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その他

LV5「読み聞かせる戦争」

日本ペンクラブ編・加賀美幸子選/光文社/1800円

読み聞かせる戦争
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戦争の悲惨さ無意味さを伝える数多くの文献・小説・日記・詩などの中から、特に印象的で読み聞かせるに効果的(?)なものを27篇選んで収録したもの。
題名からわかるように子どもたちに読んで聞かせる形式になっているため、少々説明的なものもあるし、ちょっと教科書的ラインナップでもあるのだが、目を背けたくなる戦争の現実を子どもに実感をもって伝えられるいい本に仕上がっていると思う。

収録されているのは「ヒロシマの空」「きけわだつみの声」「レイテ戦記」「私のひめゆり戦記」「今夜、死ぬ」「夏の花」など。特に「ヒロシマの空」は涙なしでは読めない。これを子どもに読み聞かせるだけでも買う価値があるかもしれない。戦争体験者がどんどん少なくなっていっている今、こういう正面切った企画が出版されるのはとてもいいことだと思う。必要以上に教訓的にならず、子どもに淡々と伝えていきたい。

加賀美幸子が朗読した付属CDにはその中から9篇が収録されているが、映像世代である今の子どもに本当に伝えようと志すなら、映像付きDVDの方が良かったかもしれない。それと、加賀美幸子の朗読はちょっと情緒的すぎる気がする。もう少し淡々としている方が好み。

2002年11月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:時事・政治・国際 , 教育・環境・福祉 , 児童・ティーンズ

LV5「クレイジーな人たちへ アップル宣言」

三五館/1000円

アップル宣言―クレイジーな人たちへ
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ま、読むだけなら1分で読める本だな。アップル(Macintosh)の「Think different」のCMを再構成して写真とともに言葉を並べただけの本なのである。
写真は世界のクレイジーな人たちのスナップ。アインシュタインに始まり、エジソン、レノン、フラー、アリ、ピカソまで17名。それらの肖像に実際のCMのコピーがつけられているだけの本なのだ。98年発売の古い本。友達に教えられるまでこの本の存在を知らなかったボクだが、いまではボクの座右に置かれることになった。

「クレイジーな人たちを讃えよう」という言葉で始まる20ページにも満たないこの本は、前向きな刺激に満ちている。
世界は変えられると信じているクレイジーな人たちの仲間になぜボクは入ろうとしないのか。おさまりがちな日常におさまって、志半ばで諦めてしまったいろいろな関心事を、自分の身近に再度呼び寄せる力がこの本にはある。それだけでも買いである。1000円は決して高くない。

2002年05月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:写真集・イラスト集 , 哲学・精神世界

LV5「若山弦蔵のバックグラウンドミュージック」

TBSラジオ編/コスモの本/1900円

若山弦蔵のバックグラウンドミュージック―365日にんげん歳時記
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パーソナリティ:若山弦蔵、スクリプト:かぜ耕士、選曲:大江田信。副題「365日にんげん歳時記」。

この本はTBSラジオの長寿番組「若山弦蔵のバックグラウンドミュージック」の放送で使われた「今日はこんな日」的歳時記ネタを、1日1ページとして365日分集めたもの。放送を知っている人はもちろん、放送を聴いたことない人も楽しめる雑学の集大成となっている。

たとえば4月1日のページを見てみると、「ザ・ピーナッツ」が生まれた日として、彼女らの履歴やカバー曲、映画「モスラ」における小美人役などについても詳しく触れられていて、その舞台がインファント島であるなどという細かいこともきっちり調べられて書かれている。細部に神が宿ることをしっかり知っているプロフェッショナルなスクリプトライターの存在が大きい。しかもこれは本文で、その下にある脚注にはもっと詳しい情報や、4/1に生まれた有名人書かれていたりする。選曲から参考文献まで、心配りが異常な本。超労作だ。

こう書くと辞典的に思われるかもだが、そうでは決してない。読んで面白い本になっている。一日ひとつ、ゆっくり楽しめる本なので1900円はお得に感じる。読んでいると人生のいろんな話題がキレイにつながって感じられてくる。単なる辞典ではない証拠であろう。実は出版に当たって出版社を紹介するという協力をしたので書評しにくいのだが、雑学やネタ本が好きな方にも、小さな読み物が好きな方にもオススメ。

