かぜさんの仕事の予定

※ このページは風小路将伍さん(かぜ耕士さん)のお仕事の予定を書いています。
  なんのことやらわからない人はこちらをご覧ください。

※※2002年以降、このページは更新を止めております。
  かぜさんの最新情報については
  
「たむたむたいむ」(暫定ページはこちら)をごらんください。



その後、かぜさんはメールアドレスも取得されまして、定期的にお仕事の予定を教えていただけるようになりました。
ここではそれを全国のかぜさんのファンのために逐一ご報告しようと思います。

なお、文中の内容紹介などはすべてかぜさんの筆になるものです。


もしかぜさんにメールなどを送りたい方はボクまでメールをください。転送いたします。

01.4.07 update!


かぜさんの最新仕事


2001年

3/25(日)14:00〜15:00 フジテレビ

「ザ・ノンフィクション〜人情駄菓子屋ぶるうす」

豊島区雑司ヶ谷の鬼子母神にある駄菓子屋さん「上川口屋」さんのおかみさん中心に展開する物語です。「昭和なつかし図鑑」の趣に養女として貰われてきた女の意地と優しい心遣いが滲みます。
組むのは初めての川上康弘Dです。
作業が3/19からなので自分の出来が心配でなんとも言えない状況ですが、作品そのものはとても丁寧に撮影された気持ちの良いものです。


4/22(日)14:00〜15:00 フジテレビ

「ザ・ノンフィクション〜女たちの東京漂流」(仮題)

女たちはこの都会暮らしをみんなどんな思いで生きているのだろう?4組の女性の「今」に迫ります。
話の芯になっているのは35歳、芸大受験5度目の女性ですが、意地を張らなきゃ生きて行けない都会の一人暮らしの切なさは誰にも共通なのかも知れません。
まだ、多少の取り残しがあるのですが、出来に不安はあまりありません。こちらはやり慣れた檜山Dと佐々木Dとの作品です。


6月放送日未定(日)14:00〜15:00 フジテレビ

「ザ・ノンフィクション〜すっぴん住み込み物語」(仮題)

お馴染みの「出稼ぎ」シリーズの女性篇です。
撮影は始まったばかりですが、もう14年も一緒にやってきた金田Dのものなのでこれもそんなに心配していない、と言いたいのですが、女性モノは撮られている人と扱いが少ない人との間で時々、微妙な緊張関係 が起きるのでそこが不安…。
上手く取材に協力してもらえればいいが、と思っています。



ま、テレビは以上のようなわけですが、
実は久しぶりに1枚のレコードが出ます。


シング・アウト他「愛のつばさを/シング・アウトの旅」
発売日:2001/03/23
レーベル:BMGインターナショナル
レコードNO:BVCK−37098
¥2.000−


このシング・アウトこそが「涙をこえて」のオリジナル・シンガーで、2曲目の「愛のつばさを」をメインにしたこのアルバムしか発売されなかったグループです。
当時の12曲入りアルバムにNHK「ステージ101」のテーマソングや、彼らの最盛期に起用されたコカ・コーラのCMソング、更には樋口康雄君をメインに据えた「ピコとアーチー・フレンズ」の4曲が加わっているのがミソです。「シング・アウト他」となっているのはそのためです。
「ピコとアーチー・フレンズ」は当時テレビ・コミックで人気だった「アーチーズ」の日本語盤レコードで毎月ごとの歌がアメリカでは大ヒットになったモノでした。ピコは当時も今も天才なのでこのレコードは結構楽しめます。
ただ、ボクが今回、わざわざお知らせさせて貰っているのはシングルのB面に入ったきり、2度と歌われることのなかった「ボクは雲じゃない」というボクの作品が入ったことで、WAHAHAの喰始に言わせれば「涙をこえて」より多分、コッチの方が名曲、という割とイイ出来の歌なのです。作曲は樋口康雄君。以前、このアルバムは小さなレコード会社からCDで出たことがあるのですが、「ボクは雲じゃない」はその時も外されていて、案外気づかれない曲なのです。
ボク自身は私家版の作詞集にも入れていて、あの時期としてはなかなかのモノと自負していたんですけど、その世間とのすれ違い方がボクの売れなかった理由ですかね。一度皆さんにも聞いていただきたいナァ、と思って書きました。



