">

新幹線の洗面台で中腰スライド作り。そして朝うどん対決!

2013年7月29日(月) 11:01:14

先週金曜日、広島の中国新聞で講演してきた。

ボクは、実はこれからのソーシャルメディア時代、地域というソーシャルグラフを持つ地方紙には千載一遇のチャンスだと思っていて、ちゃんとその強みさえ活かせれば「最強」になれるのではないかと愚考している。

だから、講演の最初は「なぜ新聞メディアはどんどんしんどくなるのか」というところから入らせていただいて、その後はソーシャルグラフ・プラットフォームの特徴と、それを地方紙としてどう活かしていければ「最強」になるのかをさらっとお話させていただいた。

小さなグループの連なりで出来ているソーシャルグラフ。地域の情報源である地方紙ほどそれを有効活用できるメディアはないのではないかと思っている。ただ、そのためにはちょっとした「別アプローチ」が必要で・・・って、まぁそれはまた仕事の話になっちゃうからここではしないけど。

で、そんな講演のスライド、アタマの中では出来上がっていたわけですね。
だから「まぁ広島に行く4時間の新幹線の中で作ればいいや…」とすっかり油断して当日を迎えたわけです。

ボクは大阪支社の新入社員だった28年前に日航機事故があり、会社の知り合いを7名亡くしたんですね。
だから陸路で行けるところはなるべく陸路で行くクセがついてます。広島までの4時間はぎりぎり陸路。長いから「まぁそこで作れるや」と思っていたわけ。

ところが!

スライド作るためにMac用の電源が欲しいからグリーン車に乗ったというのに、なんと、ものすごく古い車両で電源が席にない!!
電源、当然あると思って充電をせずに来てしまったので、バッテリーがギリギリ! スライド作れない! 大ピンチ!!

車掌が来たので「どっかに電源ある席ありませんか? 車両の一番前とか後の席に電源ありませんか?」と聞いても「申し訳ありません、これ、古い車両で、、、洗面台にしかないんです」と。

洗面台かよ・・・マジか・・・

仕方がないから行きましたよ洗面台。
だって4時間と少し後には講演が始まる。背に腹は替えられない。写真のように洗面台にMac置いて、古くてすごく揺れる車両で中腰(空気椅子状態)になって、キーノートで必死にスライドを作っていったです。

幸い空いていたし、洗面台も2つあったので迷惑にはならなかったけど、たまにトイレに来る人に「こいつはいったい何をやっているんだ」と毎回のぞき込まれながら。そして車内販売のおねえちゃんには「おつかれさまです」と毎回気遣われながら。

30分くらいガガガとがんばるとバッテリーが40%くらいまで溜まる。
そしたら席に戻ってドドドと書く。
1時間くらい経ってまた減ってきたらまた洗面台に行ってグググと書く。
ある程度バッテリーが溜まったらまた席に戻ってゴゴゴと書く。

いやー、ジム通いのおかげか腰にも膝にも来なかったけど、とにかく車両が古くて揺れるので、目が死んだ。頭痛も死んだ。そして肩も死んだ。

それはともかく、なんか逆に気合い入ってしまったみたいで、短くまとめようと思ったのになんと150ページに膨れあがっていて、これ90分で話せるかなぁという量。いやー盛り沢山になっちゃったなぁ・・・

ま、おかげで、わりといい講演になったとは思います。
なんとか要点は伝わったと思うし。
こういうトラブルがあるときって、逆に良くなることが多いですよね。


講演終了後。
広島での夜はシャオヘイくんたちがつきあってくれて、実に肉がうまい銀山町の「カジーノ」という店でご飯した。

で、そこで一緒に飲んだ人の中にうどん屋の若大将がいて、ボクの「うまひゃひゃさぬきうどん」読んでくれてたみたいで、なぜか「うどん勝負」することになったですね(ボクは作らず、彼のうどんを食べるだけだけどw)

つか、なんでそういうことになったか覚えてないんだけどw

翌朝。
朝から店開けてくれて、早朝うどん対決!

若大将は朝3時には店行って(というか店に泊まって)、準備万全、うどん打って待ってくれていたみたい(すまんすまん)。

ボクは、ちょっと前の話とはいえうどん経験はそこそこあるし、それを一冊に体系づけてまとめているので「自分の中にうどんについての基準と考えがはっきりある」ですね。本を書くということは自分の考えをまとめる作業なので、そこはあやふやになってない。

だから、あやふやな麺だったらマジメにこき下ろしてやろうと(ちょっと上から目線っぽく)身構えてお店に行ったですよ。だってちゃんと感想を伝えないと失礼だから。

でも。
これがなかなかうまいうどんじゃないですか!

さぬきとはちょっと方向が違うのだけど、なかなかの粘りと喉越し。
口内暴力系ではなく、やさしい粘りとなめらかな喉越し。でも芯はしっかりしてる。もうちょい口の中でツルリと逃げ回る躍動感が欲しいのだけど、それだとさぬきになっちゃうから、広島のうどんとしてこのやさしさは残してほしいかも。

一応、若大将に「もうちょい粘り方向に加水をするともっと特徴が出て云々」とか偉そうに言ってみたりしたけど、これはこれで完成品かも。いや、なかなかのものでした。

冷たいのと(写真)、おじやうどんもいただいて、満腹のモーニングうどん!(もちろんこの日だけの特別だけど)

みなさん、広島県立病院前「手打ちうどん 太閤」の若大将をよろしく!

ちなみに親子丼もうまいらしいっす。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事