2002年04月01日(月) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:雑学・その他 , 音楽 , 映画・映像

LV1「美食家列伝」

文藝春秋「ノーサイド」編/文春ネスコ/1800円

美食家列伝
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帯に「グルメの元祖、ここにあり!」とある。
読んで字の如く美食家の列伝であるが、そこにはほとんど文学者が並んでいる。それも古ーい人たち。明治大正昭和の作家有名人の食のエピソードとかが満載されている本。だからブンガクもビショクも好きという人にはいろいろ面白いと予想されるのだが、これがまた意外なほど面白くないのである。だいたい彼らは美食家なのか?とハテナハテナが頭を渦巻く人選だし、エピソード的にもたいしたことないことを大仰に書いていたりする。へーあの地味な古い店にこんなエピソードが!と驚く部分が少々あったのが救いか。

題名も誤解を呼ぶ。美食家というより「食いしん坊文化人列伝」程度な気がする。美食のエピソード的には「あまから抄」とかの方がよほどよく出来ているし、本当の美食家を集めるなら人選を誤っていると思う。かなり不満。

2002年03月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒

LV2「山下清のすべて」

サンマーク出版/1700円

山下清のすべて―放浪画家からの贈りもの
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本屋でこの本を見つけ、急に山下清のことが知りたくなった。
山下清・・・裸の大将と言った方が有名か。日本のゴッホと言われ、素晴らしい貼り絵で知られる天才画家。有名である。ドラマでもシリーズになり、いまだに再放送している。でもボクはほとんど彼の実際を知らなかった。立ち読みしてその作品に触れているうちにとにかく知りたくなって買ってしまったと、そういうわけ。

よーく行間を読んでいくと、彼の存在にはちゃんと演出がある。外にも彼自身の中にも。
だが、彼の絵はそういうのを抜きにしても人を惹きつけるパワーを持っている。卓越した観察力と緻密な構成力。印象派の光の捉え方とブリューゲル的世界構築。妹尾河童に通じる細部描写。後期の素描や水彩も素晴らしい。いつまでも見飽きない。そういったものをしっかり紹介しつつエピソードを重ねて構成した本書は、山下清入門としてはとっても良かった気がするのである。
関係ないが、彼の本質は「含羞」なのだろうな、と、ちょっと思った。

2000年12月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:アート・舞台 , 写真集・イラスト集

LV2「ウルティマオンライン ザ・セカンドエイジ公式ガイド」

ソフトバンク/1800円

ウルティマオンライン ザ・セカンドエイジ 公式ガイド
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ここで取り上げるのもどうかと思うが、でも今月一番時間を費やし一番熟読したのはこの本だ。だから取り上げる。笑うな。
でもね、このゲーム(ウルティマオンラインというゲームの解説本なのです)ほど、ガイドを熟読するゲームはないぞ。他のゲームにも攻略本とかあるけど、あれって謎が解けていくとどんどん先に進んで、しまいには全部解けてしまうからお払い箱になるよね。でもこのゲームは終わりがないのだ。ブリタニアという世界でいろんな生き方ができるのだ。だから「攻略本」ではなくて「ガイド」なのだね。「攻略できない」んだから。

それにしても受験時代の英和辞典以来だな、ページが手垢で黒くなったのは。再読の嵐。熟達するにつれ熟読具合も深まる。細部のほんのちょっとした工夫が必要になってくるからなのだ。そうまでして読みながらも、まだ中級者に手が届かない状態。深いゲームなのである。うーん、まだしばらくはこの本を座右に置かなければいけないようである。

2000年08月01日(火) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:実用・ホビー

LV3「もっと食べたい 私の好きなすばやー物語2」

すばドゥシの会'99編/ボーダーインク/1400円

もっと食べたい 私の好きなすばやー物語〈2〉沖縄じゅうの美味しいそば屋さん大紹介と沖縄そばの真実にカラム!
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「わたしの好きなすばやー物語」という名作がまずあって、これはその、久々の第二巻。沖縄そば(現地では「すば」という。つまりそば屋はすばやー)のガイドブックである。副題は「沖縄じゅうの美味しいそば屋さん大紹介と沖縄そばの真実にカラム!」。