TBSラジオ 若山弦藏さんの「バックグラウンド・ミュージック」もよろしく。

TBSラジオは今回、ニッポン放送との首位争いに勝って何年ぶり(何十年ぶり?)かで民放1位になったのですが「バックグラウンド・ミュージック」も数字はささやかなのですが、ニッポン放送と同率首位、日曜の全番組ではトップという追い風が吹き始めました。
お時間がありましたら聴いてやってください。日曜午前10時です。よろしく。




2000年

2/6(日)14:00〜14:54 フジテレビ

「ザ・ノンフィクション 東京四畳半物語 〜 愛と涙のタクシードライバー」

演出:金田直人、撮影:大極 昇、編集:金子数生、ナレーション:若山弦藏、と、いつものメンバーで今回はタクシー運転手の四畳半からの出発を描きます。
四畳半はかつては一人暮らしの始まりのサイズ。ここから始めてどれくらい大きな家に住める様になるかが人生というものでした。
しかし、人生の途中で四畳半に逆戻りする人もいます。
でも、たとえ四畳半暮らしでも、それがその人の夢の大きさとは限りません。さまざまな人生を抱えて、あるタクシー会社の社員寮に住み込んだ人たち。ドライバー一人一人にはどんな夢と挫折の背景があったのか?
今回の「愛と涙」は単にお飾りのタイトルではなく、文字通りの「愛と涙」です。
涙の裏側が重すぎる現実だとしても番組そのものは気持ちの良い味付けに仕上がっていると思います。見てやってください。
ちなみに当番組は最近、ヤラセ疑惑で騒がれた番組枠で彼らとは顔なじみの関係ですが、逆にそのあおりを受けて、気を引き締めて作らざるを得なくなり、ほどの良い緊張感が生まれたかな、とも思っています。


5/21(日)13:30〜14:24 フジテレビ

「ザ・ノンフィクション 涙の四畳半出稼ぎ物語」

出稼ぎシリーズも4本目で、今度は大工さん。「金の卵」と呼ばれた時代の出稼ぎさんでしたが、家族を養うための出稼ぎ生活で、家庭崩壊が起きてしまった大工さん一家の話です。
息子の死を契機に一家が再生して行くことになりますが、一昨年から撮っていた題材でしたが、ちょっとロケを中断している間に息子さんが亡くなってしまいました。六人の子供達の取材はまだ始めていなかったのと、突然の放送日決定で圧倒的に取材量が不足なのですが、ギスギスしたところのない親子関係が復活していたので、なんとか一本にまとまりました。取材させて貰っている一家に本当に感謝、の一本です。

演出:金田直人 撮影:大極 昇 編集:金子数生 ナレーター:若山弦藏 構成:風小路将伍はいつものメンバーです。
まだ21歳のAD、中村君が最近の子には珍しく頑張ってくれているのが頼もしいチームです。お時間がございましたら見てやってください。


9/12(火)19:00〜20:54 フジテレビ

「火曜ワイドスペシャル〜チビ玉!離婚!借金!肝っ玉母さん奮闘記」

三話もののオムニバスです。一つは「チビ玉劇団」の話で、大衆演劇の世界を描きます。
今、大衆演劇はチビ玉(子役ですが、この言葉の語源すら既に忘れそうですよね)のいない劇団は閑古鳥が鳴く有様で、客は子供を見に来るのが現実です。まあ、浅香光代さんを何人も見るより、チビ玉の方が気が楽なのは確かですが、そこにはコクというものが存在しませんから、「珍獣」を見ているのと何も変わらない、というのが昨今の大衆演劇に対するボクの考えです。
逆に言えば「珍獣」はどんな状況下でも目を惹きますから、たしかに見る人の落ち着かない「ゴールデン」という時間帯では得策なのかも知れません(ハッキリ言うとボクにはそういう思考回路はないのでこの論がどんな根拠によるのかは理解できません)。とにかく、金太郎飴のようにどこから見ても見ていられるのは確かなのです。それに、この主役はむしろチビ玉の方で、「チビ玉座長大会」という催し物ではこの子がダントツの上手さなのは疑いようがありません。
もう一本は「出戻り二回 四人の子持ち母さん 夏の再出発」といった趣きの実にドキュメント色の濃い緊張感漂う作品です。辛い話なのだけれど、妙に身につまされて納得も行けば応援もしたくなる不思議なテイストの一本です。ディレクターが常に隅々にまで目配せしていないと撮れない題材です。しかし、このディレクターは見事な仕事ぶりで、こんなシーンとこんな言葉がよくとれたものだ、と驚くような手腕を見せてくれるのです。
三本目は「お父さん死なないで! 居酒屋母さん必死の夫婦愛」といった感じの短いエピソードが加わります。ノンフィクションをゴールデンアワーで見せるためのテクニックとして最初に少し話を始めておいて、40分も経ってからその続きがあるなんていう手が本当に通用するのかどうか、ボクには解りません。出来ればそんな小細工をせずに見て貰いたいのですが、どういう訳か、みんな怖がって真っ向勝負を避けたがるので、「だったらわざわざゴールデンでなんてやらなきゃイイじゃん」という気もしてくるほどです。



