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貫井徳郎

LV4「殺人症候群」

貫井徳郎著/双葉社/2200円

殺人症候群
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とても深いメッセージを持った本である。ニュースで毎日のように見る悲惨な事件の加害者たち。なんの反省もしていないような虫けらのような彼らを個人的に断罪することの是非を、周辺を丹念に描くことで読者に迫ってくる。

復讐は悪なのか。人を裁くとはどういうことなのか。愛する人を殺されても泣き寝入りするしかないのか……。いくつものエピソードが交錯しつつ、それらの主題に迫っていくのだが、それらがひとつひとつ実に重い。そしてラスト近くの衝撃。つらいなぁ。貧血起こしそうだったよ。どうしてこういう筋にしたんだろう、と、ちょっと著者を恨んだ。

ただ、話の展開が多岐に渡った分、全体に印象が少し薄くなってしまった気がする。物語のために無理矢理構築したエピソード群、みたいに見えてきてしまう。もう少しエピソードを絞った方が良かったかも。それと、題名がなぁ。症候群シリーズのひとつらしいが、もっと全然違う題名にした方がいいと思う。題が内容を表していない。

2003年05月01日(木) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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