沖縄中の店を多数紹介しつつ、それぞれの紹介文が単独なエッセイになっている。著者は複数。どっちかというとレポート集に近いかな。第一巻の手作り感はここでも健在で、それがとても心地よい。なんとなく全体に漂う「てーげー感」が気持ちよいのだ。それと、東京のマスコミにあるような「誉めるために誉める臭さ」がここにはないのもいいな。

それにしても沖縄そば屋の屋号(名前)はバラエティに富んでいるなぁ。面白すぎ。去年、この本をはじめとするいろんなガイドを見つつ沖縄そば屋を80軒ほど廻ったボクだが、また行きたくなってくる。むー、食べたい。

2000年07月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒 ,

LV5「図説・世界の紛争がよくわかる本」

毎日新聞社外信部編著/東京書籍/1700円

図説 世界の紛争がよくわかる本
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待っていたなぁ、こういう本。帯に「テレビの横にこの一冊」とある。そのとおり! なにしろ世界中でおこっている内戦・紛争のほぼすべてが実にわかりやすく解説してあるのである。

ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦やチェチェン紛争、クロアチアの独立、ルワンダ内戦、カシミール紛争・・・わかる? よくわからんことだらけだよね?(ボクだけ?)  毎日毎日新聞紙面を賑わせているわりにはまるでよくわからんこれらの紛争たち。「どうしていちいち紙面で解説し直してくれないのだ!」といっつも憤っていたのだが、この本があればすべての悩み・知識欲が解決される。文体のノリとしては中学の教科書的(ですます調でサルでもわかる風)でわかりやすく、図や絵も多用してあって実に丁寧親切。すばらしい。こんな本を待っていたのだ!

苦言も言おう。新聞記者としてはかなりの譲歩なのだろうが、これでもまだ漢字が多い。
こういう本を読むのは「消極的知識欲の持ち主」なのだ(積極果敢な人はもっと難しいのに行く)。だから、たとえばルワンダ内戦を読もうとしても、せっかくやる気だったのに漢字の多さにまずめげる。専門用語もまだ多い。もう一歩噛み砕いて欲しい。記者たちは社会事情優等生かもしれないが、社会事情劣等生の気持ちになってもう少しだけわかりやすく書いてくれればより良かった。まぁそれでも「待っていた感」で三ツ星。

2000年03月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:時事・政治・国際

LV2「買ってはいけない」

週刊金曜日5月21日号増刊/1000円

買ってはいけない
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いまや大ベストセラーですね。
企業が出している商品について添加物やら製品上の問題やらを暴き「おすすめできない」と断じた「週刊金曜日」人気のシリーズを一つにまとめたもの。広告を取っていない雑誌だからこそ出来たシリーズで(スポンサーから圧力がかからないから)、こういう草の根アンチテーゼ的情報はいままでメジャーになったことがないからそういう意味ではとてもいいことではないかと思う。こういう情報が一方で拮抗してこそ、民主主義国家なのだ。

が、そういう意味で、こういう本こそ無批判に読んでしまいやすいから注意が必要だ。アンチテーゼ的なものは耳に心地良いのだ。大企業が出している商品が「必ずしも正しくない」ことと同様に、この本が言っていることも「必ずしも正しくない」だろう。それを自覚した上で客観的に「こういう見方もあるのか」と冷静に読むべき本である。

この本の大きな主題は「疑え!」ということだと思う。ヒット商品を疑え。みんなが使ってるからって信用するな。CMも疑え。自分で自分の身を守る知識を持て。自覚を持て。…つまりは、この本の内容も「疑え!」なのだ。この本の主題を理解するならそういうことだ。我々はこうして成熟した消費者になっていくべき。「At Your Own Risk」こそ、消費の原点である(民主主義の原点でもある)。

1999年08月01日(日) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:雑学・その他 , 実用・ホビー , 健康 , 教育・環境・福祉

