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宮沢章夫
「わからなくなってきました」

amazon名著「牛への道」で初めて知った著者の最新エッセイ集。
といっても97年の5月に出ているのでホントに最新かどうかは知らない。
相変わらずの新鮮きわまりない切り口。でんぐりがえった視点。まわりくどくこだわり続ける文体。それらが期待通りの面白さに昇華され存分に楽しめる。が、そういう面白さを読者側が望み作者がそれをかなえようとすればするほどマンネリに陥っていく。またそう陥りやすい系統の面白さなのだ。IQが高い笑いにありがちなことなのかなぁ?
ファンとしてはいまのままの宮沢節をずっと読み続けたい気持ちと、新しい境地を見いだして欲しい気持ちの板挟みになってしまう。著者にとっても分岐点ではないだろうか。
1998年01月01日(木) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:エッセイ
「牛への道」

amazon論評が難しい本である。
元「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」の作・演出者が書いた、ものすごく新鮮な視点を持ったエッセイなのだが、ひとつ間違えれば単なるうだうだ話になってしまうギリギリのラインを狙っているので、人によって好みが別れるだろう。
ただ、この本は笑える。
クスッとかウハハとかウヒヒとかいう笑いではない。敢えて言えば「グググッ」って笑いである。こんなことに笑ってたまるかと我慢した末に出る笑い。シュールでIQの高い笑いだ。心配なのはこの手の作風はうけを狙った途端に(頭でオチを作り出そうとした途端に)面白さをなくすという点だ。次作がそうならなければいいのだが。
1997年08月01日(金) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:エッセイ




