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LV3「夜、空をとぶ」

ランダル・ジャレル著/モーリス・センダック絵/長田弘訳/みすず書房/1600円

夜、空をとぶ
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「長田弘が選んだ7冊」の第3回配本の1冊目。
これは子供にはわからないだろうな。大人の散文だ。絵本とか童話と呼ぶにはちょとつらいかもしれない。

ボク自身はとってもこの本を楽しんだ。行間が濃く言葉は深い。白と黒、昼と夜、生と死、そういったものを上手に対比させながらイメージの断片が次々舞い降りてくる。
ゆっくりゆっくり何度も読み返すとこの本の真価が見えてくる。子供が世界の秘密に気付く一瞬を美しく切り取った佳作。ちなみに5歳の娘にはチンプンカンプンだったようである。無理もないか。

2000年12月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:絵本

LV4「極北が呼ぶ」

ライオネル・デヴィッドスン著/文春文庫/各560円

極北が呼ぶ〈上〉
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冷戦後のスパイ小説はこうなるんだな、と感慨深い。
極寒のシベリアを舞台に繰り広げられるアドベンチャー・スパイ・サスペンスで、下巻途中からの緊迫感は尋常でなく身を震わされる。これだけでも三ツ星をあげたいくらい。

だが、主人公へのカタルシスが弱い、主人公がそこまでする動機が鮮明でない、主人公の恋愛に感情移入できない、そしてなにより命を掛けて受け取りにいく情報がそんなに魅力的な内容ではない……など、ちょっと足を引っ張る要素が多いのだ。惜しい! この、稀に見る不思議なキャラの主人公がもう少ししっかり書きこんであったら「傑作」だったのになぁ。

1997年07月01日(火) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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