LV2「世界ワイン大全」

渋谷康弘・柳忠之監修/日経BPムック/4000円

世界ワイン大全
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講談社が出している「世界の名酒事典」は便利だが、すべての洋酒に言及しているのでワイン部門が浅かった。どこかでワインに絞って「名酒事典」みたいなことしてくれないかなぁ、と思っていたらやっと出た。分厚いムック版。
監修の渋谷氏は実はあまり好みのソムリエではないのだが、まぁ労作には変わりない。14000本を収録していて、生産者別に分類、生産者の解説があるのも便利。特に現時点での一般小売価格がわかるのがうれしい。いっそのこと全ワインが写真付きだとなお良かったのだが。

1998年12月01日(火) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒

LV1「料理の鉄人名勝負十二番」

グルメアカデミー編/扶桑社文庫/571円

料理の鉄人名勝負十二番
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フジTVの「料理の鉄人」の名勝負を、鉄人・挑戦者の舞台裏の駆け引きや感情の動きを追いつつ再現したもの。
TVを見ていたボクとしてはわりと楽しんだのだが、TVのアンチョコの域を出ておらず、本というメディアの特性をまだ活かし切っていないのが残念。
TVの補佐にまわるのではなく、もうちょっとその料理人(特に挑戦者)の生い立ちや経験にしっかり踏み込んで、TVでの勝負までの人生を本的にドラマタイズし、ある種の料理ノンフィクションに仕立てることが可能だったと思うのだ。

勝負も12本もいらない。
3本くらい、きっちりした書き手に書き下ろさせていたら出版界でもある種のムーブメントを起こせた企画になった気がする。惜しい。

1998年12月01日(火) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒

LV2「最終講義」

実業之日本社/4300円

最終講義
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「実業之日本社 創業百周年記念出版」だそうで、箱入りの立派な本である。
しかも545ページと分厚い。題名通りいろんな分野の有名な教授たち17人の「最終講義」を収録している。ほとんどが録音したものを書き起こしていると思われる。

最終講義はその教授のすべてが表出するもの、と期待し、ゆっくり紐解こうと思っていたが、読み始めたらあっという間だった。
いや、面白くて、というより、専門用語が多すぎて飛ばし読みばかりだったのだ。そう、最終講義とはいえ「講義」だから、例えば沖中教授の講義は内科臨床について詳しく言及したものだし、渡辺一夫教授はラブレーについて滔々と講義する。それを読んで授業を受けてきたわけでもないボクが面白いわけがない。ただ、矢内原教授の講義のように非常に感動的なものもあるから侮れないのだが、なんというか企画としては少々肩透かしを食った、という感じである。

1998年09月01日(火) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:教育・環境・福祉

LV4「沖縄いろいろ事典」

ナイチャーズ編・垂見健吾/新潮社/1600円

沖縄いろいろ事典
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「とんぼの本」シリーズの一冊。大変良く出来た沖縄事典。

ナイチャーズとは「ナイチャー」(内地のヒト)から来ている。そう、沖縄に住んでいない人々が書いた沖縄である点がこの本の特徴であり成功点であろう。内地から見た沖縄を縦軸に、沖縄に対する遠い憧れを横軸に、とても豊かな沖縄紹介がなされている。
寄稿している人もなかなかバラエティに富んでおり、各項目の紹介の仕方も自由闊達。これは事典というより沖縄についての読んで楽しいエッセイ集だ。アタマから最後まで楽しく読み通せる。こういう百科事典、できないだろうか。

1998年07月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル: , エッセイ

LV3「ひめゆり平和祈念資料館公式ガイドブック」

平和祈念資料館編/1000円

ひめゆり平和祈念資料館公式ガイドブック「私のひめゆり戦記」「初年兵の沖縄戦記」「ひめゆり教師の手紙」などをテキストに、ボクは沖縄戦の跡を実際にたどった。
まずひめゆりの塔に行き、同じ敷地にある資料館に入ったが、ここの公式ガイドブックがとても良く出来ていたのでここで紹介する。ひめゆり関係だけでなくいろいろな証言がいろいろな人から集められていて、貴重な資料になっている。
まぁ、涙なしでは読めないガイドブックというのも珍しい。

