トップ > おいしい店リスト > さとなおの行った店リスト【東京】〜赤坂・四ツ谷・荒木町・神楽坂・九段下エリア
さとなおの行った店リスト 東京
赤坂・四ツ谷・荒木町・神楽坂・九段下エリア
このコーナーは、ボクが実際に行ったレストランを記録したものです。
個人サイトの個人的食べ歩き記録です。ガイドでも評価でもありません。
ですので、読みやすさなどを考えずざっと一覧してあります。コメントも短く散漫なものです。ご了承ください。
ただ、この記録を利用して、あなたが行った店の感想とボクの感想とを比較することができます。そうして趣味嗜好がボクと合うか合わないかを調べ、趣味嗜好が近かった方は「さとなおの好きな店リスト」をご覧ください。店の選択により便利になっています(「このコーナーの使い方」参照)。
なお、自分の好き嫌いを相対化するために、店をラブ度で表しています。ボク個人の「お気に入り度」の目安として参考にしてください(味の評価でも店の優劣でもありません)。
また、古い訪問年月日の感想も出てきます。それはその時の感想。その後、当然、店は変化しています。それはご自分でお確かめください。住所・電話・営業時間などについても変わっている可能性があります(閉店した店もあります)。ご注意ください。
※ 下記エリアをクリックすると各エリアにショートカットできます。
※※各エリアごとに「和食(鮨、蕎麦、居酒屋…)→洋食(フレンチ、イタリアン…)→アジア系(中国、韓国…)→その他系(南米、バー…)」の順で並んでいます。ジャンル別に見たい方はこちらに戻ってジャンル別をご利用ください。
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| 赤坂・溜池・永田町・紀尾井町・平河町・麹町エリア |
鮨兆(赤坂)
東京都港区赤坂3-6-10 第三セイコービル3F/03-3585-7917/11.30〜14/17.30〜27(土11.30〜23.30)/日祝休
鮨。夜は行ったことないのだが(高いらしい)、ここは昼が有名。名物ランチ「おまぜ」。いわゆる「ちらし鮨」なのだが、タネを細かく切って、ご飯に混ぜ込んでいるから「おまぜ」。イクラとエビと赤身と白身とイカと玉子とキュウリとタクワンと青梅と…、と、いろんなものが彩りよく細切れになって入っていて、酢飯は全体に醤油(煮きり)味になっている。それが混ぜられている状態。で、1500円するんだけど、意外とお得感がある。大盛りをお願いするとかなりの大盛りで出てくるんだけど、値段が変わらない。そのうえ、最初に白味噌の味噌汁が出て、食べてる途中に赤だしも出てくる。味噌汁の二度攻め(おかわり自由)。これは初体験。んでもって、食べ終わるとデザート(ボクのときは葛切り)。そんで、会計時に「どらやき」のお土産までつく。これで1500円。安いなぁ。全体にもともと量が多いので、大盛りでなくても普通盛りでわりと充分。まぁちょっと味が濃すぎる部分があるのと、店が(夜は高いらしいのに)かなりごちゃついているのと、行列が激しいのが難だけど、赤坂のランチではなかなかオススメ。07年3月。
喜久好(赤坂)
東京都港区赤坂3-16-2/03-3585-2478/12.30〜13.30/17〜22/日祝休/15000円〜
鮨。無口でストイックな親方がひとりで握る。藤本繁蔵の弟子のひとりでもある。壁にかかった「握」の文字が力強く、食べているこちらも思わず姿勢を正す。そうして握られた鮨は、白身、コハダ、穴子、赤身、すべてに完成度が高い。大ぶりでタネは大きめ。多少酢飯とのバランスが悪い握りもあった。酢飯とタネの温度差があるのもあり。店は清潔だしご主人真面目で気分はよい。ただ、ボクはくつろげなかった。全体にストイックすぎるのが好みの分かれるところかもしれない。ひとりで行くとやっぱりちょっと緊張する。藤本繁蔵の弟子の中では「山路」に比較的近い握りかな。少しクラシックタイプである。95年9月。01年2月。03年11月。
楽亭(赤坂)
東京都港区赤坂6-8-1/03-3585-3743
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
赤坂 閑人(赤坂)
東京都港区赤坂3-12-7 花岡ビル2F/03-3560-1166/11.30〜14/17.30〜24/日祝休
割烹。「かんじん」と読む。個室中心の和食店で、夜の会席は10000円から20000円まで。特に「夜の接待コース(亭主おまかせ会席)」は15000円〜20000円で、素材から料理から、ザ・接待、という感じのラインナップ。本当に贅沢な素材をちょっとだけ給するという、わりと年齢が行った方を接待するのに最適な店かも。いただいた中では「天然の海うなぎの白焼き」が素晴らしかった(海うなぎとは川にのぼらないうなぎ。海水と川水が混じり合う汽水域に棲む)。海うなぎは川うなぎより味が落ちると言われるが、天然の川うなぎがほとんど流通しない現在、一流の料理人の手で料理された天然海うなぎはやはりひと味違う味。うなぎの香りが鼻に駆け上がる。脂が特に上品。皮はカリカリで身はトロトロのうまさ。これは絶品だった。伊勢エビや金華豚や土鍋ごはんもよろしかった。着物を着た女性の接客はとても丁寧。全体に接待に向いている店。09年4月。
古母里(赤坂)
東京都港区赤坂3-14-4 大橋ビル3F/03-3583-0440
割烹。こぼり。小堀さんというご主人がやっている。赤坂でも古い店で、わりと大物系(先生系、芸能界大物系)の常連客が多く、独特の雰囲気。赤坂で古い割烹で大物系というと、すごい門構えの料亭っぽい店を想像させるが、さにあらず。雑居ビルの階段上がって「ここが入り口?」と不安になるような普通の引き戸をあけるといきなり店内だったりする。20畳ほどの昭和っぽい空間にテーブルが4つほど並び、奥に座敷(上階に個室もあるみたい)。調理場との境目もいきなりで、なんだか普通の古い家みたいな感じ。着物の女将さんをはじめとしたサービス陣もその辺に所在なげに立っている。机の上にはメニューを貼った分厚い板。
料理はなかなかおいしい。それも料亭的なおいしさではなくて「おいしすぎない、どこか家庭的な美味」。接待され疲れた大物系が喜ぶ味と言い換えてもいい。そういう料理が程よい量で出てくる上にどんなカスタマイズ(わがまま)も言える感じ。こりゃ赤坂の地で長く流行っているだけのことはある。最初にネタ箱に魚を盛って持ってきて、「今日あるお魚です」と料理法とともに全部教えてくれる。大きい魚から小さいのまで、新鮮なものから干物まで、どんな要望にも応えられる品揃え。大きさも個数もすべてカスタマイズできる。で、それをアテに酒を飲んでいると、次はメニューを見せてくれるんだけど、これがまた豊富で膨大。目移りしまくる。
メインはやっぱりここの名物「しゃぶしゃぶ」かな。一枚単位で頼める大きな霜降り肉。霜降り肉が嫌いなボクでもしゃぶしゃぶなら大丈夫。ここのしゃぶしゃぶはうまいなぁ。素材も別格級。〆はメニューに書いてあるところの「日本一の卵かけご飯」か。これもうまい。
ちなみに、大物接待客じゃない我々自腹客にとっては、値段と味と雰囲気が多少アンバランスに感じることだろう。すごい高いというわけではないけど、こういう店を自然に使いこなすためにはある程度の年月と経験は必要かも。とはいえ、何かの時のために(どんな時だ?)、ひとつ手持ちカードとして持っておいてもいい店かな、とは思う。08年1月。
菊の井(赤坂)
東京都港区赤坂6-13-8/03-3568-6055/17〜21/日休/懐石コース 15750円、18900円、21000円
割烹。京都は高台寺にある有名店の赤坂支店。門を入り暗くて細いアプローチを歩いているうちに気分は京都になっていく。この導入部分は見事。ただ、店内は照明が明るくその気分も長持ちしない。
カウンターでいただいた。料理は京都本店の村田氏の弟さんが作る。ゆず酒から始まり、盛りつけが美しい先付、焦点がきちんときている椀物、滋味溢れる八寸や炊き合わせなど、安心して食べられる懐石コースだった。印象は強くないものの、上品で美しい。ただ、格安なので望みすぎなのかもしれないが、東京で食べているだけにもう少し「京」をわかりやすく感じたい部分はあるかもしれない。
