まだ全然どうなるかわからないけど

2009年12月 8日(火) 7:30:35

昨日書いた心臓移植募金の話というか夢想の話だが、ツイッター上で思いも寄らぬ進展があった。しかもすごいスピードで。

朝にそのさなメモを更新してから次々とツイッターに反応が入り、iPhoneのアプリで「募金アプリ」は作れないかという話になり、いろんな意見がいろんな人から出た挙げ句「じゃ作ってみましょうか」と買って出てくれた方がいて、あれよあれよという間に物事が(すべてツイッター上で)決まっていったのである。

で、約3時間後には「じゃぁリアルで打ち合わせをしましょう」という話になり、銀座のアップルストア前での待ち合わせも決まり、夜の18時にはボクとその開発者(2人)が「はじめましてー。さてどうやって進めよう?」と、アップルストア近くのコーヒーショップで打ち合わせをしていたという展開。

なんだか不思議だ…。
というか、企画内容から待ち合わせ場所までツイッター上でフルオープンというのが面白かった。イマっぽい。

もちろんまだ走り始めたばかりだし、問題も山積。
アプリ開発は間に合いそうなのだけど、アップルがクリスマス進行なので査定・承認が間に合わず、年内リリースは難しそうだし、「募金アプリを小売りしてその収益が先方にすべて直接入るというシンプルな仕組み(つまり我々には一銭も入らない)」を考えているので、先方にとっては課税の問題もある(これもツイッター上で呼びかけて、いま詳しい方に取材中)。

というか、3人で会って話を進めてはいるが、募金している「救う会」もご家族のことも全然知らない(笑)。
ボク自身「知人の友人の娘さん」というだけで直接先方を知らないのでまだ話すら出来ていない。なんだかわからないけどツイッター上で話が進み、とにかく走り始めちゃったというのが実際のところ。もしかしたら先方にご迷惑かもしれないくらいで(もしそうならすぐ止めるけど)。

また、この手の「ネットを使って少額募金ができればいいね」という話は昔からあって、もう10年以上プロとしてもアマチュアとしてもネットに関わっているのでボクもそれは知っているし、そういうサイトがすでにあるのも知っている(なかなか広まらないので、どこかでまだ生活者に不便な形態なのかもしれない)。カード会社が募金のカード決済に後ろ向きなのも知ったし、募金詐欺やプライバシー侵害なども含めてトラブルの前例もたくさん聞こえてきた。先人たちもいろいろ苦労しているので、きっと思いも寄らぬ落とし穴や障害が待ち受けているのだろう。

ただ、ツイッターみたいな「ソーシャルメディアの象徴」みたいなサービスの普及もあって、ちょっと前より機が熟した実感はあるので、実験的でもいいからやってみる価値はあると思っている。「夢想しているヒマがあったらやりゃーいいじゃん」理論。

なにより、お会いした開発者のおふたりがとても前向きで気持ちよかったのもモチベーションが上がった理由。
実はおふたりが名刺を持ってなかったこともあり、まだリアルネーム(本名)すら知らない(ツイッター上では keiotu さんという名前)。でも、もともとの目的の持つポジティブさや、ツイッターが持つポジティブさも相まって、変なことにはならないと信じている。デザイナーもニューヨークに確保した(ネット上でやりとりする)。

というかですね、アプリを売って募金とすると、収入が課税対象となるので、所得税だけでなく翌年の住民税や国保税にも影響してくるので現実的ではないという意見を先ほどいただき、いきなり根本的な部分でつまずきそうな予感(笑)。なんとかゴールに辿り着いたとしてもまったく売れない(つまり募金が集まらない)可能性もある。まぁでも動いてみてはじめて見える景色もある。動かなきゃ何も見えてこない。動いてなんぼ。そんな感じ。

ええと、募金アプリに限らず、なにかアイデアある方がいらっしゃいましたらメールやツイッターでお願いいたします。
大勢の知見が集まれば、ひょっとしたら障壁を越えられるアイデアが出るかもしれない(←相変わらず夢想)。

いや、そんなことより個人的には原稿の〆切をどうするつもりかって話もある。編集者とか「こいつ一体なにやってんだ !?」と怒ってる気が…。


※いま「ゆうりちゃんを救う会」のサイトを見てみたら、昨日より3000万円くらい増えて1億1千万円近くになっている…。もしかしたらアプリ作る前に目標達成しちゃうかも(笑)

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事