ふと気がつくと、昨日と同じような一日を送っている。
昨日と同じように会社に通い、昨日と同じようにテレビを見、昨日と同じようにビールをグビる。
生活のためとはいえ、そんな毎日を送って老いぼれてくのはゴメン、だよね?

同じ顔した毎日に、ほんの小さな無理ない刺激。

機械的な毎日に人生を牛耳られないために。「オサニチ」。連載中。

 


第9回「11月中に年賀状を作り終わってみる」(2002年11月)


ボクは何事も切羽詰まらないとやらないタイプである。
いっつも後悔するくせに、やっぱりギリギリまで手を付けない。中高の期末テストとかの時もそうだった。前日の夜までほとんど手を付けない。手を付けずダラダラしているくせに、「うへー、今度こそ間に合わないかも!?」と心はビクビクしている。ダラダラ、ビクビク、ダラダラ、ビクビク。せっかくダラダラしているのに心はひとつも安まっていないのだ。
たま〜に前もって準備を始め、前日夜には完璧というときがある。そのときのすがすがしさをなんと表現すればいいだろう。でもまた次のテストではダラダラ、ビクビク。きっと一生直らんね。いまでも時々「結局間に合わなくて0点を取る」という古典的な夢を見る。朝起きるとイヤな汗をかいている。なんで40過ぎてまでビクビクしてないといけないのだ!

さて、11月である。
まだ年末とは呼べない月なのに、なんだか残り少なく慌ただしい空気が漂ってくる月である。そして、あー紅葉がキレイだなぁとか思っているとあっという間に12月。んでもって12月になると世の中なんとなく年賀状気分になる。なってしまう。
「あー、もうそんな季節かぁ…今年も作らないとなぁ。面倒くさいなぁ…‥」と12月も半分過ぎると思ってくる。回りのコツコツ型の人が作り終わりはじめる。こっちもそろそろやんないと間に合わないなぁとビクビクしてくる。でも忙しさにかまけてダラダラ先延ばしする。ダラダラ、ビクビク、ダラダラ、ビクビク。そんな中高生のテスト前みたいな数週間を大人になってまで過ごすのはいかがなものか。せっかくの年末休みが「やらなくちゃ」ストレスにさらされ、ちっとも楽しめないではないか。

そこでオサニチ的提案だ。
今年は11月中に年賀状を作り終わってみるのだ。

いいですか、今年のアナタは、12月1日に「もう年賀状作業終わってるもんねー」と鼻の穴ふくらませているのである。それがどれだけすがすがしく優越感に満ちていることか!
家族とゆっくりクリスマスを過ごせるに違いない。年末の慌ただしい仕事にも集中できるに違いない。忘年会でも「もう終わってるもんねー」といばれるに違いない。クリスマス終わってからの年末休みも「あの本読もうかなぁ、あのビデオ見ようかなぁ、それともゲーム三昧?」と、実に楽しくプランニングできるに違いない。

いつもの年だと「あー、もうクリスマスだぁ、年賀状って29日くらいまでに出さないと元日に着かないよなぁ…‥げ!あと4日か!ひょえー!間に合わねーーー!」などとあたふたする頃である。今年はそんな年末からおさらばしようではないか。

同じ顔した年末に、ほんの小さな無理ない極楽。
ちょっと違う年末を送れること必定。どうです、今年は11月中に年賀状、作ってしまわない??


※ちなみに、お年玉付き年賀はがきは11月1日発売である(!)。
 そう、もう売っている。世の中オフィシャルに年賀状作成期間に入っているのである!
 平成15年用年賀はがきのページ:http://www.post.yusei.go.jp/kittecolle/h1423.shtm




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