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柳瀬尚紀

LV1「翻訳はいかにすべきか」

柳瀬尚紀著/岩波新書/660円

翻訳はいかにすべきか
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「翻訳夜話」とは趣が違う翻訳論だが、内容的にはかなり味があるものだし、翻訳者の苦労話が舞台裏を見ているようで面白い。
ただ、訳例が二葉亭四迷から始まったりするあたり、とっつきにくい。翻訳という作業を個人的体験として平易に解いていった村上・柴田の著作に比べると、ちょっと大上段に振りかぶりすぎているのである。

翻訳はいかにすべきか、という題名にもそれは表れる。上からものを言ってくる感じで、なんというか翻訳は苦行か、とすら思えてくる(まぁヒトによっては苦行なのだろうが、村上・柴田のスタンスとずいぶん違うので)。そこらへんがこの本を固くしている。文春と岩波の違い、ということかな。内容的には部分部分面白いところがあったけど、本としてはイマイチ楽しめなかった、そんな感じ。

2000年11月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:評論

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