自分の「ミッション」を思い出した日

2014年3月12日(水) 11:59:20

昨日の311は、個人的に「初心」を取り戻すいい日になった。

震災支援の初心ももちろんあるけど、それだけではなくて、なんというか、コミュニケーションの初心というか、日々生きて行く上での初心というか。。。初心というか、自分の「ミッション」かもしれない。

それって何って?
いや、とっても青臭いうえに砂糖菓子のように甘いので、こういうの読むとむかつく人は以下読まないでください。


ボクは、身近な人を笑顔にしたい。
そのために仕事をし、コミュニケーション・プランニングをし、支援活動をしている。

そして、そのためには自分自身も笑顔でないと無理なので、そうなれるよう生活や精神を心地良くしていく。

そんなようなこと。

青くて甘い。でも、その青さと甘さをちょっと忘れてた。

身近な人っていうのは、家族だけでなくて。
友人や知人、仲間、同僚、たまたま出会った人、話をした人、通勤電車ですれ違った人、一度行っただけの街のあの居酒屋のおばちゃん、これをたまたま読んだあなた・・・

ボクと多少なりとも「ご縁」があった人を、少し笑顔にする。
そしてそれが隣の人に伝播していく。そんなようなこと。

たとえばこのサイトだって、そういう想いでやってきたはずだ。
一銭にもならないのに膨大な情報をアウトプットしてきた。それはご縁があったあなたに少し笑顔になってもらうためだったはず。。。

仕事だって、クライアントのため、とか、日本のため、とか、そういう漠然と大きなもののためではなくて、クライアントの中でご縁があったある人を少し笑顔にする、日本の中でご縁があったある人を少し笑顔にする。そんなこと。

逆に言うと、そのくらいしかできない。
でも、そのためには、手段は問わない。
様々なコンテンツもメディアもサービスも対話も触れ合いもなんでも使う。

なので、広告会社から独立して、自由に動けるスタンスを手に入れた。はず。

そんな自分の根源に関わる大事なことをちょっと忘れてて、なんか大きなものと闘おうとして、大きなことをやろうとして、浮いて沈んではね返されて、疲れて、無気力になりつつあった。。。ま、どうでもいいか、って。。。


思い出したきっかけは、昨日オープンした「助けあいジャパン」のこの企画

3年前の3月11日、あなたが何をツイートしていたか、が、読める。
正確に言うと、2011年3月11日14時46分のひとつ前のツイートと、その後 1 週間のツイートを表示する企画。

身内のこの企画、わかっていたのにしてやられた。

3年前の311というと、会社を辞めて独立する月とたまたま重なり、自分の「ミッション」、つまり「存在意義」が明確だったときだ。

そのせいだろう。
自分で言うのもなんだけど、3年前の311からの1週間、オレ、異様に動いていた。

すげー活動してる。ばんばんプロジェクト立ち上げて、がんがん動きまくっている。つか寝ていない。

そのときの自分の想いとモチベーションを、当時のツイート群を読んで、すごくリアルに思い出した。手に取るように。

ソーシャルメディアが普及しつつあった当時、すでに東北は遠くなかった。
なぜなら「友人の友人」が東北にいる。住んでいたり被害に遭ったりしている。

大震災が、その大きな被害が、「友人の向こう側」にあった。
それは阪神大震災とも中越大地震とも違って、とっても近いものだった。

つまり、東北のため、とか、日本のため、とかではなく、「身近な人のため」にボクは動いていた。

ボクにとって、異様に動いたモチベーションは「身近な人を少しでも笑顔にできないか」だった。

当時のツイートを読みながら、あれ?って気がついた。

いつの間にか、自分の中で、「東北のため」とか「日本のため」とか、目的が肥大化してないか?

あれ?
そういえば、仕事やら個人発信やらも、「身近な人を笑顔にしたい」っていうの忘れて、なんだか目的が肥大化してないか??

あー、あー、あー、って汗かきながら思い出した。

そうか、ここんとこ見失ってたのはこれだったか!

なんだか妙につらかったのはこのせいだったか!



ダメ押しは、昨日の夜。

311を機に助けあいジャパンの仲間が集まった。

そこで、仲間のひとり、支援に走り回る学生が号泣するのを、見た。
仲間と動ける幸せの涙であり、自分の苦しみを吐露する涙でもあった。

青くて甘い。
でも、その青さと甘さに衝撃を受けた。

自分の中のそれをちょっと忘れてた。
いや、見て見ぬふりをしていた。もう大人だし、とか蓋してた。

青くて甘くて結構。

ボクは、身近な人を笑顔にしたい。

なんか、ようやく目が覚めた。

眠っててごめん。起きなきゃ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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