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野崎洋光

LV5「美味しい方程式の原点」

野崎洋光著/文化出版局/1600円

「分とく山」野崎洋光が求める美味しい方程式の原点
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「美味しい方程式」シリーズ三冊目。
シリーズ最終なのかな。人気シリーズなのでまだ続く可能性もあるけど、続くとしても薄く引き延ばしたものになる気がするので個人的にはこれを最終にした方がいい気がする。

ボクはこれをベッドで寝転がりながら読んだ。まさに「読ませる料理本」として成功している。読んでいるだけで料理の本質が見えてくる。そういう意味でこの本はいまから料理を覚える方が手を動かす前に読むべき本かもしれない。
また、「考えさせる料理本」としても成功している。このレシピはこうすべき、というレシピ紹介本とはまるで違う。特に三章などは方程式の応用問題で読んでいて楽しい。ただ惜しむらくは応用問題にもっと贅沢にページを割いてほしかった。「かつお」を使って何作ろう、と考える余裕を読者にもっと与えて欲しい。すぐに答えを与えずいろいろ考えさせて欲しい。いろいろ考える過程に著者もついてきて欲しい。そこが惜しい。

難点はデザインが中途半端になってしまったこと。レシピ紹介と読ませる部分が両立していない気がする。シリーズ的にデザインは一貫して斬新だが、今回は読ませる部分が多かったせいか、横組み縦組みの入り交じり具合や写真の入れ方、大きなフォントの使い方が多少心地悪くなってしまっていた。惜しい。

2000年12月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒 , 実用・ホビー

LV3「さらに、美味しい方程式」

野崎洋光著/文化出版局/1600円

さらに、美味しい方程式―「分とく山」野崎洋光が明かす
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名作「美味しい方程式」の続編。
前作であそこまで完璧に方程式化している分、続編はどうしても細かく各論的になってしまい、なかなかつらい。ものすごく整理してくれた前作に比べて、シンプルさが壊れてしまっているのである。文字数も思ったより多くて、前作のシンプルさを愛していた者としては違和感がある。

内容的には「美味しい二次方程式」といった感じで、より難易度が高くなっている。それはいいと思うのだが、難易度が高い部分を強烈に整理してくれた前作との差がその分明確になりすぎてしまったかもしれない。

それと、どこに何が書かれているのかがわからないから(目次のつけようがなかったのかもしれないが)、あらこれは1ページ目からしっかり読む暇がないと読めないな、と思ってしまってちょっと気が重くなるところが難である。各論的に展開するなら、方程式ごとに見出しをつけて、目次かなにかでわかりやすくしてくれないと、山がどのくらいの高いのかがわからない。そこもちょっと残念だ。いっそのこと「チャート式」参考書的にするとか。

逆に言うと、腰を据えてじっくり読み出すと、かなり面白い。台所に立って実験してみたくなる。そこらへんはさすが。
次は画期的な「応用問題集」「練習問題集」を期待する。なにしろこちとら受験世代にて、方程式を覚えたら問題集がやってみたくてしょうがないのだ。

1999年05月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒 , 実用・ホビー

LV4「野崎洋光の和食でおもてなし」

野崎洋光著/光文社/1500円

野崎洋光の和食でおもてなし―こうすれば上手にできる16のコツ
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名作「美味しい方程式」を出した「分とく山」の野崎氏による丁寧で温かい料理本。

この著者のいいところは前作と変わらない。わかりやすく丁寧にすべてのコツを開陳するところだ。
多くの料理本は、料理数を競うことに汲々としているせいか、「なぜそうするのか」の視点が決定的に欠如している。彼の本は料理数を最低限に絞ってでもその部分の解説にページ数を割き、出てくる料理も応用が利くものを選んでいる。だから読んでいて目からウロコが一杯。彼が丁寧に書くコツをゆっくり読んでいるだけで、「料理とはいったいなんなのか」みたいな大きな地平までもが見えてくる。

1998年11月01日(日) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒 , 実用・ホビー

LV5「美味しい方程式」

野崎洋光著/文化出版局/1500円

「分とく山」野崎洋光が説く 美味しい方程式
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料理本である。ボクは料理本はたくさん読むがめったに取り上げない。新鮮な視点が決定的に欠如しているものが多いからだ。でもこの本は違う。レイアウトも画期的に素晴らしいが、それよりも中身に感心した。

この本が他の料理本と一線を画すのはその「方程式」というコンセプト。西麻布の名店「分とく山」の主人である著者は、料理という手品の種を至極シンプルに読者に披露してしまう。舌の経験を必要とする調味料の比率を「8:1:1」という風にあっさりと提供してしまうのだ。まず基本にこれさえ覚えれば応用はこうこう簡単です、ってな具合。その単純な構図がまず新鮮。権威的でなくまことに賞賛に値する。

そしてそれ以上に素晴らしいのは、核家族化により日本から消えてしまった「おばぁちゃんの味」(つまり口伝による料理文化)の連環をこの方程式によって取り戻そうとしているのではないか、ということ。
いや著者がはっきりそうと書いているわけではないが「こうやって調味料の塩梅をしっかり覚えてほしい。日本の文化として残して欲しい」という切実な願いをボクは感じる。受験世代・マニュアル世代が理解しやすいように翻訳された、これは「おばぁちゃんの味」の現代風「口伝」なのだ。

1997年07月01日(火) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:食・酒 , 実用・ホビー

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