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ビートたけし

LV1「菊次郎とさき」

ビートたけし著/新潮社/1000円

菊次郎とさき
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ビートたけしが父母について書いたエッセイ。
評判の高いエッセイだが、これがビートたけしの本でもなく、著者に好意を持ってもいなければ、やっぱり駄作かもしれない。
いや、駄作まではいかないか。要は普通、であった。著者に対して「一目を置いて」読んだり、最初から好意まるだしで行間を探っていったりすると、なかなかに感動的な部分もあるのだが、一歩距離を置いて読むと…。

残念なのは、あれだけ表現力が多彩な人なのに、非常に陳腐な比喩や言い回しをたまに使うこと。それも展開の骨の部分で。えー、そういうふうな表現でこの文章を締めるわけー?とがっかりすることも多々あった。
ビートたけしだからこそ厳しい目で読んでいる部分もある。一目置かれたり、厳しく読まれたり、著者もいろいろたいへんなのだ。でも、なんだか「いまオイラが母親を語ったらとりあえずせつなくはさせられる」みたいな安易さを感じてしまった。ちょっとイジワルな視点でゴメンだけど。

2000年03月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:エッセイ

LV5「コマネチ!~ビートたけし全記録」

北野武編/新潮文庫/705円

コマネチ!―ビートたけし全記録
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しばらく前に出た「新潮45別冊」の文庫化。

松本人志、今村昌平、古田敦也との対談や、映画「HANA-BI」が出来上がるまでのドキュメント(監督手法が面白い)や、吉川潮や中野翠という手練れが書くたけし論や、軍団によるたけし評とか、フォトアルバムや賞罰一覧、年譜など、目一杯「たけし」が浮かび上がる「雑誌」となっている。

対談もたけし論もおもしろいが、やっぱり要所要所で出てくるたけし語録が一番おもしろいし刺激的だ。こうして読んでいるとたけしって「過剰の人」ではなくて「省略の人」なんだな、と再認識。うーむ。

「おいらの好きな小説」という項で1位が「次郎物語」だったのを見てなんだか北野武がよくわかった気がした。実はボクも「次郎物語」が一番かも。ちなみにたけしの2位は「青春の蹉跌」。3位は「罪と罰」。洋画の1位は「フェリーニの道化師」(わかるー!)。洋楽の1位はビートルズの「ドン・レッミー・ダウン」(これまたわかる!)

1999年07月01日(木) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:対談 , 映画・映像 , 自伝・評伝

LV5「結局わかりませんでした」

ビートたけし著/集英社/1400円

ザ・知的漫才 ビートたけしの結局わかりませんでした
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副題が「ザ・知的漫才」。
ビートたけしが日本の知性(?)9人(松井孝典、養老孟司、本川達雄、荒川秀樹、ピーター・フランクル、荒俣宏、中原英臣、森幹彦、上野正彦)と対談したもの。知らない人もいるけど(だってただの歯医者もいる)、とにかく勉強したくてうずうずしてくることだけは確かな本だ。

これを読むとビートたけしの本質は「物事の本質をついている人」ではなくて「地にしっかり足がついている人」なのがよくわかる。地に足がついていない人がこういうことをすると対談ではなく単なる「インタビュー」に終わってしまうだろう。自分の視点と土俵からしっかり意見をいうことの大事さを思い知らされました。(ただあとがきは説教臭くてイヤ)

題名が秀逸。もともと論理的でない世界を論理的に論じようとする無意味さを端的に言い表している。教養好きの人は必読。向学心という化石を取り戻してみたい人も是非。

1997年03月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:対談 , 評論 , 科学

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