大きく不満が残ったのはサービス。会話がどう盛り上がっていようが、無理矢理料理説明に割り込んでくる。これで何度会話が途切れてしまったか…。また、カウンター内の料理人が着ている白服(割烹着?)が薄汚れているのも残念。真っ白でパリッとしているだけでずいぶん雰囲気が違うと思うのだが。05年11月。
赤坂潭亭(赤坂)
東京都港区赤坂6-16-11 浜ビルB1F/03-3584-6646/12〜15/18〜23/日祝予約必要/15000円〜
沖縄郷土料理。懐石。「たんてい」と読む。いわゆる一般的な(そして安価な)沖縄郷土料理ではなく、沖縄の食材をふんだんに使った沖縄懐石料理。琉球料理の伝統を研究した上品で洗練された料理群である。夜の懐石コースは10500円、13650円、15750円。そう、ここは高級懐石なのだ。量もこぢんまりしているし、味もあっさりめ。普通の沖縄料理をイメージして訪れると相当印象が違うだろう。
「沖縄の光と土と水を食す」というのがコンセプト。 味だけでなくインテリアもそんな雰囲気になっていて、土壁と木の階段を下りていくアプローチからしてそれが感じられる。インテリアは落ち着いていてとてもいい。器もすべて沖縄の作家物。泡盛や料理とよく合う。料理は月変わりのコース料理。沖縄直送の島野菜(アダン、オオタニワタリ、ニガナなど)をふんだんに使った上品かつヘルシーなもの。素材の味を出来るだけ失わないようにしつつ、そこに洗練を加えている。沖縄料理独特の強い個性が活かされているというより、伝統の沖縄料理をより洗練させたという感じ。
沖縄の首里にも「潭亭」という八重山料理店がある(一回行ったことがある)。赤坂潭亭はそこに通って料理を教えてもらった女将が開いた店らしい。支店関係にないが名前をいただいた、と説明された。確かに味の方向性はずいぶん違うかも。当日、真ん中のコースをとって泡盛を入れてひとり19000円。味はとてもいいが、覚悟しないと少々高い。昼のミニ懐石が5250円、昼のコースが8400円。昼でも立派な高級懐石だ。04年6月。
室町砂場 赤坂店(赤坂)
東京都港区赤坂6-3-5/03-3583-7670/11〜20(土〜19.30)/日祝・第三土休
そば。いわゆる「赤坂砂場」。昼下がり、オジサンやオバサンがひとりで酒を飲んで蕎麦をたぐってはサッと帰って行く。それがとても似合う小体な店。黒塗りの車を待たせて食べてる偉いさん。どっかで見た有名人など、客はやんごとない感じだが、この店の接客はどの人にも平等で飄々としており感じがいい。機械打ちの二八蕎麦だがちゃんと香りもほどよくなかなかうまい。玉子焼き。焼き鳥などの一品もうまい。夏の氷うどん、冷やししるこもよい。ひとりでちょっとだけ、という時に妙に行きたくなる店だ。建物の感じもとてもいい。02年2月。再訪数回。
やき鶏や なかいち(赤坂)
東京都港区赤坂3-18-6/03-3505-1571/17.30〜23/月休
焼き鳥。表看板には「やき鶏や」としか書いてないから正式店名はそれなのかもしれないが、名刺をもらうと「やき鶏や なかいち」とある。もともと大阪は心斎橋にあった店で赤坂に移ってきたらしい。串焼きにする焼き鳥ではなく、ガスロースターで焼肉みたいに各個人が焼くユニークな焼き鳥。鶏の各部位とキンカン(卵になる前の黄身の部分)を焼いていくのだが、焼肉より焼き方がずっと難しい。慣れないと焦がしたりレアすぎたりと失敗も多いだろう。でも肉質はとてもいいので、ちゃんと焼けるようになったら相当楽しくおいしいと思われる。基本の焼きセットで3500円。安い。とり刺(なかなか良い)とご飯もの(親子丼かカレー)までついたコースでも4800円と格安。ビールも生が550円と安いので全体に安くつく。うまく焼けさえすれば相当いい店。BGMはなぜか昭和50年代の歌謡曲である。06年12月。
まるせん(赤坂)
東京都港区赤坂1-8-6/03-5575-3060/11.30〜14/17.30〜22.30/土日祝休/5000円〜
居酒屋。ちょっとお洒落に整えた居酒屋。もともとは若夫婦が親密な空間を作り上げていたらしいが、いまやちょっとチェーン店っぽいにおいのする居酒屋になりつつあるかも。置いてある素材はまぁまぁだし、牛タンの香り煮やホヤの塩辛である「ばくらい」などは美味しかったが、創作料理系は可もなく不可もない。全体に悪くはないのだが、あまりくつろげなかったのはなぜだろう。00年8月。
赤坂 麦屋(赤坂)
東京都港区赤坂6-3-13/03-3586-9754/11.30〜14/17.30〜24/土日祝休
居酒屋。赤坂の路地にある納屋っぽい店。まぁまぁいい雰囲気。蕎麦居酒屋というスタイルらしく最後は蕎麦で〆る。料理は刺身、焼き魚、天ぷらなどの他、居酒屋系一品がズラリと並ぶ。古い民家のような雰囲気の中、わりと楽しく過ごせるかも。コースは3700円からと赤坂ではリーズナブル。入り口横に座敷がある。06年1月。
ル・マエストロ・ポール・ボキューズ・トーキョー(赤坂)
東京都港区赤坂1-12-32
フレンチ。サントリーホールのまん前にある、フランスの超有名店「ポール・ボキューズ」の支店。当日、ある会への参加だったので特別おまかせ料理を食べたから一般化はできないのかもしれないが、料理自体はそんなに印象に残るものではなかった。スペシャリテの雲丹卵も期待したほどではなかったし、メインの仔牛頬肉のクレピネットは臭味が悪い方に転んでいてイマイチだった。市川シェフはこれからを担う若手の有望株。もう少し印象強くメリハリのある料理を期待したい。サービスは洗練されていて感じが良い。なお、チーズの充実には目を見張るものがあった。楽しい。97年3月。
※その後、閉店。市川シェフは西麻布三丁目に「レストランW」を開いた。
レチュード(赤坂)
東京都港区赤坂2-21-10/03-3583-2121/11.30〜15/18〜21.30/無休/http://letude.com/
フレンチ。飯田橋のワイン・ビストロ「ラ・ターシュ」が赤坂に移転して「レチュード」となった。ワインが安く飲めて料理もそこそこだった「ラ・ターシュ」のコンセプトとはずいぶん違い、本格的レストランを狙っている感じ。店内は以前のカジュアルさは影を潜め、やわらかく上品な雰囲気で満たされている。なかなか美味しそうな空間だ。コースは5000円、7500円、10000円。アラカルトからセレクトできる方式。メニューはとても魅力的でどれも食べたく思い、皿数が多い7500円のにしたのだが印象に残る料理が少なかったのが残念。料理名・素材が魅力的なだけに落差が激しく感じられてしまった。みどりショップからの野菜が自慢ならもっと徹底的にそれを食べてみたいし、ジビエ類ももっと特徴を活かした強さが欲しい。新装オープンしてすぐ出かけたのでまだいろいろ落ち着いてないとは思うが、この店ならではのポイントがなく全体に印象が薄い。「ラ・ターシュ」時代は売りだったワインも、なんか普通の店っぽく平均化されてしまった印象。応援したいのだが応援するポイントが見つからず歯がゆい感じ。03年2月。
ラ・トゥール・ダルジャン(赤坂)
東京都千代田区紀尾井町4-1ホテル・ニューオータニ内/03-3239-3111/17.30〜21/月休/30000円
フレンチ。フランスの超有名店の支店。鴨料理であまりに有名だが、全体に特に強いインパクトを感じない料理だった。鴨はナンバー付きで出てくるのだが、印象に残らない味で残念。雰囲気はさすがに超豪華。エントランスの長い廊下は両側に世界の有名人のサインが貼ってあり、気分は高まるがちょっと嫌みでもある。店内は天井が高く、調度品も豪華のひと言。接客はめちゃめちゃ丁寧。志と気位が高いサービスで素晴らしい。料金的にはかなり高いので再訪意欲はなかなか湧かないが、一生に一度の記念日とかならうってつけかもしれない店。安定感あり。1994年3月。
ラ・ベル・エポック(赤坂)
東京都港区虎ノ門2-10-4 ホテルオークラ別館12階/03-3505-6073/11.30〜14/17.30〜21(土日祝は夜のみ)/月休/20000円
フレンチ。ホテルオークラのメインダイニング。びっくりするのはサービスである。丁寧親切、細かいところに実に良く気を遣ってくれ、距離感も抜群。笑顔にも溢れているし適度にカジュアルだ。久しぶりに本物のサービスに触れた気がする。よく訓練されていて、かつ「私たちは日本一のホテルのフレンチのギャルソンなのだ」という良い意味での高いプライドが感じられる。高級フレンチということでちょっと入っていた肩の力がすぅっと抜けていく。くつろがせる、とはこういうことを言うのだな。