11/11(日)8:30〜 TBSラジオ

「土曜ワイド 六輔 その新世界」

ラジオに生出演することになりました。「乙女探検隊が行く」というコーナーで、午前8:30分に一度ご挨拶した後、9:00から9:25まで探検隊の乙女と歩きながら喋るというコーナーです。
「困ったな」と思うのは実はボク、現在仕事的なウリが全くないので、本当にただのご近所案内しか出来そうにないことなのです。そうです。このコーナーは想い出の場所とか、自分の家の近くを紹介しながら探検隊の乙女と共にスタジオの永さんとお話しするというものなのです。
まあ、殆どのゲストは最近、本を出された方とか、評判のドラマに出ておられる方とか、それなりの話題があるので永さんもお話ししやすいと思うのですが、今のボクにはソレがありません。なのに「何故、出ることになったの?」という疑問を抱く方もいらっしゃるでしょうが、これがあまり大した理由もなく出ることになったとしか言い様がなく、まあ、何故か、そのコーナーのキャスティングをする人のそばにボクがいた、という程度のことなのです。




1999年

10/3(日)14:00〜15:20 テレビ朝日

「コソボの悲劇その後 黒柳徹子リポート」

今年の黒柳さんのユニセフ報告は6月下旬まで紛争が続いていたコソボです。コソボはユーゴスラビアの自治州で、人口200万人の内、180万人がアルバニア系住民です。しかし、実権はセルビア人が握っていますから、民族戦争が絶えません。子供達は幼いときから憎しみを教育されてしまうので、何百年経っても、戦がなくなりません。
教育施設も破壊されています。子供達に憎しみをなくす教育を受けさせるために募金をお願いします、と黒柳さんは訴えます。
誰に何を訴えたくて作っているのか分からない番組が多く、ボクも何本もそういう番組をやって来たので、これは目的がハッキリしている分、気持ちの整理がつきやすい番組です。

12/13(月)23:25〜24:20
12/14(火)23:25〜24:20
12/15(水)23:25〜24:20
12/16(木)23:25〜24:20 4夜連続 テレビ朝日

「スーパーネーチャー」

これまで超自然現象として、すぐに超能力やエイリアンの話になってしまった自然の神秘を解き明かします。すべてがすべて、自然の神秘として解き明かせるわけでもないのですが、人間のもともと持つ能力として研究している科学者がいっぱいいることに驚きます。
日本は真面目に研究する前にインチキ論争に行ってしまうのでつまらないなあ、と思います。その意味で、これはなかなか面白いです。(作業は凄く大変なのだけど…)
イギリス制作の番組で、ライアル・ワトソン博士がナビゲーターとして日本にやってきます。


テレビ朝日の仕事が続いていますが、プロデューサーはすべて田川一郎さんです。彼は27年前、ボクを初めてテレビのリポーターとして使った人で、それがきっかけで出演する方向に向かってしまいました。
彼も今はテレビ朝日を定年退職して、系列のTSPという会社にいます。

去年やった『黒柳徹子ウガンダ報告』はテレビ朝日の年間最優秀番組に、『テレメンタリー〜銀行員殺しは私です』はテレメンタリー最優秀作品賞となりましたが、両方とも内輪、ってのが外部参加のボクにはなかなかみんなと同じように喜べなくて寂しかったかな。


