◆「グリル・モリタ」 ビフカツ:大阪・西天満
大阪市北区西天満2-9-3 西天満大治ロイヤービルB1F/06-6364-8886/日祝・第2土休/11.30〜14.30/17〜21.30
北新地の御堂筋向かいにあるアメリカ領事館の裏の方(アバウトな説明ですまん)
「ビフカツがさぁ」と東京の友人に言ったら「ハ?」という顔をされた。「ビフテキとトンカツがくっついたもの?」などと聞き返されて、話がややこしくなってくる。「いや、ビーフのカツだってばさ」「え? カツってトンカツのことでしょ?」「いや、カツはカツレツの略だよ」「あ、そうか。でも……(疑惑の目線)」
東京でカツと言ったらトンを前につけなくてもトンカツのことである。東京ではビーフのカツをほとんど見かけない。そんな料理があることすら知らない人もたまにいる。それはそれでとても不幸な街だぞ、東京よ。
だいたいトンカツとビフカツは素材が違うだけではない。ビフカツは真っ赤なレアで肉汁たっぷり食べられるのが強みなのである。そう、ビフカツの神髄は「レア」にあるのだ。火をきっちり通さないといけない豚のカツとは快感の方向性がまるで違うのだ。
今日ご紹介する「グリル モリタ」はシチューで有名な店だ。でもビフカツも実にすごいのである。ここまでとろけまくるビフカツをボクはほかに知らない。とろっととろけるそれをほお張れば、口中肉汁いっぱいになり、香りは脳天につき抜ける。まさにビフカツのすごみここにあり!
ただし値段も高い。「特選ヘレ肉ビーフカツレツ」4500円。あぁ読者諸氏のブーイングが聞こえてくる。でもちょっと待ってくれ。しょーもない居酒屋に払う5000円やパチンコに使う5000円をたった1回ビフカツのために使ってくれさえすれば、日本最高峰のビフカツを体験できるのである。逆に安いくらいではないか!(ちょっと詭弁)。あのとろけるビフカツ……トンカツしか知らない東京の人にぜひとも食べてもらいたい味なのである。