そしてそのサービスを包み込む空間も(ここまで徹底すると)素晴らしい。アールヌーボー調で統一されたそれは、古さも味になり、悪趣味寸前とも言えるものがすべていい方に転んでいる。というか、こういう古さを維持したレストランが日本には少なすぎるのだ。バブル期に建て替えすぎたせいである。そういう意味で貴重なインテリア。広々とってあるテーブルまわりもなかなか良い。ステンドグラス状に仕切られた半個室は(ホテルの用途としてよくある)ちょっとした会合などにもちょうどいいだろう。
このように、プライドと歴史を感じさせるいい店なのだが、弱点は料理である。街場のフレンチのレベルが格段に底上げされたいま、ここより刺激的で美味しい料理はちまたに溢れてしまっている。もちろん美味しくないわけではない。美味しいのだが、奔放に工夫し流行を取り入れ個性を打ち出した他のフレンチと闘うにはちょっと弱すぎる。というか、やっぱりホテルフレンチは誰にでも美味しく思われる無難さが求められるだろうから仕方がないのだ。それがちょっと気の毒に思えてくる。
でも、この店の存在意義は「このままで高レベルで安定し続けること」なのだろう。街場のフレンチは不安定だ。なくなるのも早いし味は流行によって左右されていく。でもここに来るときっと20年後でもこの味がこのまま味わえる、そんな安定感。それはそれで移り変わりが早い日本においては至極貴重。また年を取ったらゆっくりここにフレンチしに来たい。そんな想いで店を出た。01年8月。
オステルリー・スズキ(赤坂)
東京都港区赤坂5-4-17/03-3585-6080/11.30〜14/18〜22/日祝休/6000円〜
フレンチ。親密でおいしいオステルリー。Hostellerie(オステルリー)とはフランス語で田舎風高級料理店のこと。この店は別に高級店ではないが、ブルゴーニュ地方の郷土料理を中心に実直に作って出してくれるレストランである。鈴木シェフはベルナール・ロワゾーがいたころの「ラ・コート・ドール」でシェフ・ド・ポワソン(魚料理担当料理長)を務めた方で、水の料理と称された数々のスペシャリテもメニューに載っている(それだけで組み立てた8400円のコースもある)。やさしそうでいてガッツリもしていてちょうどいい感じの料理群。少し印象が弱いお皿もあるが心が温かくなるような料理である。あえて言えば店内にどこか生活感があり、ディナーのわくわくが足りないのが難点かなぁ。インテリアの問題か整理の問題か。あともう少し料理の印象が強いともっといいレストランになると思った。サービスの録澤さんの感じがとても良い。応援したくなるタイプの店。06年6月。
カナユニ(赤坂)
東京都港区元赤坂1-1/03-3404-4776
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ラ・ボッテガ・デル・グースト(赤坂)
東京都港区赤坂4-4-16/03-6807-2660/18〜24/不定休
イタリアン。赤坂で雰囲気良く気軽に利用できる使い勝手のよいイタリアン。6000円のプリフィクス中心だが、雰囲気はもう少し安い感じかな。土壁っぽい色に塗った壁がよりカジュアル感を出している。
料理はパスタが印象に残っている。ういきょうとイワシの自家製マカロニがとても良かった。この時点でかなり幸せ。でもメインに頼んだアクアパッツァが少し「抜けた」味でもうちょっとだったのが残念だったかな。デザートは濃厚め。コースの流れとして一貫性がないんだけど、楽しいからまぁいいか。量は全体に女性向け。ワインが安いのがうれしい。サービスのふたりはつかず離れずよく目が届いていて気持ちいい。この店の印象の7割はサービスかな。全体に気楽でいい店だが、料理がもうちょっとだけ印象的だとよりいいかなと思った。08年11月。
ルスティカネラ(赤坂)
東京都港区赤坂4-12-5/03-5549-1572/11.30〜14.30/17.30〜23(土〜22)/日休/8000円〜
イタリアン。Rusticanella。旬ごとにいろいろ工夫して仕入れをしているようなので黒板のその日のオススメを見て選んでいくか、6000円のシェフのお任せコースを頼むかするのがいいと思う。アラカルトでは、自家製パスタが充実していてよい。産直の野菜や魚もとてもいい。炙ってホロホロ鶏の白レバーと合わせた江戸前穴子や、粉ミルクで育てた鶏をレアで焼いてマスタードソースをかけたミルク鶏など、印象的なメインも揃っている。赤坂のはずれにひっそりあるロケーションもよく、なかなかいい店である。05年3月。
グラナータ(赤坂)
東京都港区赤坂5-3-3 TBS会館B1F/03-3582-3241/11〜21.30/無休/7000円〜
イタリアン。水準的。一時期非常に通った店だ。というか、イタリアン=グラナータな青春でもあった(遠い目)。味は素朴でおいしい。ガラガラとワゴンを押してきて食材を見せてくれたりするのも当時は新しいやり方でうれしかった。イタリア人が多く来店している。楽しくくつろいでワイワイ食事できる。このレストランは味より雰囲気を食べる感じだ。魚など一匹単位でどんと頼んだ方がこの店っぽくていいと思う。96年8月。
※ボクが好きだった頃の「グラナータ」を率いた落合シェフは16年ここに勤めたあと、銀座に移り、大人気店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」を開いた。
※TBS会館は2004年から建て直し。「グラナータ」自体は隣のビルに移っている。
グラナータ・モデルナ(赤坂)
東京都港区赤坂5-3-3 TBS会館B1F/03-3582-5891/8000円〜
イタリアン。「グラナータ」の洗練版である。ちょっとバブリーなインテリアにして若者を意識かな。こういうのが好きな女性たちで非常に流行っている。味は水準的。幾分焦点がぼけたグラナータって感じ。どっちかというと楽しい分、旧店「グラナータ」の方がすき。96年8月。
※TBS会館は2004年から建て直し。「グラナータ・モデルナ」はそれに伴い閉店か。
ロスプラトス(赤坂)
東京都港区赤坂6-13-11/03-3505-5225/12〜22/"日祝休 "/8000円〜
スペイン料理。東京では老舗。店名は「たくさんの皿」という意味。雰囲気の良い店でいかにもスペインスペインしている。ただし値段は高めなので、若者同士というよりは接待系か。スペイン大使館推奨店らしいし。特筆すべき味に出会ったわけではないが、全体に楽しく食事が出来る。パエジャが飛び抜けてうまいなぁと思ったら、ここのシェフはスペインのパエジャ大会で最優秀賞を受賞したらしい。なるほど。95年2月。05年7月。
フリッツ(赤坂)
東京都千代田区永田町2-13-10プレデンシャルタワー1F/03-3500-3755/11.15〜15/17〜22/無休/3000円〜
洋食。フレンチの「旬香亭」系列店。正式には「洋食とんかつ フリッツ」であるが、とんかつというより揚げ物・焼き物一般の洋食屋と考えた方がいいと思う。店名は「揚げる」という意味。つまり、カツ、コロッケ、フライなどの様々なフリットを中心とした店なのだ。シェフはフレンチ出身らしいが、コース料理にとらわれず、酒と揚げ物、ステーキなどを食べた後、オムライスなどのご飯物に至るざっくばらんなメニューを楽しんで作っているように感じた。夜の「おまかせコース」は5200円と7800円で、〆に和風オムライスかカレーが選べる。これがオススメ。白を基調としたシンプルなインテリアはなかなかオシャレだが、この手の洋食の中心ファンであるオジサンたちには落ち着かないインテリアかもしれない。まぁ女性は逆に入りやすいだろう。2004年2月に赤坂(というか永田町)のプレデンシャルタワーでオープンしたばかり。04年5月。
トップス&サクソン(赤坂)
東京都港区赤坂5-3-3 TBS会館B1F/03-3582-6701/11〜21.30/無休/3000円
カレー。自由が丘のケーキ屋「トップス」が赤坂の「サクソン」というカレー屋と合併して出来た店。インド風でもなければイギリス風でもない独特のカレー。バターライスお替わり可で、薬味もいろいろついてくる。個人的にはもう少しシャバシャバのが好きだが、なぜか飽きない。95年2月。※TBS会館がなくなったと同時に閉店か(新宿ルミネ店はまだあるようだ)
