183.2センチの地球  --98.05.11




昨晩、寝る前に「おもしろくても理科」(清水義範著/西原理恵子絵/講談社)という本を読んでいたら、いきなりボクの身長が書いてあってびっくりした。



183.2センチ。



小数点以下までいっしょである。

ん?なんだなんだ?

もう寝つきかけていたのに、すっかり目が覚めてしまった。



この本は、友達の稲岡さんが薦めてくれた本で、著者が「バカにもわかるように」科学を解説しているという内容。
簡単にいうと「サルにもわかる理科」ということだな。
で、そのバカ役(サル役)が、かのサイバラ画伯である。

清水義範の著書は好きであり、しかもボクは西原理恵子の漫画には傾倒しているからなかなか楽しみに読んでいるのだが、章によって出来不出来があるのが難。

まぁその話はまた本のページでするとして・・・



ある章で「××が東京ドームだったら」という題名で、いろんなものの大きさを東京ドームに例えるとどうなるか、を検証している。

その中で出てきたのだ。
183.2センチが。


曰く。

「東京ドームを太陽とすると、地球は直径183.2センチの球なのである」



ほー。



つまり、直径139万2000キロメートルの太陽を東京ドーム(直径200メートル)に縮尺すると、地球の大きさは直径183.2センチになる、と、そういうことである。


もろボクの大きさではないか。


東京ドームの中に入った自分を考えてみるとわかるけど、いやぁ、地球って小さいものだ。 太陽の、ほんの破片じゃん。


これからドーム型の球場にいくたびに思い出しそうだ。

お、これを太陽とすると、ボクが地球。
地球って小さいなぁ・・・って。



本には他の惑星の大きさも割り出している。

  水星・・・  70センチ・・・高円寺あたり
  金星・・・ 174センチ・・・吉祥寺あたり
  地球・・・ 183センチ・・・小金井あたり
  火星・・・  97センチ・・・立川市あたり
  木星・・・2050センチ・・・沼津市あたり
  土星・・・1720センチ・・・浜松市あたり
  天王星・・ 730センチ・・・大阪市あたり
  海王星・・ 710センチ・・・広島市あたり
  冥王星・・  43センチ・・・福岡市あたり


ちなみに、後ろの「○○あたり」というのは、太陽とその惑星との距離を東京ドームからの距離に換算したもの。
つまり、例えば地球なら、太陽と地球は21.49キロ離れていることになるらしく、現実に当てはめると、小金井市のあたりらしい。

つまりは小金井市を歩くボクと東京ドームの関係、これが太陽と地球の関係、らしいのだ。


うーん。こういう風に見ていくと面白いね。


ん? 火星は97センチ・・・?。
これはほぼ娘の響子の身長ではないか!

ほーかほーか、キミは火星だったのだねぇ!

わりと小さいんだね、火星は。
東京ドームと比べたら悲しいくらい小さい。
東京ドーム vs 3歳児・・・
なんだか火星がいとおしく思えてくるではないか。



もっといとおしいのは、冥王星である。

なにせ福岡である。
東京ドームは視認できるのか?
視認出来ないのに、律儀に東京ドームの周りを回っているのであろうか。

律儀すぎる。

そんでもって小さい。
この縮尺で行くと月よりも小さいのだ(月は50センチ)。

43センチと言ったら20インチのモニター程度なのだよ。

東京ドームから見て、
東京ドームから見て、はるか遠く、
見えないくらい遠い福岡で、一方的に忠義を誓っている20インチモニター・・・。

いとおしい。
いとおしすぎる。




福岡市民よ、姉妹惑星を結んで冥王星を応援したらどうだろう?

その時には一口乗るぞ。




つまんないのは木星と土星。
20メートルって6階建てのビルくらい。

中途半端にでかい。
いとおしくない。
イメージがた落ち。
お前ら、そんなにでかいなら独立しろよ! 独立を!
いつまでも太陽のスネ齧ってんじゃねぇ!!





それにしても、そうか。
ボクは地球なのか。


ふむふむ。
そう考えると、急に地球が身近になってくるな。
熱帯雨林の消失なんて自分の髪の毛のことのように悲しくなってくる。

髪の毛を守れ!

こう言われたらやけに身につまされるではないか。


さしずめオゾン層は洋服か。
洋服が破壊されたら裸になってしまう。こりゃ恥ずかしい!


そうそう、人間だって、地球にやさしくしてくれよな!
いくら小さいからといっても水虫みたいに蠢かれるとイヤなんだもんね!





・・・って、ところで人間はどのくらいなのだ?
地球が183.2センチなら、そこに生きる「183.2センチの実際のボク」はいったいどのくらいの大きさなのだろう。

縮尺は「1/6960000」であるから、と。
ええと、電卓電卓・・・・・・・0.00026ミリ。


0.2ミクロン、か・・・。


細菌の大きさが1ミクロンくらいと言われているから、
まぁ、ボクは細菌以下。
大腸菌以下の存在なわけだ。


大腸菌以下・・・

全然いとおしくないではないか!




東京ドームから見たら、小金井あたりに存在している大腸菌以下の大きさの生き物なんて、
「無」なのである。


だのに、何を毎日こんなにアクセク生きているのだろう・・・?!



こうして
「183.2センチの地球の上の0.2ミクロンのボク」は、
寝つかれぬままに、
諸行無常の鐘の音を、いきなり聴いたのである。



まぁ、高校生みたいな感慨であるが、大腸菌以下ゆえ、仕方ないのである。




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