ところで単行本も何とか出ることになりました。
9/30発売です。
『炎の仏師 松本明慶』(かぜ耕士・檜山季樹著/文春ネスコ出版/1700円)となっています。

仏師という物自体がなんだか分からない仕事なので、部数は異常に少ない数しか刷られません。
大きい書店にご予約下さるとありがたいです。 【ボク(さとなお)も読みました。非常に面白かったです。表紙の写真はこちら

すべての仕事を終えたら、また、アメリカに戻ります。今年はアメリカにいて正解だったと思いました。心臓への負担が大きくて、下手すると倒れていると思いました。
ではまた。

99.9.23 風小路将伍(かぜ耕士)




かぜさんの過去仕事(1998〜)

1998年

1/18(日)2:00〜テレビ朝日

「黒柳徹子のモーリタニア報告〜静かな緊急事態」

1/26(月)9:00〜NTV

「スーパーテレビ〜親方・小錦と新婚・舞の海」

1/28(水)10:00〜テレビ東京

「人間劇場〜奄美の一本釣り漁師」

4/05(日)深夜1:30〜テレビ朝日

「テレメンタリー」

6/01(月)21:00〜NTV

「スーパーテレビ 元小錦の爆笑奮闘記 愛のダイエット作戦」

小錦は負け初めて初めて日本人の判官贔屓と出会ったのですね。ボクは日本人のたちの悪い意地悪が小錦に拍手を浴びせているのだ、と思っていましたが、日本人は本当に弱くなったとき、初めて小錦の偉大さに気づいたようです。
その意味で、日本の相撲ファンはダメだ、とボクは思っていますが、ボクはこの人と北の湖が強くて嫌われているときから大ファンでした。
テレビの現場は今も好きではないけれど、テレビに仕事場を移して唯一、良かったのは大好きな相撲の仕事が出来たこと。特に小錦を扱えたことです。
ボクは番組を通して、小錦にラヴレターを書いているのです。
小錦には心からお礼を言いたいと思います。
こんなに好きなのに、まだ、小錦には一度もあったこと、無いんだけど…。
去年、相撲の仕事は全部一緒にやらせてもらった長谷川勉さんとの仕事です。この人は「スーパーテレビ」の名手です。他の枠で、別の題材もやってみたいといつも思っています。

6/16(火)19:00〜テレビ東京

「火曜ゴールデンワイド 目指せ!憧れの新生活」

これが昨年デビューで2作目になる佐々木ディレクターの仕事です。
去年は二人で『継げるのか?! ウチの家業』をやりました。「家業」はボクらの永遠のテーマかもしれません。とても面白いのです。
彼は『そこ知り』で7年近くADをつとめてくれてまだ29歳です。
この作品は田舎暮らしと転職とを共に達成してしまった幸せな第二の人生を描きます。編集作業が11日過ぎから始まります。

7/15(水)10:00〜テレビ東京

「ドキュメンタリー人間劇場 飛べ! 風をつかめ! 父さんのイヌワシ日記」(仮題)

青森のある町の消防士が自然保護のためにゴルフ場建設に反対。絶滅の危機迫るイヌワシの観察日記を付け始めました。まだ正確には生態が解明されていないイヌワシの貴重な記録になっていることに感心させられます。しかも、この人の肩の力が抜けているので、「運動!」という感じがなくて、素敵な主役です。面白く見られると思います。これは期待して下さってイイと思います。

7/19(日)19:00〜ハイビジョン

「大自然スペシャル 海洋生物のオアシス〜謎の湧昇海域」

地球の70%は海ですが、その海の中でとても不思議な海域が世界に7ヶ所あります。
深い海の底から湧き上がってきた水が沈んでいた様々な栄養物(動物の死骸や排泄物などが沈殿している)が海面に押し上げられて太陽の光を浴びることで光合成が行われ、凄い栄養分が生まれるのです。
その結果、プランクトンが大量発生するので、海洋生物がいっぱい集まってきて、大は鯨から小は微生物、鰯などとても豊かな海になるのです。
ユウショウ海域を巡るドラマはなかなか楽しいです。
初めての会社「モンタージュ」との仕事です。ただし、名前は演出家との二人名前。