メゾン・ド・ユーロン(赤坂)
東京都港区赤坂4-13-18/03-3589-3955/11.30〜15/17.30〜23/日休
中国料理。ヌーベルシノワの先駆店のひとつ。ワインの品揃えが素晴らしい中華として芸能人系を中心によく知られている店。フレンチ・レストランのような店内。懐石風のこじんまりした上品な料理。それはそれでバランスが良く、居心地は良い。料理自体はあっさりしているがちゃんとフォーカスが来ているもので、おいしい。上海系の料理が多かった気がするが、全体に地方をあまり意識していない構成。前菜のピータンから翡翠スープ、フカヒレの姿煮、〆の担々麺に至るまで隙がない味の連続。特にフカヒレの姿煮は実に印象的。もうちょっと力強さと量的満足が欲しいと思ったが、女性とかには十分かもしれない。ワインはなにが?と聞くとリストではなくボトルを3本持ってきてどれにしましょう?と聞く。どれも(ボクの感覚では)高いワインばかり。そういうあたりが「金持ち相手の店なんだな」と実感させるところ。コースも下手なフレンチよりずっと高い設定だし。自腹で行くなら少々注意が必要。日本コロムビアの横の細道を入った右側。01年2月。再訪数回。
何度目かの再訪。味は時代の変遷に乗ってヌーベルシノワから逆に本格派に戻ってきた印象。流行に乗るのがうまい店だ。阿部シェフが独立して「A-Jun」を開いて(2005年10月閉店)、必然的に変わらざるを得なかったのかもしれない。サービスは相変わらずバブリーな雰囲気だが、値段は全体に抑え気味になった印象。いま現在はヌーベルシノワと本格中国料理の間くらいなので、少々インパクトは落ちた感じ。06年1月。
赤坂四川飯店(赤坂)
東京都千代田区平河町2-5-5全国旅館会館/03-3263-9371
四川料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
星ヶ岡(赤坂)
東京都千代田区永田町2-14-3赤坂東急プラザ2F/03-3581-8517/11.30〜15/17.30〜22/無休
中国料理。2006年11月で閉業してしまった伝説のホテル「キャピトル東急」にあったレストランで、12月から赤坂東急プラザに移転した。移転前のラストウィークに行ってきた。土日祝日限定の「スペシャル・トリート」。これは食べ放題のメニューオーダー式バイキング(つまりテーブルに座ったままのバイキング)。通常メニューにある約100種類の料理のどれを何品オーダーしても8500円ポッキリ(65歳以上8000円、4歳〜小学生5000円)。燕の巣とかフカヒレの姿煮とかアワビとか取ったらもう元が取れてしまう。燕の巣のスープだけでも3000円だし。味はとってもベーシック。安定しておいしい。この安定感で食べ放題8500円はお得だし、ちょっとした親戚の集まりとか宴会などに使うと豪華で楽しいしなかなかいいだろう。移転してからはまだ行っていないが、このスペシャル・トリートは引き続いてやっている。06年11月。
古家庵(赤坂)
東京都港区赤坂3-20-8 臨水ビルB1F/03-5570-2228
韓国料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
武橋洞(赤坂)
東京都港区赤坂2-17-74 2F/03-3586-6478/17〜23.30/日祝休/8000円
韓国料理。「ムギョドン」と読む。90年代頭頃によく通った老舗。当時は焼き肉で東京トップかなと個人的に思っていた。今では焼き肉や韓国料理の名店も増えたので普通っぽい店になってきたかも。全体にさりげない韓国家庭料理がよい。骨付カルビよい。チゲ鍋や韓国風お好み焼き、牛の脳味噌煮などもオススメ。それとモツ鍋もよい。接客は家庭的で意外と親密。95年1月。
HOT HOT ラポー(赤坂)
東京都港区赤坂2-18-19-B102/11〜13(水休)/17.30〜21.30(水・12月は〜21)/土日祝・第三水休/3000円〜
タイ料理。完全予約制で1年前には予約で席がいっぱいになるという小さな店。まだ初夏なのに入り口ドアには「12月末まで満卓」とか掲示してあったりする。んでもって「翌年分の予約希望を6月から8月に所定用紙(1部100円。限定枚数配布次第終了)で申し込んでいただきます。予約希望日が重複した場合は抽選(最低1ディナーは確保・設定いたします)になります」という徹底ぶり。す、すごい。
完全予約制のうえに完全セルフサービスなので、後片づけもある程度は客がやる。とても物静かな女性(石黒慧子さん)が一人でやっている店なので手が回らないのである(席は12席程度)。いろいろ条件があってややこしいが、1983年から長年毎年予約で埋まるというのだから立派である。
こういう店はえてして高いのが通例であるが、予想に反して腰抜かすほど安かった。コースが3000円なのだ。普段遣い値段じゃん! 普段遣いの店なのに年間予約制。妙にシュール。店内は古く手作り感に溢れており料理もとてもカジュアル。石黒さんも気難しいわけではなく親切丁寧(ちょっと客見知り)。素朴でなかなかおいしいが、味というよりも客はみな「一年に一回は石黒さんに会いたい」と思ってくるのではないかな。イベントと考えればとても楽しい。ちなみに一見さんがこの店に行くためには、やっぱりこの店の申込用紙を手に入れられる人を知ってないと無理かも。06年6月。
アオザイ(赤坂)
東京都港区赤坂5-4-14/03-3583-0234/11.30〜15/17.30〜23(土16〜22.30のみ)/日祝休
ベトナム料理。日本のベトナム料理の草分けとも言われる店だが、とっても素直な味で良い。今風の洗練はあまりないが、安心してベトナム料理を楽しめる。オシャレ度は低いので、若い女性たちというよりは男の方が似合う店かもしれない。この店はマダム(?)にいろいろ任せると吉。張り切って推薦してくれる。名物の生春巻きはもちろん良かったし、ナマズも良かった。ナマズはいくつか料理の種類があるが、どれもこれもマダムが大オススメしてくれ、それぞれにうまかった。〆のフォーは鶏肉に。「鶏肉のフォーが結局一番おいしい」とマダムが言うので。確かにこのスープには牛肉などより鶏が合う。ただ「昔は珍しい料理だったのだろうな」というメニューも、今では普通になってしまっているから、そういう意味でのインパクトには全体に欠けるかも。06年6月。
ザ・タージ(赤坂)
東京都港区赤坂3-2-7/03-3586-6606/11〜14.30/17〜22.30/無休
インド料理。ムガール帝国に伝わる宮廷料理が中心で、北インド料理がメイン。インド料理も北南東でずいぶん違うようで、日本で一般的に「インド料理」と思われている料理は北インド料理だと言う。インドの中でも辛さが少なく、日本人に向くらしい。辛いのが好きなボクは南インドの方がいいのかな。ま、見慣れたメニューが多いせいか普通っぽく感じた。サービスはとても親密でよい。96年6月。
モティ(赤坂)
東京都港区赤坂3-8-8/03-3582-3620/11.30〜22/無休/4000円
インド料理。1978年オープン。日本人にわかりやすい北インド料理を出す。「モティスペシャル・タリー」というコースがお得。安いのがうれしい。他のコースや一品も安く、全体に味が安定しているせいか、いつも混んでいる。量も多め。支店が都内に5つある。支店によって食べさせるインドの地方が違うらしい。95年2月。
鮨さいとう(溜池)
東京都港区赤坂1-9-15 自転車会館1F/03-3589-4412
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
カー・ウント・カー(溜池)
東京都港区赤坂1-4-6/03-3582-6622/11.30〜14(水木金のみ)/17.30〜21.30/日祝休/12000円〜
オーストリア料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
キングスアームス(溜池)
東京都港区赤坂1-9-15 日本自転車会館1F/03-3583-3577/11.30〜14/17〜27/土日祝休
