食欲が止まらない  --99.04.19




沖縄で食べ過ぎて胃袋が大きくなったのか・・・

とにかく腹が減るのである。


朝メシが終わって会社に行く途中にもうすでに腹が減っている。
朝メシだってそんなに少なくはないのである。

玄米に味噌汁に野菜スープに焼魚に納豆。
「佐藤家伝来特製野菜スープ」は具だくさんかつ重量級だし、玄米だって大盛りである。

でも駅まで歩いていく途中でなんだか腹減ったなぁと知らず知らずつぶやいている自分に気がつくのだ。



話は変わるが、この前ラジオの生放送にゲストで招かれた。

恥ずかしかったからこのページで告知をしなかったんだけど、まぁAMだしローカル局だし午前中だし、このページの読者が聴いている可能性は少ないでしょう。

インターネットの話題も最小限しか出ず、話はほとんど「うまひゃひゃさぬきうどん」の話。それとジバランが少しと朝日新聞の連載が少し。普段の生活も少し。
パーソナリティの谷五郎氏はさすがに話を引き出すのがうまく、非常にリラックスしてしゃべれたんだけど、インタビューされる側としてブースに入ったのは初めてだし、生放送だから同時間に自分の声が電波に乗っているという現実が、なんだかとっても不思議な浮遊感を生み出すのだ。

でもああいうのって、事前の打ち合わせもほとんどなく、ほとんどぶっつけなんだねぇ(まぁ毎日やっている生放送だからそんなことやってられないんだろうが)。


出演30分前に局について、担当ディレクターから挨拶。
局中にいま生放送中の番組が流れている。
「あー、この番組に出るのかぁ・・・」とちょっと緊張する。
世間話など、だらだらと雑談。
こうしてゲストの緊張をほぐしているようだ。
そうこうしているうちにブースに入る時間が迫ってくる。
もうそろそろブースに入らなくていいのかな、と思い始めた頃、ディレクターがなにかを紙に書き始める。
生放送では谷五郎氏が「さて、お次はお待ちかね、さとなおさんの登場です!」とかしゃべっている。
でもまだディレクターは無言でスクリプトを書いている。
いいのか?
だいたいからして、一体どういうことをしゃべればいいんだ?
CMが流れる。
「じゃ、そろそろお願いしますぅ」とディレクター。
「え? はぁ」とか言っていよいよブースに入る。
谷五郎氏とアシスタントの池田奈月アナウンサーに挨拶。
ディレクターは今書いたばかりのスクリプト(ボクの情報やだいたいの構成)を2人に渡す。
CMの後は曲が流れている。
その間、2人、無言でその紙を読んでいる。
そして曲が終わって・・・

「はい、今日のゲストは、神戸にお住まいのさとなおさんですぅ!」

と、旧知の仲の如く親しげに、オンエアーが始まるのだ。


まぁ30分間、つつがなくしゃべりおおせたが、なんというか、プロだねぇ、パーソナリティとアナウンサー。
なんの予備知識もないのに、すらすらと話が進んでいく。
あ、でも「うまひゃひゃさぬきうどん」は事前に読んでいてくれたらしいのがうれしいけど。

それにしてもボクはボクで「もしいま放送禁止用語をしゃべったらどうなるのだろう」なんていう考えを押さえるのに必死!
もしくは「質問されたことに30秒くらい答えず沈黙してみたい」なんて衝動を押さえるのに必死!

生のスリル、というのは自分との闘いのことですねぇ(ちょっと違う)。





話は平然と戻る。

その日、出演を終えて11時ちょっと前。
それなりに体力消耗したらしく、すでにカラータイマーぴこぴこ状態。

腹減った〜〜〜〜!



収録は神戸で行われたので、とりあえず中華街に行く。
この時間でも点心とかの立ち食いができるはずだ。

着いてぶらぶらしていたら、ヒロミとこぶ平が子供たちを引き連れてロケをしていた。
朝早くからご苦労さんだが、平日なのに子供たちはいいのか?(そういうサラリーマンはどうなのだ !?)
彼らはある店でラーメンの立ち食いをしていた。
それを見たボクは辛抱たまらず、彼らが去り次第速攻でそこのラーメンを食す。

ふぅー、と人心地がつく。
横で豚まんを売っている。
思わず買って、食べながら歩く。
あー、うまい。

そういえば、春日野道に評判の高いビフカツの店があったな。朝日新聞の連載ネタのために食べに行ってみよう、と、電車で移動。
12時ぴったりに開いたその店「いなだや」に入り、牛ヒレカツをランチでなく単品で頼む。もちろんライスと味噌汁もとる。本格コートレットタイプのそれはレアで美しく焼き上がって、実にうまい。香りが違う。とろけ方が違う。うめ〜〜〜!