9/2(水)22:00〜テレビ東京
「人間劇場〜母ちゃん、腹いっぱい食べたい!」

演出 武田義之 制作 トロビジョン
瀬戸内の漁師にして寿司屋の河口さんは生後3ヶ月にして広島の原爆で 被爆したが、幸い後遺症が出なかったので、これまで公表もせず、被爆 認定も受けなかった。
彼の握る寿司はシャリが見えないほどネタの大きい、とにかく一口では 口に入らないし、新鮮すぎてネタの身がしまっているのでかみ切れない人もいる、という異形の寿司なのです。もちろん、怒って帰る人もいますが、彼にとって形のいい寿司は何の意味も持たないのです。
被爆した母に5歳で死別した河口さんは牛小屋に住み、喰うや喰わずで 成人し、やがて寿司屋になります。
「母ちゃん、腹いっぱい喰いたい!」。それが寿司屋の原点ですから、彼はどうしても大きな寿司を握ってしまうのです。
彼は自分自身に芝居しながら、自分をもだましてこれまでを何とか生き延びてきた人かもしれません。そうしなければまともに、大人になんかなれなかった。この人を見る人が第一印象で嫌わないように配慮しました。それくらい、強烈な、ある意味では「演出」の手に負いかねる個性をも持ってしまった人です。素人でこんな強い個性の人は珍しいともいえますが、その顔や行動の裏側に見える「訳ある屈折」を読みとってほしいと思っています。
今回は素材が強すぎて書き手としての力はなにも発揮していないような番組です。でも、こんなことがあるのでドキュメンタリーは仕事としてはまだまだおもしろいかもしれない、と思っています。

10/10(土)21:00〜テレビ東京
「特別番組 東欧最大の自然境 ドナウ川と黒海を行く」

リポーターは村上弘明。
ボクはこの俳優に大変感心しています。大げさなリアクションがなく、今度のスタッフの中にはコレじゃあ、ナレーションであおるしかないよ、などと、どうしようもないことを言う連中が、何人もいたのですが、ボクは大げさな驚き方や自分のしたことに感動して泣いてるレポート番組なんか見たくもないので、この人のリアクションには大満足です。
この人は在る、起きたことへの反応がとても正直です。そして、こういう人は取材対象者に助けられる幸運をいつも持っています。
今度のロケは下準備が悪くて、肝心のドナウデルタの漁村なんて飛び込みで取材に行ってるのに「泊まるところはあるの? なかったら家に来ないかい?」なんて事態になりました。その家に10日も滞在させてもらったのに、嫌な顔もしない家族で、別れ際には思わず村上さんが泣きそうになり、その漁師さんも感無量の顔をします。男が見ていて、ちょっと泣けるシーンです。どうせテレビは全部仕込んであると思われているわけだし、言い訳しても仕方がないので、「偶然です」とは強調しませんでしたが、やっぱりツキのあるレポーターには幸運があるものだと感心しました。
どんな人の間にもスルリと入って行ける能力にも感心するし、魚を抱いたり、濡れたところに座ったり、寝ころんだりすることに全然抵抗を示さない人です。ほとんどのタレントが嫌がってしまうところを全部クリアしてしまった。ボクはこの人にほぼ100点、あげてしまう。それに何より、顔つきが良いのがイイね。人間はやっぱり顔だ。美形がちゃんとやるべきことをやったら、普通の顔の奴はかなわないもの。
「必殺シリーズ」で顔の良さで売れてしまった人だから、この人の置かれている立場はアイドルタレントと同じ危うい位置にいると思うけど、今度の仕事で案外、前途が開けるような気がする。久しぶりに気持ちの良いタレントを見た気がしました。残念ながら、一度もお会いしていないのだけど…。
そんなわけで、番組の方も、案外な高みまで行けてるかもしれません。ディレクターの頑張りとリポーターの自然体がルーマニアという、コレまた知名度の低い題材を結構なものにしたような気がします。ボクは仕事を終えたばかりで、あまり正常な判断は出来ていないかもしれないのですけどね。