バー。アメリカ大使館前の日本自転車会館にある古く渋い店。創業50年以上と言われる老舗である。バーナード・リーチが設計した店内は重厚な雰囲気でロンドンの古いパブの趣き。椅子は古くて座り心地が悪そうだが、カウンターの雰囲気はなかなかよい。ちょっと全体に雑然としているのは残念。こういう古い店こそ、きちんと清潔にしてほしいものである。ボクは同じビルの「鮨さいとう」で鮨を食べようとして予約時間より早めに着いたら「まだ用意ができていないので」とこのバーに通された。そうでなければ入らなかったが、落ち着いてひとりで飲むにはいい店かもしれない。神戸に「キングスアームス」という純英国風パブの名店があったが(阪神大震災で被害を受け、惜しまれつつ閉店)、このページを見ると、その店の赤坂店ということのようである。08年4月。
はしぐち(紀尾井町)
東京都千代田区麹町5-7 紀尾井町タワービル2F/03-5275-5877
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
| 四ツ谷・番町・四谷三丁目・荒木町・曙橋エリア |
北島亭(四ツ谷)
東京都新宿区三栄町7/03-3355-6667
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
オテル・ドゥ・ミクニ(四ツ谷)
東京都新宿区若葉1-18/03-3351-3810/12:00〜14:30/18:00〜21:30/月休/25000円
フレンチ。有名な三国シェフが腕を振るう四谷の一軒家レストラン。なんかここら辺はミクニ村みたいになってしまった。カフェにブティック、そして本体のレストラン。村の中を通ってレストランに向かう客の感想はただ一つ「儲かってんだなぁ…」。メニューの値段の高さを考えると胸中穏やかではない(単なるひがみ)。ただ抜群の環境を客のためにそろえているという意味ではたいへん評価できる。客は非日常を豊かに体験できる。ウエイティングバーも独立していて雰囲気良く、そこからダイニングに向かう廊下は厨房に面していて、三国シェフが忙しそうに働く姿を見ながら通るのは期待感を盛り上げる意味でたいへん有効。
サービス陣はカジュアル。かゆいところを気付いてくれないサービスで、経験豊富なメートルが一人いれば改善されるのにと思う。料理はコースは15000円のみ。後はアラカルトになる。で、アラカルトは、とメニューを見るとこれがべらぼうに高く設定されており自腹族にはなかなか手が出ない値段帯だ。これはまさしく「コースを頼め」と言っているに他ならない。で、コースを頼んだ。全体に軽い作り。なんか核がないままに「あれ、もう終わり?」という印象。コースを食べただけで有名シェフの腕をどうの言うつもりはないが、もう少し料理に驚きがほしい。三国シェフの味を楽しみに来る客ばかりなのだから環境よりまず味に力を入れてほしい。96年11月。
その後ミクニはご存知の通り他店舗展開し、いろんなところに店を出した。旗艦店であるこの店がどう変わったか、興味はあるのだが怖くて行っていない。
済南賓館(四ツ谷)
東京都新宿区四谷1-13/03-3226-0224/18〜21/月土日祝休
山東料理。「ちーなんひんかん」と読む。ボクが行ったのはまだ赤坂(赤坂3-15-1)に店があったころで、店はとても小さく、入店しても最初はぶっきらぼうで「この空間でずっとこの雰囲気?」とちょっと息が詰まる感じだった。だが、だんだん親密になってきて、店を出る頃には満足していた。なにはともあれ、料理がうまい。山東省家庭料理で、珍しい料理が多いのだが、どれを取っても健康的でシンプル。量がちょっと少ないが滋養たっぷりの料理をいただいた満足感が強かった。どちらかというと中国料理上級者(経験豊富な客)の方がずっと楽しめるだろう。ボクは(訪れた97年の頃は特に)中国料理をよくわかっていない若造だったので、この店を楽しみ切ったとは思えない。その時は水餃子と湯葉の包み揚げ、豚の胃袋松の実詰め、混ぜご飯などに感動した。でも追加注文を聞いてくれないのでいくつかお目当てを食べ損じた記憶がある。
四ッ谷に移ってからはまだ再訪できていないが、なるべく早く行きたい店のひとつ。なお、この店の料理人である佐藤夫妻は1988年に中国政府から魯菜特級厨師と正宗魯菜伝人に認定されたという。魯菜(ろさい)とは、「文化大革命で伝統料理を受け継ぐ名門料理店が破壊されてほぼ絶滅したと思われる、砂糖、ラード、化学調味料を一切使わない、素材の持ち味と漢方の薬効を生かした料理」だという。医食同源を地で行く店なのだ。再訪したらまた書きます。97年3月。
こうや(四ツ谷)
東京都新宿区三栄町8/03-3351-1756/11.30〜22/日祝休/3000円〜
ラーメン。屋台で20年近く。その後15年以上ここでやっている中華・台湾系料理屋。支那そばをメインの売りにするが、一品物がそれぞれかなりうまい。タンの煮込みなどうまし。一品をビールと共に楽しみ、〆をさっぱり味のラーメンにするのが正解かもしれない。全体に香辛料を効かせ過ぎな気もするが、大声でしゃべりながらワシワシ勢いよく楽しむにはうってつけの店かもしれない。入り口は狭いが中に広い店。00年11月。
一番町吉田(番町)
東京都千代田区一番町15-15/03-3234-9948/11.30〜14/17.30〜20.30/日祝・第1.3.5土休/1000円〜
そば。趣ある店内。つまみにお酒で昼間っから粘りたい、そんな蕎麦屋だ。蕎麦自体もおいしいが、鴨の味つけが最高。「鴨せいろ」を是非。全体的に蕎麦より料理な店なのかもしれない。もっと何度も行ってみたいがあまり行動範囲ではないので。96年7月。
オー・バトー・イーヴル(番町)
東京都千代田区一番町23-2/03-3261-0400/12〜14/18〜21.30/日祝休/10000円
フレンチ。外観、内装共にパリのビストロの趣。広い店ではないが雰囲気はなかなかいい。料理も丁寧で工夫があり、フランス人の常連が多いのもうなずける。その日食べた料理の中では、クスクスを上手に付け合わせた仔羊がおいしかった。こんなさりげない店がどんどん増えると東京という街も魅力的になるなぁ。95年6月。
AJANTA(番町)
東京都千代田区二番町3番地11/03-3264-6955/24時間/無休
インド料理。1957年創業。南インド料理を食べさせる。レッドペッパーをたっぷり使うので相当辛い。スパイシーな料理が多く、辛いもの好きには(インド料理の中でも)ここがいいかもしれない。カレーなどの他には、ドーセイというクレープのような料理がおいしかった。96年5月。
妻家房(四谷三丁目)
東京都新宿区四谷3-10-25/03-3354-0100/11.30〜22.30/無休/3000円
韓国料理。1階がキムチ売り場兼キムチ博物館になっていて、2階がレストラン。東京一と言う人もいる韓国料理店だが、どの料理を頼んでもビックリさせられることはなく、実に普通っぽかった。どうしてここが東京一なのだろう…。プルコギはまぁまぁ。チゲ系もわりと良かったが。期待した家庭料理系が(ボクが行った日は)かなりイマイチであった。キムチ類もイマイチ。韓国料理の快感を最後まで味わえなかった。新宿通り沿い。01年9月。
名門(四谷三丁目)
東京都新宿区舟町11/03-3357-7748
焼肉。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ふく庵なかざわ(荒木町)
東京都新宿区荒木町三番地 島ビル/03-3352-7262/17.30〜23
ふぐ。「焼きふぐ」の提灯に惹かれて「あの〜、一品で一杯とかって出来ますか?」と聞いてみたら「どうぞどうぞ」となったので飛び込み。カウンターで一品&ひれ酒。「ぶっきり」がこの店の名物らしく、それと「焼きふぐ」と「ふぐ味噌汁」。ぶっきり(つまりぶつ切りですね)は浅葱をたくさんまぶしてとてもうまい。焼きふぐもなかなか。予想以上にうまくて満足。ふぐは「てっちり」とかにするよりもこういう食べ方の方が好きかも。気楽だし。ご主人朴訥としていて感じが良い。また再訪してみるけどとりあえず。06年11月。
京料理 八平(荒木町)
東京都新宿区荒木町3-6 第3ハルシオン2F/03-3341-3990
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
