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福島章恭

LV4「クラシックCDの名盤」

宇野功芳・中野雄・福島章恭著/文春新書/880円

クラシックCDの名盤
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久しぶりに読んで楽しい名盤案内が出た。
いや、読んで「楽しいように作ってある」名盤案内は他にもあるか。エッセイ風にしたりお笑い風にしたりマンガを入れたり…。でもそういうのが楽しかった試しがない。そういう意味の楽しさではなくて、この本のいいところはそれぞれ個性と一家言ある書き手が一曲についてそれぞれベストのCDを挙げ、対抗しあっているところ。対話形式ではなくそれぞれ独立したコラムなのだが、たぶん書く順番を決めているのであろう、最初に書いた人の選択を批判したり後に書く人の選択を牽制したりされておりなんだか楽しくなるのだ。

例えばメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲など、中野氏が一番最初に書いたのを受けて宇野氏が「なんじゃアレを紹介しないのならワシがする」とばかりに書くものを変更しつつ「福島氏はチョン・キョンファか」と牽制する。福島氏は「はずれてすいません」とクーレンを推薦する、といった具合。

もちろんバッティングしないものを紹介する場合も多いが、それぞれに曲への捉え方、選択の基準、自宅で使用しているオーディオ機器によって演奏の好き嫌いが変わってくるところなどいろいろ見えて、それなりに知っている人には非常に楽しい名盤案内だろう。そんなに詳しくないボクでもかなり楽しめるし、いろいろ聴いてみたくなる。あー、しばらくはクラシックにもはまりそうだ。

1999年12月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:音楽

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