久しぶりに「にほん映画」を観たのである。 金子監督の「ガメラ」以来かな。いや「Shall We Dance?」以来か。 観たものは「演歌の花道」と「キャッツアイ」。 だって併映だったんだもん。 お目当てはもちろん滝田洋二郎監督の「演歌の花道」。 いやぁ久しぶりに2本立て観ちゃいました。 別に「キャッツアイ」観なくても良かったんだけど、2本で1800円っつうとなんかもったいなくって。 そう、ケチなんです。 ケチの代償で、ちょっと……腰が痛い。 良かったよぉ、「演歌の花道」。 シャ乱Qのタレント映画と勘違いされているかもしれないけど(まぁそうといえばそうなのだけれども)、たいへん良質な娯楽映画なのでした。メールで中村さんが「いいよぉ」と教えてくれたんだけど、信じて良かったっ! つんくがいい! 玉置浩二が、演技で思ったより光を放ったのと一緒。 彼も化けるかもしれない。 ちょっと初期のマイケル・J・フォックスみたいな哀しい軽さがあって、 そこにもともとある「水っぽさ」が上手にのっていて、 なんかスターのオーラや華もあって、 う〜ん、見直したぞ、つんく。 陣内、尾藤いさお、平幹二郎、それぞれ熱演。 いいなぁ、こういうの撮らせるとうまいなぁ、滝田洋二郎監督。 瀬戸朝香がイマイチなのと、ラストがちょっと座りが悪いのが残念だけど、なんとも勘どころを心得ている。 それに比べて、「キャッツアイ」は…… カメラワークから演出から中途半端なマンガチックさからなにから、すべてにおいてレベルが低い作品なのでした。 「キャッツアイ」という素材自体はいいんだから、うまくやればインディ・ジョーンズばりの映画だって可能なはずなんだけどね。そりゃ低予算だろうけど、ちょっとあんまりなレベル。 どうした、林海象監督。 だいたい題材が林監督向きではないのだ。 ミスキャストじゃないか? それにしてもこの頃の邦画界は活発ですよね。 賞関係だけでもここ半年の間に、 カンヌで今村昌平監督の「うなぎ」、 モントリオールで市川準監督の「東京夜曲」、 ベネチアで北野武監督の「HANA-BI」が それぞれグランプリを取っている。 これってすごすぎることだ。 「失楽園」や「もののけ姫」は久しぶりに興行的に当たったし、 アメリカでは「Shall We Dance?」が人気らしい。 松竹が始めた「シネマ・ジャパネスク」シリーズ(低予算「撮りたいものが撮れない監督」お助けシリーズ)は大好評だし (上記「うなぎ」「東京夜曲」もこのシリーズ) 伊丹十三「マルタイの女」も気合い入っていそうだし、 三谷幸喜の「ラヂオの時間」は予告編が最高だったからとりあえず期待できるし、 椎名誠や村上龍の次作にも期待したいし…… (関係ないけどハリウッドが作った「GODGILLA」はなかなかの出来らしいですね。ゴジラの造形がほとんどテラノザウルス的で日本人には馴染めないらしいけど)。 もちろん、邦画の問題はまだまだ根が深くって ちょっとやそっとじゃなかなか改善されないと思うのですよ。 体制の古臭さや予算難は深刻だし、 役者の層は薄いし、 照明はペタっとしていてあか抜けないし、 美術やタイトルデザインのセンスもイマイチ。 でも、 あなたがもし映画ファンなら、 是非とも邦画を観にいって欲しいなぁ。 「イイモノを作っても、客が観に来てくれない」 こんなに頑張りつつある邦画界なのに、そんな風に制作陣が脱力したら、 日本映画のこれからの発展はないと思うのです。 「イイモノを作ったら、客が観に来てくれる」 そういう想いに応えるためにお金と時間を捨て続けるのも、日本の映画ファンの義理人情ではございませんか! それもイマ。 今を置いて他にはございあせん。 洋画ファンのあなたにも、心のほんの片隅に、演歌の心が宿っているはず。 ここまで邦画界が頑張っているんです。 いま応援せずに、いつ応援しなさる?! 日本人なら、日本国籍なら、不法でも日本に住んでいるのなら! いまこそ邦画を応援しようじゃござんせんか! 邦画の花道、 いっしょにズズイと、 歩きましょうや。 「演歌の花道」を観たり、浅田次郎の「きんぴか」なんかを読んだりしているせいか、やけに気分が「演歌」「浪花節」なさとなおでした。 それにしても劇中歌「虹色橋」が耳を離れない…… |
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