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松尾スズキ

LV1「ぬるーい地獄の歩き方」

松尾スズキ著/文春文庫/514円

ぬるーい地獄の歩き方
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面白い。世の中にある「公然とつらがれない地獄」、つまり「ぬるい地獄」に焦点を当てて、ぬるい地獄のまっただ中にいる人(もしくは経験者)と対談しながら、そこでの地獄のぬるぬる具合を楽しむ、という企画自体がまず面白い。

たとえば「子役」の世界。
どうやら地獄らしいが、公然とした地獄ではない。いったいどういう世界なのだ?みんなどこに消えた?そして消える前になぜ太る? そんな疑問を胸に著者は子役出身の訳者にインタビューしていく。「ぬるい地獄ってなんだ?」と読者は思って読み始めるが、読み始めてさえしまえばその意味はすぐわかる。そんな説明しがたい環境に、著者ははじめて焦点を当てた……。

そう、企画は面白いのだ。だが、出てくるテーマがどれも突っ込み不足でもうひとつなのがこの本の難点。惜しい。企画は最高なのに…。痔や若ハゲや付き人はわかる。ぬるい地獄だ。が、メディカルアートってなんだ? いじめや失恋は本当にぬるいのか? もっと他にテーマはないのか?
とても好きなタイプの本なだけに惜しいなぁ。いくらでも突っ込める題材なのに。倍くらい厚くして、テーマもより吟味して、改訂版を出して欲しいと切に望むボクなのである。

2002年05月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:エッセイ , 雑学・その他

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