な〜んだ。な〜んだ。そのくらいで怒っちゃダメじゃない! と、放り出すわけにもいかないので、いろいろおいしい思いをした中から3つほどご紹介しましょう。 大丈夫。「マツタケがさぁ」「もみじ鯛がさぁ」とかそんなゼイタクな話ではないから。 というより、かなり質素。 ひとつ目は「きのこ」。 これは嵐山光三郎のホームページに書いてあった一文に惹かれて通販で買ったきのこセット。 そのホームページにはこう書いてある(無断引用すいません)。 10月はキノコがおいしい。マツタケは高いから買わなくてよろしい。ヤオヤさんへ行ってシメジ、エノキ、マイタケ、シイタケ、なんでもいいからありったけを買ってきて、バターでいためて醤油味をつけて食べるとうまい。山の天然のキノコを食べたい人は信州小諸の「きのこの森」(TEL0267-22-6665)へたのめば、2600円(送料こみ)でユーパックでいっぱいおくってくれます。原種のエノキダケがおいしい。うすクリーム色でツヤがよく森の生気があふれている。味の素の味がするヒラタケもとってもいい香りがする。クリタケもおいしいが、これに似たドクキノコがあるので要注意。黄色いムキタケはちょっと苦いが、その苦さがおいしいんですね。スギタケは白いキノコで、上等な寿司屋は握ったりします。 「きのこの森」へたのめば、いろいろとりあわせて、ドーンとおくってくれる。いろんな天然のキノコをあわせてキノコ汁にするのがいい。そこへ ゴハンを入れてキノコガユにしてごらんなさい。もう、おいしくてホッペタが落ちます。 即! 電話したですよ。 そしたら「きのこの森」のおばちゃん、 「いま雨降ってないからキノコあんまりないんです。 雨降ったらドンっと生えます。雨降るまで待っていただけますか?」 「ドンっと生えますか」 「はい。ドンっと生えます」 脳裏にヴィジュアルが浮かぶ。雨上がりの夜空にドンっと生えるキノコ達…… 結局「雨降ったらすぐ送ってください!」とお願いして逆さテルテル坊主を吊るして待つこと8日。我が家に雨の恵みが届いたのである。 ![]() 開けたとたんオレンジのような華やかな香りがブ〜ンと部屋中に広がり、まことにドンっと勢いのあるマイタケとシメジが現れた。 残念ながらクリタケとかムキタケとか、食べてみたかった種類は入っていなかった。季節的に遅かったのか……くやしいけど、でもこの芳香は、たまらん! ゆうこが「ホイル焼き」「キノコ玄米ごはん」にしてくれた。 八百屋のきのことは別物であった。小諸の雨の味がしたですよ。 いやホント。 あのジューシーさはいったいなんなのだろう。 ひと噛み、日本の秋の味。 ふたつ目は「白菜鍋」である。 知る人ぞ知る「ピェンロー」。白菜がおいしすぎる白菜のための鍋なのだ。 季節はじめの白菜が出ると、うちはまず、この「ピェンロー」をする。 本当は白菜がもっと安定した味になる冬のほうが(寒いから鍋がうまいという意味でも)おいしいのだが、単に「待ちきれない」のであった。そのくらいこの鍋はうまい。いや、単純なうまさでなくて、飽きが来ないうまさなのだ。 妹尾河童がいろんなところで大オススメしている鍋だからアナタもどこかで読んだことあるかもしれない。とりあえず一度トライしてみてください。白菜ファンになりますよ。 まぁ白菜が秋の味なのかどうかは、まぁ置いておいて、とりあえず11月になったら食べるべし。 作り方は超簡単。(5人分) 白菜一株(ザク切り。根っこに近い白い部分と青い部分に分けておく) 干しシイタケ50g・豚バラ500g(薄切り)・鶏のもも肉500g(ぶつ切り) 緑豆春雨(ひと袋)・ゴマ油・塩・一味とうがらし
自分の椀で調味するのがまた応用が利いていいのだ。 その際のコツは「塩を多めに使うこと」。 初めて食べたときは期待が大きすぎたせいか「この程度か」と思ったけど、この鍋は回を追うごとに好きになってくる。まさに飽きが来ない逸品。 また鍋の後その出汁で作る雑炊のうまいこと! あなたも来年からは出始めの秋白菜で作るようになることでしょう。 最後に「新そば」。 これは僕の中ではボジョレー・ヌーボーを遥かにしのぐ「お祭り」なのです。 ごめんなさい。白状します。 先週、大阪・東京の何軒かのそば屋に入り、「新そばはまだ?」と聞いたあげく「まだならイイや」と言って帰ったイヤミな大男は私です。 そば屋さん、さぞや気分が悪かったでしょう。ゴメンナサイ。 でもそのくらい命かけてるの。 でね、 ついに11月10日。 大阪は北新地の「そば紀行」(たぶん大阪で一番のそば屋さん)にて、食べました。 店のカベに「本日より、新蕎麦」と書かれている…… あぁ待ちかねたぜ!新そばくん! つなぎなしの十割でつないだそれはあくまでもつややかで、香りもプ〜ンと……あれ?香りが…… いや口に入れればブブンっと……あれ? まぁね、いいのよ。 お祭りだから。 まぁとにかく! そんな風に「今年の秋もうまかった」のです。 |
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