兵庫県立ピッコロ劇団「モスラを待って」

2009年11月28日(土) 19:33:36

全国初の県立劇団である 兵庫県立ピッコロ劇団の東京公演「モスラを待って」を観劇してきた。
平成19年度文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞受賞作品(ものものしいな)。今回の東京公演は明日まで。明日はまだ席が若干あるらしい。こういう地元に密着した劇団は応援したい。しかも昔住んでいた西宮の劇団だからね。

会場の「あうるすぽっと」は、移転した「東池袋 大勝軒」のちょうど真ん前のビルにある新しい劇場。
14時開演だったので約20年ぶりに「大勝軒」で食べてから行った。ラーメンはほとんど詳しくないんだけど、一時再開発で閉店してたんだよね? 今年の頭だったかに移転&復活したと聞く。有名な山岸さんも店頭の券売機横にニコニコ座っていた。巨大なパンダのぬいぐるみみたいで可愛い(失礼!)。大行列で有名な店だったが、今日はほとんど行列もなくすっと食べられた。つけ麺もいろんな店が出来たからなぁ…。

で、満腹になってピッコロ劇団。
この「モスラを待って」は、脚本家・鄭義信がピッコロ劇団に書き下ろした作品で、演出は「南河内万歳一座」の内藤浩敬である。
南河内万歳一座かぁ……なつかしいなぁ。大阪勤務時代に何回か観に行った。大阪は小劇団が盛んで、槍魔栗三助(やりまくりさんすけ:現在の生瀬勝久)がやっていた「そとばこまち」とか、まだ超無名だった「劇団新感線」(古田新太や羽野晶紀や高田聖子なんかが所属)とかよく観に行った。売れない役者さんたちにボクが作ったラジオCMに安く出てもらったりしてたっけ。古田新太さんとかとてもよく出てもらっていた(「第三舞台」の人たちにもよく出てもらっていた)。

とか、回想に浸っている間に公演が始まった。
映画(「帰って来たモスラ」)の撮影現場(しかも大晦日)のドタバタを軸に、様々な人間模様を詰め込んだコメディ。題名からして「ゴドーを待ちながら」的なのかなと予想していったが、そんな不条理劇ではなく、いろんな要素を詰め込みつつも、かなりわかりやすい人間模様となっていた。このわかりやすさはちょっと昭和ちっく。

ただ、全体に少し吉本新喜劇的なノリがあり、東京のお客さん的には空回りしていた部分はあったかも。
大阪勤務が長かったボクは「前のめりで笑いに行く」ことを知っているからまだしもだったが、演劇を「鑑賞」しちゃう東京のお客さんから「軽い笑い」を取るのは至難の業。その辺、少しかわいそうだったかもしれない。これ、観客のノリ次第でもっともっと面白くなるのにな。

素晴らしかったのは主演(客演)の剣幸。
いやー、この人、宝塚劇団トップスター時代(ウタコ時代)、わりと惚れて観に行っていたんだよなぁ。懐かしかった…。でもって、抜群の存在感と歌唱力でほとんど持って行ってしまった状態。実にうまかった。コミカルな演技も抜群。あぁもっとこの人の舞台が観たい!

出演は他に山田裕、平井久美子、橘義、森好文、木村保、吉村祐樹、杏華、今井佐知子など。みんな達者で安定していたが、やっぱりその大阪ノリが東京では空回り気味で、そこが惜しかったかも。笑いが来ないからみんな焦っちゃって、もっと空回りが進行した感じ。大阪か西宮で観たらまったく違う空気だっただろうなぁ。惜しい!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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