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まだ、東日本大震災からたった1年9ヶ月

2012年12月11日(火) 7:38:48

今日は12月11日。

あの3月11日の大震災から1年9ヶ月目になる。

被災地に行けばわかるけど、1年9ヶ月経ったと信じられないくらい「あのときのまんま」の街がほとんど。表通りは瓦礫が片づけられたので表面的にはきれいになっているけど、裏道に入るとまだ息を呑む。家も生活も仕事も、復旧・復興がほとんど前に進んでいない。

福島にいたっては、福島を常に回っている助けあいジャパン 石川淳哉副会長に言わせるとこんな状態だ。

「福島は未だに『被災中』『命の危険がある緊急フェーズ』の真っ只中。普通は72時間と言われる震災緊急フェーズ。それが20ヶ月以上も続けばどうかしてしまう。まだまだ復旧・復興とするには早すぎる」

あと5日で衆議院議員選挙。
政策論戦が主体になっているものの、どの政党がメイン政策のひとつに「復興」を掲げているだろうか。原発、TPP、増税。それはわかった。大切だ。でも「復興」はどこに行った。復興についてメインで論戦してくれ。まだたった1年9ヶ月なのだ。福島はまだ被災中なのだ。

4日前(12月7日)の大地震は、選挙前に我々や政党に「311」を思い出させるために、我慢強い東北があえて怒ったのではないかとすら思ったよ。

写真はボクも主宰者のひとりである「くらしのある家プロジェクト」による宮城県マリンゲート塩釜での「瓦礫木っ端によるクリスマスツリー」。

ボクは今回仕事で行けなかったのだけど、黒田征太郎さん、涼仙さん、内藤久幹くん、宇野実樹さん、山口香さん、田頭真理子さんなどを中心に、たくさんの地元の人たちや子供たちとともに、この土日月、零下な気温と冷たい潮風に震えながら作業して立てたもの。
瓦礫木っ端を集め、子供たちがオーナメントを作り、素朴だがユニークで力強いツリーになった(12/25まで点灯)。

たしかに「今年ってオリンピックあったんだっけ?」と遠く思い出すくらい、時間が早く、情報消費も早い現代。

でも、これだけは、あえて何度も何度も意識的に思い出して情報消費を遅めないといけないと思う。

まだ、東日本大震災からたった1年9ヶ月、なのだ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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