白鳥蘆花に入る  --00.05.10




もう10日も前のことになるが。

5/1に、日記猿人という日記のリンク集のオフが神戸であった。オフライン・ミーティング。オフミとも呼ぶ。まぁ平たく言うと「ネットで知り合った人たちがツラをあわせて宴会すること」である。

参加メンバー順不同敬称略。ビリー菜摘シュウ真矢カンカンうさこカノン、あるてみす、mike、ナウ倉keith中村夫妻シッカン華穂フレディ、幸四郎、テツオ、、、、、うーん、抜けはなかったかな。

なかなかにすごいメンバーである。しかし不思議だ。なんの利害関係も人生関係もないメンバーがこれだけ刹那的に集まり、ほとんど初対面なのに妙に親しげにタメ口をききあっている。

大人数オフは苦手なボクだが、今回はくつろげた。それぞれに哀しみをかかえながら、明るく刹那的に交わっている感じが妙に親密だったのである。

やっぱり発信者が多い集まりはいい。
みなテンションもオーラも強く、自分を晒すことにためらいがない。人生の真実をみな自分なりに握っていて、それを出し惜しみしない感じが心地良い。

ネットという手段がなければ、この中の誰も発信者になれなかったかもしれない。
発信することは自分を知ることだ。
発信を毎日重ねて、結果的に自分自身を自分なりに掴んだ人がこうして増えていくことこそ、ネットの真の威力なのかもしれない。



「白鳥蘆花に入る」・・・そんな「次郎物語」の古い言葉を、唐突に思いだした。



真っ白な蘆花の中に真っ白な鳥が静かに降り立つ。背が高い白い花にその姿は隠れる。が、羽根の風が、波紋が広がるように、静かに白い花たちを揺らしていく…。

醜い事件が多く起こり、希望も未来もよく見えにくい世の中ではあるけれど、このように、実は静かにそんな白鳥たちが増え続けている気がしている。

白い鳥の姿は、白い花の中に隠れて見えない。
でも、起こした羽風は、確実に、周りに影響を与えている。

つらくて。空しくて。生きているのがイヤになるような毎日ではあるが。きっと。発信した言葉や気持ちは。誰かに。あの人に。届いている。




発信することに、たいして意味などない。

降り立つのに羽根をバタバタと使ったら、たまたま周りの花たちを揺らしただけだ。

でも。

揺らすことが目的でないことに、きっと意味がある。






自分を、もっと、発信しよう。

もっと、蘆花に隠れるくらい、白い鳥に、なろう。





たまに、白い花の中の黒い鳥になりたいと、思うことがある。

でも、良かれと思ってしたそのことが、結局誰かを傷つけることになる。



もっと、白い鳥になろう。

そして、白い花の中に入っていこう。


たとえ姿は見えなくとも、

誰かにきっと、何かが届く。





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