11/22(日)14:30〜15:55 テレビ朝日
「ゲリラによる少年少女誘拐レイプの恐怖 黒柳徹子ウガンダ報告」

黒柳さんのユニセフ・レポート、今年はウガンダです。ウガンダの悲劇はほかのアフリカ各地の悲劇とは趣きを異にします。
この国は元々は「アフリカの真珠」の呼び名を持つほど美しく、生産性にも富んだあらゆる意味で恵まれた条件を持つ国でした。ところが、アフリカは元来、部族間抗争の絶えない国ですから、隣国の美しさは嫉妬の対象になったりするのですね。ウガンダはしばしば国境を接するいくつかの国からゲリラの攻撃を受けたりするようになりました。
まあ、元はといえば、「人肉大統領」といわれたアミン氏が国をすっかり荒廃させた訳ですが、立ち直ろうとするウガンダをこの時とばかり、攪乱する勢力があるわけです。内にも外にも。ゲリラの数はたかが知れているので、国を倒すことは出来ません。でも、周辺諸国がこれを支援しているので、隣国へ逃げ込まれると手も足も出ないのがウガンダの隔靴掻痒たる実状なのです。ゲリラは次代の兵士として軍事訓練を施すためや、「ワイフ」にするためと称しては少年少女をさらって行きます。まあ、何が面白くてこんなことをするのか、と思うくらい彼らは残虐非道なことをするわけです。そのゲリラの襲撃をおそれて国境付近の人達が都市部へ、田畑を棄てて流れ込んでくることから病気や貧困が広がってしまったのです。
黒柳さんは、今年も精力的に子供達の救援のために動き回ります。ただ、地雷が仕掛けられていたり、危険な状況がいっぱいあるので、今年はいつもより、取材範囲が制限されているかもしれません。報告を受けてナレーションだけ書くボクの目にはそう見えます。
今年は主題歌を書いていません。少し、仕事が楽になったかも…。



1999年

1/17(日)14:00〜14:54 フジテレビ
「ザ・ノンフィクション 東京望郷物語・流転の果て」

2/9(火)19:30〜20:54 テレビ東京
「火曜ゴールデンワイド のぞいてみたい! 東京の食卓」

食卓を覗いてみると東京の明日、家族の明日が見えるのではないか?というのが発端で始まりました。なんだかイイ感じの家族が多かったのが救いです。
作品の締まりはあまりよくありません。これが三本目の佐々木君ですが、今回はまだ若い彼には物語の構築が少し難しい題材だったかも知れません(勿論、頑張ってイイ話にしてくれているのだけれど)。
こんな家族の動きや表情が撮れていれば、こんな物語になったのに、と惜しまれる部分がいくつかあります。
例えば「漫画家夫婦」は夫妻の立場が逆転して夫は専業主夫なのです。この人は充分、いい人なのですが、イイ夫を決定づける絵が足りません。例えば、深夜にふと目が覚めて、まだ仕事をしている妻に、「コーヒー湧いたけど、どう」などといいながら、ほんの短い時間を二人でコーヒーを啜る絵などがあれば、もう、その気遣いだけで、見ている人は「こんな人を亭主にしたい」と思ってくれるはずなのですがね。
また、例えば夫49歳、妻31歳の「スレ違いの食卓」は「働き者の妻」はご飯を家で食べる暇がないほど忙しく一日三つの仕事を掛け持ちしています。彼女は三軒目のスナック勤めでは既婚であることを内緒にしているので取材を拒否しています。となると仕事の忙し感が半減します。だったら、帰る道すがらを待っていて撮る、様なヘトヘト感を出さないと折角、取材をokしてくれた彼女の大変さが薄くなってしまいます。
折角出てくれた人には、出てくれた人自身も気づいていない、内面の欲求や、ギャラなんかでないわけですから、せめてテレビに出てしまったあとの生活に支障が出ないように(と思ってたって何らかの影響があるくらい、テレビは怖いものなのです)番組を通して 応援してあげるくらいしか出来ることはないのですよね、我々には。
なんか、その辺が今回は撮り切れていないかな、という恨みが残りました。
でも、ある意味では失敗なのだけど、人選は間違っていない、という気持ちのいい人たちがでてくれているのが本当に救いになっています。
ごくごく普通の家(このマッチョなご亭主もマッチョな肉体を見せて貰わないと誰に作っている料理か、何でこのメニューかという意味が薄くなる)、出張シェフ、頑固宮司、女子高生、一人暮らしの娘、逆転夫婦、やたら働き者の妻、等々が登場します。あなたもちょっと、東京の食卓を覗いてみてくれませんか、という感じでしょうか。