おく谷(荒木町)
東京都新宿区荒木町8番地/03-3351-6451/18〜/7000円〜
割烹。スパイスを使うのが上手な創作和食。何を取ってもそれなりにうまい。主人はもともとカレー屋をやっていたということ。なるほど。スパイスはお手の物なわけだ。砂ギモの香味唐揚げやカレー大根がうまかった。小さな店だが感じが良く、行きつけにしたくなる感じ。柳新道通りを外苑東通りの方からななめに入ってすぐ右。カルミネ・エドキャノの前の小さな店。01年3月。
スクレ・サレ(荒木町)
東京都新宿区荒木町9-7ナオビル1F/03-3351-8741/12〜14/18〜24.30/日曜昼休/6000円〜
フレンチ。コストパフォーマンスに優れたレストラン。安く楽しくお腹いっぱい料理を楽しみたい向きにはとってもオススメする。営業時間も遅くワインも安いので、遅い時間にワインと一皿、みたいな使い方も出来る。全体に若い人を意識したつくりで、それはインテリア、サービス、営業時間、そして量もたっぷりな料理にあらわれている。内装は明るくポップだがちょっと書き割りのようで安っぽさは否めないし、サービスもメートルがひとりで実に良くこなしてはいるが決してかゆいところに手が届くサービスとは言えない。値段から考えると仕方がないかもしれないが、もうひとりサービス陣が増えるだけでずいぶん違うと思う。料理はとてもいい。塩がよく利いたメリハリある味付けでなかなかインパクトがあり量もたっぷり。若い人にはうれしいだろう。いや、ある程度の年齢の方にも、無難でつまらない料理が多い中、とっても主張を感じて面白いだろう。ちょっと遅めの時間に強い料理を気軽に食べたい…なんてとき、このレストランは最適の選択である。が、ちょっといい食事をしたい、記念日である、勝負の日である、といったときにはちょっとカジュアルすぎるかもしれない。00年1月。
岩井食堂(荒木町)
東京都新宿区荒木町8-1/03-5919-1061/19.30〜26/不定休/4000円〜
イタリアン。というか岩井劇場。シェフであり自分大好きな岩井氏がカウンター内で作り出す枠にはまらない料理、そして枠をはみ出たサービス(常連客優遇を公言して憚らない。一見には出してくれない料理も多々。女性や有名人に優しい)。客いじりもするし文句も言い放題。まぁなんというか「不良が店やってる」って感じで、不良好きもしくはそういうのを楽しめちゃう人にとっては楽しい店だ。でも真面目な人、ネガティブな人にはまるで向かない。近寄らない方がよい。
不良といっても料理には熱心で機嫌良く手際よく料理を作っていく。まぁ来る客がみなシェフに気を遣うので機嫌が悪くなりようがないのだが、たまにその辺の距離感を間違える客がいるととたんに不機嫌になる。客観的にその辺も楽しんでしまう度量が客に求められる。料理は全体的によろしいが、パスタが特にうまい。ありあわせ?と思う材料でもサッと完成度の高いのを作ってくる。タマネギの丸焼きも名物。サラダもいい。その日の仕入れによって作ってくれる肉や魚もいい。あとは岩井氏に恐る恐る相談しながら(そこそこ勇気がいる)。
ボクはこういう店も別に嫌いではない。普通に食べている分には放っておいてくれるし。でも気を遣って常連になるのも面倒くさい。常連になったら実に幸せな店になるのはわかっているが面倒くさいのだ。たま〜の深夜にちょっと立ち寄る、くらいがボクには合っているかも。とはいえ混んでいるので要予約。06年8月。
カルミネ・エドキァノ(荒木町)
東京都新宿区荒木町9-13/03-3225-6767/12〜14/18〜22/日休/8000円〜
イタリアン。神楽坂の「リストランテ・カルミネ」のシェフが開いた店。小さな路地にひっそりある一軒家で、花街時代に待合茶屋として使われていた家を改装して使っているだけあって中の雰囲気はなかなかいい。エドキャノはイタリア語で江戸っ子という意味。つまりかなり日本情緒にあふれている。座敷をフローリングにしたスペースにテーブルを並べた木造空間は思ったより心地よいのだ。このように空間的には独特なのだが、料理はわりと普通。6000円のコースのみで、メニュー数品から選べる構成になっている。パスタやリゾットはまともだったが、前菜やメインはあまりに印象が薄かった。サービスは若手中心だが生ぬるく、キリッとしていないのがいまいち。全体に「雰囲気と違和感を楽しむ店」だろう。00年7月。
羅無櫓(荒木町)
東京都新宿区荒木町7番地/03-3358-9515/18〜26/土日祝休/3000円〜
焼酎バー。らむろ、と読む。ラムロとはネパール語で美しいとかうまいとかいう意味らしい。もともとは山仲間のための店、ということでヒマラヤ系の店名にしたらしい。山の写真もかざってあったりするが、別にそういう「マニア集まる系」の店ではなく、山に行かない人もゆったりできる焼酎バーである。焼酎はさすがに揃っていて、オリジナルの「官兵衛」なる焼酎もある。料理は珍味系が多く焼酎によく合う。いわしを糠味噌で炊いたのがおいしかった。カウンター中心。荒木町の柳新道通りにある。親父さんとのおしゃべりが好きな人は特に気に入るかもしれない。01年2月。
| 神楽坂・飯田橋・九段下・市ヶ谷エリア |
鳥半(神楽坂)
東京都新宿区津久戸町4-1/03-3266-0291/17〜22.30/土日祝休/やきとりコース4500円
焼き鳥。神楽坂の奥の方にあり、雰囲気はいかにも神楽坂な感じ。ちょっと高級割烹風で、流しで入るにはびびるかも。奥のテーブル席でいただいたが、実際はカウンター席の方が楽しいだろうと思う。焼き鳥は普通。ロケーションや店の雰囲気から考えて期待し過ぎちゃうとがっくりくるかも。でも逆に言うと、このロケーションな上にまぁまぁの焼き鳥が食べられるのだからうれしい、とも言える。微妙な感じ。ボクのこの店の印象は、その味よりも細い横丁(店のななめ前から始まる細道)のアプローチ。ぜひ酔ったあとその細道を散歩して帰って下さい。抜群の雰囲気だ。03年5月。
鳥茶屋(神楽坂)
東京都新宿区神楽坂4-2/03-3260-6661/11.30〜14/17〜21.30/無休/8000円
うどんすき。料亭風だが意外と安い。鳥の「うどんすき」がメインだが、うどんがぶっとくて驚かされる。鉢巻みたいな太さ。煮崩れぬようにの配慮らしいが、だしが染み込んでそれはそれで良し。ただこの店、印象に残るのはこの鉢巻きのようなうどんのみ。突き出しから一品から土瓶蒸しからいろいろ頼んだが、どれもちょっとハテナな印象。99年10月。
弥生(神楽坂)
東京都新宿区神楽坂3-6/03-3267-0031/17.30〜21.30/日祝休/8000円〜
割烹。以前は裏道の趣深い店でやっていたが移転して新しくなった。カウンターにテーブル、個室とあり、使い勝手もよいが、料理自体もとても使い勝手が良い。というのも、もちろん和食を中心とするのだが、洋食みたいなメニューも取り揃えてあり、いろいろ味わって楽しめる。行った日は絶品の丸鍋(スッポン鍋)、いわしフライ、牡蛎フライ、聖護院かぶら、テールシチューなどをいただいたが、丸鍋とフライものとテールシチューなどが違和感なく続く上にどれもきちんと美味しくて楽しかった。和も洋もご主人の中の焦点をはずしてないからきっとこういう違和感のなさが味わえるのであろう。懐の深いいい店である。07年1月。
渡津海(神楽坂)
東京都新宿区神楽坂5-30/03-3267-6415/17.30〜22.30/土日祝休/8000円〜
小料理。わたつみ、と読む。神楽坂の裏路地にある静かな小料理屋さん。夫婦でやっており雰囲気も居心地もいい。カウンターも気安い感じで、ひとり客もゆっくり楽しんでいる。座敷もよい。ただ、料理的にはわりと普通かも。刺身も煮物も焼き物も安定はしているがそんなに驚きはない。まぁ雰囲気よく静かな座敷でなにかの会食、という使い方の店なのでしょう。場所柄、出版社接待によく使われているようだ。00年7月。
神楽坂二丁目で26年営業した後、2005年に神楽坂五丁目に移転した模様。上記住所は新しい店の方です。
赤城亭(神楽坂)
東京都新宿区赤城元町2-15/03-3266-1080/11.30〜14/17〜22(14〜17喫茶)/月休