1998年05月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:時事・政治・国際 ,

LV4「平和への証言」

沖縄県立平和祈念資料館編/1000円

ひめゆり平和祈念資料館公式ガイドブックひめゆりの塔から東に数キロ。玉砕地に平和祈念公園があり、その中の資料館の公式ガイドブック。
「ひめゆり平和祈念資料館公式ガイドブック」と同じように証言がたくさんおさめられている。
こちらの方が大人の文章が多く長い手記が多いので読みごたえがある。宿に帰って熟読したが、腰が抜けそうな迫力であった。丁寧に作られておりそこらのおざなりのガイドブックとは一線も二線も画す出来である。これも涙なしでは読めないもの。

1998年05月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:時事・政治・国際 ,

LV1「オールナイトニッポン大百科」

ニッポン放送監修/オールナイトニッポン友の会編/主婦の友社/1500円

オールナイトニッポン大百科
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「オールナイトニッポン」という深夜放送のことを知らない人はいないだろう。
ボクもご多分にもれずかなりはまった方である。鶴光、タモリ、みゆき、千春にこうせつに糸居五郎……この本は放送開始30周年記念本ということで歴代の人気DJのインタビューや写真、そしてすべてのDJの紹介、などで構成されている。マニアックなファンにはうれしい作りだ。
が、ただずらずら思い出話を並べているだけの狭い価値観の本になってしまっているのが残念。どうせ資料的な扱いにするのなら「オールナイトニッポン大全」みたいな3巻本くらいの大特集にしてほしい。ちょっと中途半端だ。単なる番宣本なんだな、きっと。でも「まだ放送を続けている」こと自体が驚きではある。

1997年11月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:雑学・その他

LV3「吉本隆明×吉本ばなな」

ロッキング・オン/1500円

吉本隆明×吉本ばなな
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まず褒めるべきは聞き手役の渋谷陽一。
この文壇の新旧アイドル対談(もちろん親子対談でもあるが)は両者の常識的ではないキャラクターを統率し、適度にミーハーで適度に物知りで適度に文学的である必要がある。この役をかの渋谷陽一がここまで見事に演じきるとは思わなかった。この親子と対談するなんて僕ならびびり上ってしまうところだ。すごいね。

内容的には、濃く面白すぎる部分と、薄くしなびた部分の差が激しいのが気になる。そのうえ何故か読みにくい。読み辛い対談集は、辛いよなぁ……編集の問題だろうか。各人の語りに行替えがないのが原因かな。

1997年06月01日(日) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:対談

LV3「ホスピス通信」

山崎章郎監修・桜町病院聖ヨハネホスピス編/講談社/1700円

ホスピス通信―生の終わりに小さな「もてなし」
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ホスピスってご存じですか? この3~4カ月で3人も祖父母を亡くしてしまったボクにとってホスピスは急に身近な存在になった。ホスピスとはなんなのか、終末(ターミナル)ケアとはどういうことなのか…。

「病院で死ぬこと」というベストセラーを持つ山崎章郎が勤めるこのホスピスが定期的に出しているミニコミ誌「ホスピス通信」。これをまとめた本書を読んでいろいろ考えるきっかけになった。
ケアする側だけでなくケアされる側、そしてボランティアで手伝っている側、それぞれの意見・コメントを載せているところが秀逸。ターミナルケアやホスピスについて少しでも興味ある人は是非。ただ、まとめて載せているだけなので全体に散漫なのが欠点。

1997年03月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:健康 , 教育・環境・福祉

LV5「歴史新聞」

歴史新聞編纂委員会編/日本文芸社/1300円

世紀の号外!歴史新聞
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副題が「世紀の号外!」。これはある意味傑作かも。
世界史上の重要事件を新聞の号外という形に書き換え、わかりやすく(新聞の基本的な指命!)、そして楽しく伝えている。

1ページの中に見出しと記事の強弱つけた新聞記事という形で歴史上の重要事件(ピラミッド建設から明治維新まで)をあらためて提示されると、「そうか、歴史ってニュースが積み重なったものなんだ」という当たり前のことがとてもよく理解できる。
紙質も新聞だし、コラムや4コマ漫画もあって読んでて飽きない。中学高校時代にこういうのあったら、歴史がタテに理解できて良かったのになぁ。

1996年03月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:雑学・その他

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