2/10(水)22:00〜22:54 テレビ東京
「ドキュメンタリー人間劇場 木の中に仏が見える」

一昨年、この人の関係者で彩色の天才・長谷川智彩さん(26歳)を放送しました。伝統工芸の世界において26歳で6人の弟子持ち、という早熟の天才女性でした。この天才に目を付けた彼女の先生も天才といわれた人で、とても魅力的だったものですから、今回、その明慶(みょうけい)師も取り上げることになったのです。この人の「彫り」は凄いです。
それだけで見た甲斐はあった、と思えると確信しています。安易な時間つぶしはさせませんので、観てやって下さい。
2本とも佐々木君のプロデューサーである檜山さんのディレクティングになります。 ボクと同い年、まだ現役のプロデューサー/ディレクター。年齢が近いと仕事が楽です。

鹿児島・最福寺の依頼で造った大仏は木彫大仏としては日本一。18メートルの凄さです。多分、今後、あちこちのニュースで徐々にでてくると思いますが、将来の国宝の誕生ではあります。大仏は重文に、仏師は人間国宝に、という感じでしょうかね。
その大仏を彫った松本明慶師は技も凄いのですが、言葉が更に良いのです。仏師界のエリートではないので、自分で探し出した方法がいっぱいあるのです。弟子の育て方、工房の維持の仕方、技の磨き方…。ボクは今「松本明慶語録」を企画しているほどで、本当は鹿児島のお寺に安置するところまで追いたかったと思いました。そちらも今、企画中です。ボクらは冗談で「大仏搬送スペシャル」と呼んでいるのですが…。

4/4(日)14:00〜14:54 フジテレビ
「ザ・ドキュメンタリー 愛と涙の女出稼ぎ物語」

1/17(日)に放送したものは放送後もちょっとした論議を呼んでいるのですが、そのときは風俗チラシを撒いていた人が、ちょっと田舎に帰らずに東京で何日かプラプラしている内にホームレス直前まで行ってしまう話でした。実はこの番組は「東京望郷物語〜出稼ぎの果て」として取材した七人の人物の一人でした。ですからあと六人が既に撮影済みなのです。これはもったいなさ過ぎると言うことになって即座にパート2が放送決定になったというわけで、ちょっと珍しいケースかも知れません。タイトルは大幅に変わる怖れもありますし、これをボクが仕事として正式に受けるかどうかはまだ決定していません。前回のものを一人に絞れと提案したのがボクだったから(責任があるので)打診があったに過ぎないと思っているので…。多分一番最初のと企画通り、何人かのオムニバス形式で家族というものを見つめることになるだろうと思います。

4/21(水)22:00〜22:54 テレビ東京
「ドキュメンタリー人間劇場 研ぎ師と内弟子 おかしなヤモメ暮らし」

刀剣の研ぎは芸術的で、かなり凄い。ボクはこれまでに3回ほど番組でやっていますが今回の主役、佐々木卓史さんは脱サラで研ぎの世界に入って、名人と言われるようになりました。仲のよかった奥さんが亡くなってしまって今は4人の弟子と(もしかすると5人になるかも知れないのですが)むさ苦しくも厳しい、しかも伝統に生きる日々なのですが、弟子たちが明るいので救われています。日系カナダ人の弟子も英語を喋りながら頑張ってたり、最近、日本の伝統を学びにまるっきりの白人が弟子入りしたという話もきこえてきました。本当かどうかは取材で明らかになるでしょうが、男所帯の寂しさや気楽さ、それを乗り切る知恵などが随所に見えると面白いかなあ、と思っているのですが…。


これから「テレビ作家」としては最後の仕事に取りかかります。
テレビ作家としては、しばらく休養に入ろうと思っています。

代わりにラジオがスタートします。

4/4(日)10:00〜11:00 TBSラジオ
「MDUバックグラウンドミュージック」

DJは若山弦藏さん。
一昨年10月から担当するはずが、諸般の事情で延び延びになっていました。

名前も元の「かぜ耕士」に戻ります。

聴いてやってください。

99.4.3 風小路将伍(かぜ耕士)




satonao@satonao.com :Send Mail

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