13時すぎに会社に到着。
フレックスだからまぁ許してくれ。

と、

「あー、さとなお、今日行くだろ?」と先輩。
「へ?」
「いや、ホテル阪神の内覧会でさ、ほら、奴寿司の開店祝いに」
「あ!」

招待状をもらっていたことをまるで忘れていた。
15時から寿司を喰いに行く約束をしていたのである。
ひょえーーーー!と思いつつ、まぁ腹はまだなんとかなりそうだったから、とりあえず15時まで仕事をして、奴寿司に行く。まだ午後3時である。さっきビフカツ喰ったばっかりである。

「まいどーーーー!」

長いつきあいの「奴寿司」谷大将(今日は谷さんという人に縁があるなぁ)、ホテルに支店を開いて、めちゃくちゃうれしそうである。

「どうぞどうぞ!」

大皿にどーんと刺身盛り合わせ。
普段なら3人分くらいの量である。
それに握りが1.5人分。
すごい量だ。
が、今日は招待である。タダメシである。
お祝いを残すのは失礼だし仁義にもとる。
ワシワシ食べる。


・・・胃袋よ、平静を装っているが、つらくはないか?
   つらかったら、別にがんばんなくてもいいんだぞ。
   甘えてさぼっても、いいんだぞ。



会社に戻って会議に出て残業をする。
午後7時にデスクの電話が鳴る。

「はい、さとうです」
「どうした?」
「は?」
「ロビーで待ってるよ」
「はぁ?」
「今日洋食行こうって言ってたじゃん」
「あ!!!!!」


ま、まるで忘れていたのである!

そしてまた、よりによって、洋食を約束するとは!!


いま朝日新聞の連載で4月は「揚げ物」を取り上げている。
それを見て、ある先輩が「よし、ボクが好きな洋食店を教えてあげるよ、きっとネタに使えるぞ」と言ってくれたのはうれしい。

でも今日はすでに大量の朝メシとビフカツと寿司・・・ラーメンと豚まんも入れると5食・・・

約束したから、仕方なく出かけることにした。

が、しかし!
悲惨なことにこれがまた、ボクの知っている店だったのである。
しかもイマイチだな、と思っていた店。

あー・・・でも、先輩の好きな店なんだよなぁ・・・

そこに先輩がひと言。

「ここのビフカツはうまいんだ!」




なぜ、ビフカツ!!!




泣きながら喰ったです。イマイチのビフカツを。
こりゃ脂っこくて学生向きっすよ、先輩。

でも、食べているうちに今日の胃袋は超人ハルククラスだということが判明した。
年に何度か変身する最強のキャラ、「超合金形状記憶胃袋」状態だったのだ、実に今日が!

こうなりゃ、もう、いくら食べても大丈夫なのである。


「口が脂っこくなったから洋酒で洗いましょうか?」
「お、いいね、さとなおの知っているとこある?」
「そこ、ドライカレーがうまいんすよ」
「・・・」


「なんだかうどんが食べたくないっすか?」
「え?・・・あ、まぁさとなおが勧めるならうまい店なんだろうな」
「いや、腹ふくらますだけの目的で」
「・・・」


「最後はやっぱり餃子でしょう!」
「あ、オレ、もういいや」
「おいこら先輩! つきあわんかい!」
「・・・」



先輩、泣きながら帰りました。
「明日は会社休むぅ」とか言ってました。





え?
もちろんボクの尊敬すべき胃袋は平気の平左でしたよ。
軽くペロリとすべてを消化して、幸せいっぱいで就寝したのです。


でもまぁさすがに翌朝はね、まだ腹いっぱいでね、食欲が・・・



「昨日、ご飯いらないって電話しなかったでしょ!!
 せっかく作った夜ご飯、
 全部食べるまで会社に行っちゃダメ!」






ひぇ〜〜〜〜〜〜!





し、しかも・・・
食卓にあるアレは・・・
ひょっとして・・・
まさか・・・







ビフカツ・・・!




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