小料理。神楽坂の赤城神社境内にある店。鳥居からすぐの左側。立て看板にメニューが貼ってなかったら確実に通り過ぎちゃうさりげなさ。建ってから60年以上という昭和古民家の入り口に昼でも明かりが灯っている。引き戸をあけて中に入るときちんとデザインされた古い空間になっており、花器やついたても凝った物。靴を脱いで上がるとそこはまさに昭和初期の座敷。1階に三つほど、2階にもいくつかお座敷があり、そのときどこに通されるかは賭けではあるが、それぞれの座敷の照明も凝っていて、通される部屋で相当印象が変わることだろう。
この店は赤城神社境内にあるだけあって、基本的に日本古式の神饌料理(しんせん=お供え物)を出している。神饌料理、つまり神様にお供えする米と水と塩を使った精進料理系のシンプルな料理が売りなのだ。お供え物の米は新潟産・植酸農法で作ったコシヒカリ米。塩は日本海の海水100%から作った塩。水は富士山から流れ出た水を使っているそうである。なるほどなんだかカラダが清まりそうな食事だ。たまにはこういうのもいい。境内の静けさの中で神様にお供えする食物を静かにいただく、というのは忙しく流されていく日常を見直すのにも良い機会である。
昼の赤城おむすび膳(980円)がよい。お膳の上に塩むすびと梅むすび。そして小鉢二つ。漬け物にお椀。握り方はふんわりしていて、食べると全体がほろっとほぐれる。中の方の米にも空気が届き、全体に均一な食べ心地。全体に素朴で滋味溢れカラダの奥底からホッとする味。ちょっと暗めのお座敷で、ひとりゆっくりゆっくりいただくと、心がしんと落ち着いてくる。食べ終わったら、是非赤城神社にお参りしよう。この店はここまで料理のうちという感じ。胃の中に入ったお供え物が細胞ひとつひとつに気を送っているような感覚に襲われる。05年9月。
かぐら坂 串焼 てっ平(神楽坂)
東京都新宿区津久戸町3-5/03-3235-1468
串焼き。神楽坂の路地にある小さな店。カウンターに小上がりひとつの小さな店で、ご夫婦(?)でやっていてなかなかいい雰囲気。全体にくすんだ感じでうまいものが出てきそうな匂いがある。炭火で焼き上げる串焼きでコース(2625円)もあるがアラカルトの方が楽しそう。料理で特に良かったのは「せせりとにんにくのはさみ焼き」「背肝」「つくね」。このみっつが印象的。特にせせりににんにくのスライスをはさんだ串焼きはグッと来た。ご主人は利酒師らしく日本酒はかなり凝っている(わりと高いけど)。近くに息子さんがやる「神楽坂 ちょい干し てっ平」という店もあり、六本木の芋洗い坂下に「がんちゃん」という支店もあるようで、意外と手広くやっているのだが、そうは見えない小さな店だった。06年1月。
ラリアンス(神楽坂)
東京都新宿区神楽坂2-11/03-3269-0007/11.30〜14/18〜21.30/土日祝休(土日祝はウェディング使用)
フレンチ。基本はウェディング・レストラン。店名の「L'Alliance」自体が「結婚指輪」という意味である。つまりはそういう雰囲気の店。長い専用エスカレーターを上がるアプローチ。豪華なエントランスと受付。広くお洒落なホール。高い天井。人数多いサービス陣…。ウェディング用に意識された花嫁花婿が降りてくる階段もあるし、プロジェクターやスクリーン、ピアノなどの準備も万端。キッチンがガラス張りで見えるのも楽しい(これは曇りガラスに変化する)。なかなかお金がかかっている。
まぁ個人的には、この手の空間や環境にはあまり驚かないし、大箱は決して好きではないが「神楽坂の坂の途中にこんな空間が!」という驚きはある。ここまでやれば素晴らしい。結婚式に向くということは、記念日の食事なんかにも向くし。意外とこういう空間、東京に少ないかも。
で、休日のレストラン披露宴の宣伝のためだと思うが、平日にランチを実にお得に営業している。なんといっても3900円のコースがすごい。税込み・サービス料なし。ドリンクが2杯つく(食後のお茶以外に2杯。もちろんワインOK)。で、前菜・魚・肉・デザートのフルコース。味も盛りつけもなかなか。量もたっぷり。プラス550円すればデザートは「ワゴン取り放題」にもなる。プラス200円でハーブティ・ワゴンも来る。女性大喜び。ちなみに5000円のコースもお得。3900円のとの違いはアミューズとスープ、グラニテまでついて、最初からデザートがワゴンサービスなこと。もちろんドリンク2杯つきの税サ込み。
環境や雰囲気は抜群だし、サービスもレベル高い(ウェディング用に教育しているせいだろう)。これでこの値段なら、そりゃ人気になるはずだ。ちなみにこのレストラン、ワイン持ち込みも4000円でオッケーらしいので、いいワインを持ち込んで友人たちと大勢で、という使い方も出来そうである。あえて言うならパティシエが弱いかな。ここまで女性向け&記念日向けにしてあるなら、デザートにもっともっとチカラを入れて驚かせて欲しいかも。08年4月。
コルク(神楽坂)
東京都新宿区神楽坂3-2神楽坂田辺ビル2F/03-3269-5692
ワインバー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
Chika(神楽坂)
東京都新宿区神楽坂4-5/03-3260-6353/20〜26/日祝休
ワインバー。神楽坂の路地の奥にポツリとあり、隠れ家的なのがなかなか良い感じ。すぐ近くの料亭「牧」の芸者さんである「ちかさん」がやっているバーで、お正月に「牧」で芸者さんと新年のお祝いをやったあとにちかさんに誘われて流れた。赤い灯りと黒い内装の不思議な空間で、特に和風というわけでもなく、かと言って洋風というわけでもなく、微妙な感じ。売りはやっぱり芸者姿のちかさん自身。ワインを中心にした品揃え。まぁ神楽坂の芸者さんと接触できるという意味ではいい店だと思う。京都のお茶屋バーなどに比べると安価だし。ただ冬は意外と寒いので注意(空調がいまいち効かない構造のようだ。夏はどうなるのだろう)。08年1月。
凜花(神楽坂)
東京都新宿区若宮町16番地/03-3260-4045/19〜26/日祝休
ワインバー。正式店名は「WINE BAR 神楽坂 凜花」。閑静な一角にある一軒家バーで、古い民家を改装して使っている。引き戸は鍵がかかっているのでインターフォンを押し入店。でも会員制とかではなく誰でも入れる。そのまま2階に上がるとカウンターと座敷が現れる仕組み。この、ほの暗い空間はなかなかサプライズで、初めて行くと「ほー」とか「へー」とか思わず声を上げてしまうだろう。カウンターは5席だったか。小さなもの。ソムリエールらしき女性が相手をしてくれるが、着物ではない(場所柄も雰囲気も着物が似合いそうだが、そういう店ではない)。つまりわりとストイックなワインバーなのである。ボトルはなかなか高価だったので(1万円以下の逃げ道も用意はしてあった)、グラスワインにした。白赤ともに3種類ずつ用意してあったと思う(1000円〜)。チーズをつまみにちょっとだけオーダーしてグラスワイン1杯飲んで3000円は、環境を考えると安い。座敷は畳にソファを置いて二部屋あり、すだれで仕切られている半個室である。ここに賑やかな団体が入ってしまうと雰囲気の良さは半減する。09年6月。
ラ・ターシュ(飯田橋)
東京都千代田区飯田橋1-12-7 ニッシンMSビル1F
フレンチ。東京でも屈指の「ワイン・ビストロ」。安くそれなりの料理で、とても充実かつリーズナブルなワインを楽しめる。ワインが好きな方にはたまらない空間ではなかろうか。とにかくコストパフォーマンスがいい。コースは3500円と4300円。アラカルトから選択する方式で、選んだ料理によっては「+1200円」とか足し算していく。とても納得のいく方式だ。食前酒も水もエシレ(高級バター)も値段が明記されていて大変好感が持てる。そのうえこれだけワインの品揃えがよく、安いのだ(4000円台からいっぱいある。銘醸ワインも相対的にかなり安い)。実に充実としか言い様がない。しかし、もしあなたがワインを飲めないのであれば、当然このレストランの価値は半減する。独立して料理・サービスだけを論ずればどうしても見劣りしてしまうからだ。料理は全体にポイントが絞れていない味で残念。値段を考えたとしてももう少しメリハリが欲しい。サービスも寂しいもの。丁寧で誠実ではある。でも各テーブルに目は届いていないし、ワインが売りの店なのに若いサービス人はあまりにワインのことを知らないし。97年10月。※閉店。
