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保坂和志

LV2「季節の記憶」

保坂和志著/講談社/1600円

季節の記憶
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前作「この人の閾」で芥川賞をとった著者のいわゆる受賞第1作。前作はあまりボクには合わなかったが、1作で判断するのも何なので読んだ。意外と悪くはなかった。

ただ、いくつかやはり好きじゃない部分はある。構成の主要要素である会話にリアリティがあまりない。終始だらだらと普通の人が言いそうもないことを会話し続ける。夏目漱石の小説に出てくるような会話(古臭い物言いという意味でなく内容が)なのだ。この著者はイイタイコトを「しゃべり」で表現しようとしすぎる気がする。
全体に趣味はいいし、言っている内容はよい。だからもう少しエンターテイメントがあるとよりいいと思うのだけど。
なお「季節の記憶」のホームページがあるそうだ。筆者と一緒に実際に小説に出てきた場面を歩ける。そういうのってイイね。http://www.iijnet.or.jp/SHONAN-NET-134/Hosaka/へどうぞ。

1997年02月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:小説(日本)

LV2「この人の閾(いき)」

保坂和志著/新潮社/1300円

この人の閾(いき)
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第113回芥川賞の受賞作。
柳美里の「フルハウス」と争って結果的には勝ったのだが、ボクなら「フルハウス」にあげるかもと思った。

ちなみに「閾(いき)」を「新解さん」でひいてみると【心理学で、ある事が意識されるか否かの境目】とある。そんな小難しい題名にせずとも主題は語れるはず。題名的に損しているなぁと思う。文体もわりとダラダラ説明系で新鮮味がなく、主題への収束力も弱い。何も起こらない中でのドラマを描いているのはわかるし、その中でのいろんなドラマも読み取れるのだが、どうにもノリきれない。趣味の違いもあるとは思うけど、ボクには合わなかった本。ボクの読み方が浅いのかもしれないが。

1996年08月01日(木) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:小説(日本)

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