、フィラデルフィア近郊の小さな街のありがちなホテルにいます。 みなさん、お元気でしょうか? 飛行機はいつものようにJALで行ったんだけど、わりと国際線に乗る機会が多いせいでおととしくらいから「JAL GLOBAL CLUB」の会員になっている。 これがいいのよ。 国際線にいっぱい乗った人しか会員になれないみたいなんだけど(確か1年間に何マイル以上乗った人、とかいう規定があった気がする)、この会員になるとまずエコノミーに乗ろうがなんだろうがどの空港でも「さくらラウンジ」や「ファーストクラスラウンジ」が利用できるのだ。 これがとっても楽。待合いの時間が苦痛でなくなる。 椅子もいいし、ドリンク類がお酒を含めて飲み放題だし、按摩機があったりビジネスセンターがあったりウォシュレット付きのトイレがあったりと、そりゃぁもうあなた、めちゃめちゃラクチン! そのうえチェックインも楽。 混んでいるエコノミークラス・カウンターを尻目に、ファーストクラス・カウンターでさっと済ませられる。預ける荷物にも「ファーストクラス・プライオリティ・タグ」がつけられる。エコノミーに乗っても、だよ。 それから、自宅から空港までタダでスーツケースを送ってくれたりもする。 それからそれから・・・ って自慢めくのでやめよう。 会社のお金でいっぱい海外出張したおかげで会員になれたわけで、まぁ自分の力じゃないからいばる資格はないのである。 ただ、いいことづくめのグローバルクラブ会員のようだが、イヤなことがひとつある。 それは「離陸してから客室乗務員の責任者が挨拶に来ること」だ。 これが苦痛なのである。 「佐藤様でいらっしゃいますか。 本日お世話をさせていただきます客室乗務員の責任者の○○でございます。 今日はご搭乗まことにありがとうございます」 と、席の横で深々とお辞儀をされてしまうのである。 ビジネスクラスとかに乗っているときはまだいい。 周りの客も「あの人、何者?」と思いつつ、まぁビジネスに乗っているなら何かの者なんだろう、と納得してくれる。 だいたいJALのビジネスはヘッドレストが大きいから周りから顔が見えにくい。 顔が見えなければ、恥ずかしさも半減するのである。 だが。 ビジネスなどそうは乗れるものではない。 というか、ほとんどエコノミーである。 で、エコノミークラスでそれをされると最悪なのだ。 特に窓際に座っているときなど、通路から2列へだたっているせいもあってわりと大声で挨拶されてしまうのである。 「佐藤様でいらっしゃいますかー。 客室乗務員責任者の○○でございますー。 今日はご搭乗ありがとうございますー。 なにかお気づきの点などございましたらー、 ご遠慮なく申しつけくださいませー」 お願いだから大声出すな! 頼むからお辞儀をするな! 周りの人がジロジロ見てるではないか! 周りの人はきっとこう思っているに違いない。 「あの人、何者?」 「お得意さんなのかしらねー」 「何者か知らないけど、挨拶されるくらいの人がなぜエコノミーに乗っているの?」 「あれよ、ケチなのよ」 「あ、ケチか! きっと社費はビジネスクラス分出てるのに、エコノミーに乗って浮かせてるのね」 「そう、その口よ。やーね、偉そうに挨拶に来させて」 「何様かしらね。恥ずかしくないのかしら」 「ケチはあのくらいじゃ恥ずかしがらないのよ」 「やーねー! 感じわるー!」 違うの! ボクはしがないサラリーマンなの! 会社のお金で海外出張しているうちにたまたまグローバルクラブに滑り込んだだけの小市民なのよーーー! そのあと、追い打ちをかけるように客室乗務員がニコニコと来る。 「佐藤様、お食事は和食と洋食のどちらになさいますかー? 一番先にお伺いに参りましたー!」 頼む! みんなと同じ扱いをしてくれ! 嫌いなのだ、そういう「特別扱い」は! 「うわ、またケチがいばってる」 「ほら、なんだかうるさい客のブラックリストがあるってどこかで読んだわよ。搭乗前にスッチーたちが確認しあうんですって」 「あ、あのヒゲ男、単なるうるさい客、なのかもね。そういえばうるさそうな顔してるわ」 「そうそう、よくレストランにもいるじゃない。常連顔してくだくだ注文つける奴」 「あー、いるわよね。特別扱いして欲しいのよ。イヤミな客!」 「ケチでうるさくてイヤミ」 「最低な男ね」 誤解だってばーーーーーー! いま、「挨拶されるのがイヤ」という理由だけで、グローバル・クラブの会員をやめようかどうか考えているところである。 でもなー、さくらラウンジは捨てがたいよなー。 素早いチェックインも捨てがたいよなー。 あ、宅配サービスも捨てがたいよなー。 どうしようかなー。 あ、そうか! ビジネスクラスやファーストクラスに乗ればいいのか。 そしたらまだしも恥かかなくて済む。 けど、高いよなー。でもエコノミーであの挨拶されるのイヤだしなー・・・ ん? 待てよ。 ひょっとしたら、あのわざとらしい挨拶って・・・ JALよ。 ひょっとして、エコノミーの乗っているグローバルクラブ会員に恥をかかせて次回からはビジネスクラスに乗させよう、という魂胆であんな挨拶をしているのか !? あの挨拶は、営業なのか !? 販促活動なのか !? ニコニコ笑顔の裏ではオオカミが赤い舌を出しているのか !? うーむ・・・ なんたる深謀遠慮! JAL、おそるべし! |
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