フォー・グレイン(飯田橋)
東京都千代田区飯田橋3-10-8ホテルエドモント/03-3237-1111/11.30〜14.30/17.00〜21.30/無休/15000円
フレンチ。飯田橋のエドモントホテルの1階にあるレストランで奥のほうの席は半個室。変わった作りだ。全体に丁寧だが真心がない応対で「もてなす」という単語を知らないのではと思わざるを得ないサービスが残念。お皿の「運び屋」としては良く出来ていたけど。フランスで一つ星を獲得して凱旋した中村シェフの料理は古典的で力強い。著書「ポアルの微笑み」を読んで期待していったのだが、しっかりしたソース、きれいな盛り付け、安定感ある味付け、どれもさすがにレベルが高い。普通の料理なのにどれも美味しいのだからたいしたものだ。だが目新らしさはなく、なんか慣れちゃっている感じ。「とっても美味しい無難な料理」とでもいおうか。インパクトはなかった。96年8月。
高はし(飯田橋)
東京都千代田区飯田橋3-11-30/03-3239-5274/11.30〜14/17〜21/日祝休/1000円〜
ラーメン。東京一という評価高きラーメン屋。基本的にバランスで食べさせるラーメンで、化学調味料も感じられず好ましい。そのあっさり感は評価できるが、東京一かどうかはわからない。豚骨と鶏ガラのだしはうまいのだが、リピートさせるような力に欠ける。全体に完成度が高いが焦点がぼけている感じだ。99年4月。
寿司政(九段)
東京都千代田区九段南1-4-4/03-3261-0621/12〜21/10000円〜
鮨。創業は文久元年(1861年)というからお江戸でももっとも古い部類に入る鮨屋。戸張政次郎という職人がいて有名だった店である。全体にしっかり仕事にこだわった江戸前握りで、とても安定しておいしい店だ。評判の「シンコ」は山口瞳が「寿司政のシンコを食わないと私の夏が終わらない」とエッセイに書いている代物。旬には一度は訪れたい。煮いかに酢飯をつめた印籠詰めも定番。雰囲気もいいし清潔。若い者にはなかなか行きにくくもあるが、決してお高い感じではなく、くつろげるのがいい。好きな店のひとつ。94年10月。※銀座店も出来た(東京都中央区銀座8-5-22/03-3574-6262)
さとう(九段)
東京都千代田区九段南3-7-2/03-3222-5155/12〜13.30/18〜22/10000円
イタリアン。以前、市ヶ谷の一口坂あたりにあってよく通った店。カフェみたいなカジュアルかつ親密な小さなリストランテだったが九段に移転してインテリアの狙いがよくわからなくなり、味も驚きが少なくなった印象。佐藤シェフの料理は相変わらず安定感があってうまい。花ズッキーニのフリットだとかウニソースのパスタなど、非常に印象深かったりする。だが、以前は前菜からパスタ、メインに至るまですべてビックリさせてくれたのに、そういう驚きが今は少ない。また、マダムがどんどん傲慢になっていっているのも気になる。常連や有名人にはものすごくやさしいのだが一見客に厳しく、非常にきまぐれ。しかも酔うとからむのが残念。なんだかマダムを称えにお金を払いに行っている気にさえなってくる。マダムと相性がいい人には最高の店だと思うが。93年ころ(?)初訪問。再訪多数。
SWING MATES CLUB K(九段)
東京都千代田区九段南2-4-10 B1F/03-3264-6224
ライブ・ハウス。店主の市川克美さんがギターと歌をやる小さなライブハウス。演目はオールディーズ中心に70年代80年代まで。たまに日本語の歌もやる。リクエストにも応えてくれる。レパートリーは幅広く膨大。歌もギターもプロ真っ青の絶品級。ボクはオールディーズから70年代くらいまでのポップスに妙に詳しいので、ここでやるほとんどの曲を歌える。楽しすぎて泣ける。ちなみに毎週金曜夜だけ娘さんである市川美絵さん(美人)とふたりで演奏する。美絵さんもお父さんに負けず劣らずうまいし、父娘のインタープレイの妙もあり、とても楽しい。しかも美絵さんはキーボードとアコースティック・ギターとベースをとっかえひっかえ弾きこなす。さすがなもんだ。見惚れてしまう。靖国神社南門斜向かいの地下1階。06年9月。再訪1回。
嘉多蔵(市ヶ谷)
東京都新宿区市ヶ谷田町1-3/03-3260-4504
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
阿づ満や(市ヶ谷)
東京都千代田区九段南4-5-12/03-3261-4178/11.30〜14/17〜20.30/日祝・第2.4土休/2000円
うなぎ。座敷でゆっくり味わえるうなぎ。甘だれのBASICなうなぎである。特に印象には残らないが、ハズレもなく、街場のうなぎ屋としてはいい部類だと思う。98年8月。
オー・グー・ド・ジュール(市ヶ谷)
東京都千代田区四番町4-8/03-5213-3005/11.30〜14/18〜21.30/月休/7000円〜
フレンチ。2002年10月に出来た新店。「京橋ドン・ピエール」「ブルギニヨン」などで支配人をしていた岡部氏がオーナーで、シェフはオストラルで料理を作っていた中村シェフ。サービス人がオーナーという形態は日本ではまだ珍しいが、サービス人の視点で練られたこの店は実に居心地がよく、食事にとって大事なのは「いい時間を過ごせること」という基本を思い出させてくれる。旧日本テレビ本館近くにあり、日テレが汐留に移ったあとは少し閑散としているが、このレストランだけはいつも満席。予約がとれない店として有名になりつつあるようだ。
店内は決して大きくなく、岡部氏がひとりで見渡せて手が回る限度を守った感じ。料理は派手なものはなく基本に忠実でしっかりしたもの。ちょっと無難かなぁというギリギリな感じで、これはこれで逆にくつろげる感じ。コース値段もランチ2500円〜、ディナー5000円〜と、かなり安めに押さえてあるので納得感がある。サービスはさすがなもの。岡部氏の笑顔が食卓を常に明るくしてくれる。女性に人気なのも頷ける。ただ、岡部氏がなんでも取り仕切ろうとしてしまうので、彼がフロアにいない時はちょっと困る(若手もいるのだがなんかおどおどしてる)。ボクの入店時、彼がちょうど厨房に行っていたようで、ずっと入り口でボンヤリ待つ羽目になった。また、店の大きさもあるのか、ずいぶんと声が反響する。だんだんビストロのような賑やかさになっていってしまい(女性団体客が多いことも理由のひとつ)、静かに記念日を楽しみたいという方にはちょっとつらいかもしれない。03年10月。
リヨン(市ヶ谷)
東京都千代田区九段北4-3-27
フレンチ。安くおいしいフレンチが食べたいなら候補に入れるべき店である。料理は優しく丁寧。シェフの人柄がしのばれるような誠意あるお皿が続く。ちょっと焦点が来ていない気もするがコストパフォーマンスを考えればかなりのもの。サービスもしっかりしていてこのクラスでは水準以上だ。店内は現地のビストロ風で雰囲気がよい。オテル・ド・ミクニの系列店。系列としていろいろ制約はあるだろうががんばってほしいレストランだ。98年1月。※がんばっていた堂下シェフが辞め、店としての魅力は半減以下。※※2001年4月に閉店。
飯田橋カフェレストラン・ベルナール(市ヶ谷)
東京都新宿区市ヶ谷船河原町15東京日仏学院内/03-3260-9639/10〜21.30/5000円〜
フレンチ。六本木のブラスリー・ベルナールの姉妹店。日仏学院の中にあり庭に面しているので雰囲気も気分もいい。日仏学院だけあってフランス人が店員にもお客にも多くちょっと東京離れしている。味は普通。ただ安いハウスワインと雰囲気で味わうなら充分か。もう少し味にメリハリがついたらうれしいんだけどなぁ。98年1月。
漢粋(市ヶ谷)
東京都千代田区六番町2ツムラ六番町ビルB1F/03-5210-3377/13〜15.30/17.30〜22/日祝休/10000円
香港海鮮・広東料理。ツムラが経営する。薄味のヘルスコンシャス中国料理。接待(つまり老人相手)を意識しているのかなぁ。相当薄味で、若い人には頼りなく感じられるだろう。8000円から15000円まで4種類のコースのみ。化学調味料を使っていないので後味さっぱり。ツムラだけに健康志向なんですね。独特タッチの店内は非日常的で楽しい。特にトイレは必見。宇宙船風個室が異様。96年12月。※閉店
@satonao310



