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プーシキン

LV3「オネーギン」

プーシキン著/池田健太郎訳/岩波文庫/500円

オネーギン
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ロシアに旅行に行くと急に決めたので、ドストエフスキーやトルストイやチェーホフを読み返したかったが時間がなく、一番薄い本だけどロシアでは一番重要視されている作家プーシキンの代表作「エフゲニー・オネーギン」を読み返すことにした(金城の「対話篇」でも出てくるしね)。

中学以来の再読。昔買った本が見つからなかったので新しいのを買って読んだ(岩波文庫を20年ぶりに買ったよ)。
日本ではそう人気のある本ではないが、ロシアでは古典中の古典である。ちなみに映画もDVDで出てたので観た。99年東京国際映画祭最優秀監督賞を受賞したもの。この本と映画とでロシアを身近にし、ペテルブルグの雰囲気を随分掴んで出かけたわけだ。

時間がとても早く過ぎる現代に暮らしていると、プーシキンの描く19世紀初頭のロシアはとても悠長かつ冗長に感じられる。特にこの本は文明批評や風刺を盛り込んであるのでわからない名詞も多く、興味ない人には少しつらい本かもしれない。でも圧倒的に美しい。現代ではオーバーすぎる言い回しが多いが、ここまでリズムよく美文を振り回されると許せてしまう。

「ルージン」とか「青年時代」とか「桜の園」とか「罪と罰」とか読み返したくなってきた。いや、一番好きだったロシア文学が他にあったはず…。思い出せない。なにしろいまから30年弱前に読んだんだもんなぁ。
でも中学高校でロシア文学他の古典に触れ、その後まったくそういうのを読まなくなる日本人の生き方もどこかいびつだね。古典は中年以降の心によく効くはず。そろそろゆっくり再読しだす年齢かも。

2003年10月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:小説(海外)

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